愛 宕 山 (1997.12.20)くもり

1.おくどさん

愛宕山は、京都市内から北西に見えます。
あたごやまが正しい名前なのかも知れませんが、京都の人は「あたごさん」と呼びます。
「さん」は、様の意味も含まれているのでしょう。高島屋さん、や大丸さんと百貨店をさん付けで呼ぶのと同じ意味合いが含まれています。
火の神 さん で有名で、愛宕神社の御札は、どこのおうちの「おくどさん((置所さん) かまど)」にも、必ず貼ってありました。 最近は、ほとんど見ることがありません。 「おくどさん」が無いのですから仕方ありません。

2.京都の二山

京都の代表的な山には、比叡山と愛宕山があります。比叡山は東に、愛宕山は西に、向かい合うように位置しています。
知名度が高いのは、比叡山でしょう。山の姿が見映えするからでしょうか。
私のホームページのタイトル画も実は、比叡山です。
我が家からは、その両山が見えますが、絵になるのはやはり比叡山です。
比叡山は、信長の焼き討ちの歴史を持つことは、良く知られています。
愛宕山は、明智光秀が信長打倒を決意したところと言われますが、これも対照としています。

3.月の輪寺から愛宕山へ

清滝から裏参道から登ります。広葉樹の雑木もあって表参道よりは山歩きには、良いようです。 それでも多少道は、階段状になっています。

4.月の輪寺

40〜50分ほど歩いて、月の輪寺の手前に桂川が遠くに見える場所がありますが、今日は、あいにくの曇り空で霞んでいます。

5.墨絵のような北山

澄み渡った冬の景色を期待していたのですが、残念ながら今日はくもり空です。
しかし、北山の霞かかった景色は、幾重にも山々が重なり日本画的な美しさがあります。
もしかしたらこの風景がもっとも北山の美しい姿かもしれません。

6.愛宕神社

月の輪寺から1時間ほどでしょうか、石段を登りきったら愛宕神社に着きます。 御札は社務所でいただけます。金額によって種類があるのがおもしろく感じました。

石段の前に広場があります。ここで昼食にしました。

7.水尾への下り

水尾までは、一本調子の下りです。
しばらくすると「柚の里」水尾の集落が見えてきます。
村に近づくと柚畑がまわりに現れます。木から落ちた柚を踏みつけるとあたり一面に豊かな香りが広がります。
冬至に柚風呂に入ると風邪をひかないと言われています。

8.保津峡へ

水尾の村を通って世間話などしながらJR保津峡駅に下ります。1時間ほどで着きます。
電車がすぐに到着しました。昔は保津川沿いにSLが走っていて通った後に石炭の香りと煙が残っていたのですが、今では、線路も変わっていて、元の線路はトロッコ列車が走っています。
保津川の景色は今も昔とおなじでした。

話などしながらJR保津峡駅に下ります。1時間ほどで着きます。
電車がすぐに到着しました。昔は保津川沿いにSLが走っていて通った後に石炭の香りと煙が残っていたのですが、今では、線路も変わっていて、元の線路はトロッコ列車が走っています。
保津川の景色は今も昔とおなじでした。