危険な運転
皆さんに質問します。制限時速を守ってゆっくりと運転していれば安全でしょうか?
ぼくの答えは否です。
朝、みんなが少しでも早く仕事場へ行きたいその時。きっとみんなぎりぎりの時間に家を出ている。そんな時ノロノロと運転している人がいるんです。
いや、それが渋滞によってそうなっているのならまだ我慢できるんです。想像してください。その車の前には一台として車は走っておらず、後ろには長蛇の列。
「おまえだよ、おまえ!」
告発します。渋滞を作っているのはあの人です。あの人には後ろの列からかけられている強烈なプレッシャーが感じられないのでしょうか?それともあの人はそのようなプレッシャーをも間然と跳ね返す強者なのでしょうか?
後ろの車はもう切れる寸前です。踏めないアクセル。過ぎる時間。こいつがいなければもっと先へ行っているのに!公言します。僕は前の車のためにブレーキを踏んだりアクセルを調節するのが大嫌いです。
そしてあの人は意味の解らないところでブレーキを踏みます。
「なぜ?WHY?明日までにこの場所でブレーキを踏んだ理由を俺に解るように作文用紙一枚にまとめて提出するように!」
いや、ほんとに思ってます。ブチ切れ寸前ですから。車間距離はもう1メートルくらいしかあけていません。だってあの人車の後ろについてしまったからには後続車達の思いを一身に背負って伝えなきゃいけませんから。でもあの人は全く動じません。
そのうちおかしなことを考え始めます。後続車総ユリ・ゲラー化。
交差点にさしかかる度に唱えられる謎の呪文。
「曲がれ〜、曲がれぇ〜!曲がれぃぃぃ〜!!ウリィイィイイィィ〜(?)←怨念」
しかし似非ユリ・ゲラーでは超能力が発揮されるはずもなくあの人は直進・・・。(ユリ・ゲラーとは昔にスプーン曲げという超能力でブームになった人です。念じることでスプーンは曲がると言ってました。車が曲がるとは言いませんでしたが・・・。)
あの人の前に交差点から車が入ってきます。「この車がなければあんな車は入れなかった物を・・・」怒りがこみ上げます。さらに横から入ってきた車はスピードを上げて先へ行ってしまいます。ふつうのスピードで。
更に思考は混迷します。
「ああ!あの人の車は壊れているんだ(納得)」
納得できるかぁ〜〜!
仕舞いには泣き叫びます。
「あんたは今日休みなのですか?しかしそれでもこの通勤時間という時間帯に走っている人たちがどんな思いを持っているか解らないのですか?あんただけ交通ルール守ってれば安全だと思ってるんですか?」
ぼくの答え、一人だけ交通ルールを守っているのは安全運転ではありません。逆に危険です。なぜなら後続の車の神経を逆なでし、無理な運転を誘発するからです。ぼくはこのような勝手な運転を「危険運転誘発運転」と名付けています。絶対法制化するべきです。
さて、本当に安全な運転とは?それは周囲の流れに合わせた運転をすることです。前の車と適度な車間距離を保ちつつ、決して置いていかれてはならない。全体が制限速度を超えていればそれに従う。調和のとれた車の流れ、それこそが真の安全運転と言えるでしょう。
今回は過激発言になってますが世間の人々は同じ思いをしている人が多いはずです。ですから言います。「異論があればかかってこい!」
それでは以上、国王の独白でした。