「とても」の秘密
みなさん、「とても」という言葉をよく使いますか?英語で言えば「MOST」最大級を表すこの言葉、使用例としては「とても強い」、「とても賢い」、「とても美しい」チャーリーズエンジェル、の様に使います。
このことから解るように通常「とても」という言葉は形容詞に付随します。
ここで問題です。この「とても」という言葉のルーツは何なのでしょう?今回はそれをお教えしましょう。
「とても」という言葉は実は「とっても」という言葉の略語です。「とっても素敵」なチャーリーズエンジェルって使いますよね?
では「とっても」って何なのでしょう?これだけでは意味が成り立ちません。
実はこの「とっても」という言葉、昔は「盗っても」と表記されていました。無論「盗む」という行為は昔から悪でした。だから盗んできた物などには価値はない。と考えられていたのです。今でも「盗んできた金なんか!」と言えば意味が通りますよね。
そういった倫理的な意味を含みながら、「盗んできた物だとしても素晴らしい」、そういう意味で使われたのがこの言葉のルーツだったのです。
それがいつしか盗みという暗いイメージをなくするために平仮名表記になり、「盗っても」が「とっても」になりました。それから日本人お得意の簡略表記が一般的になり現在の「とても」になったのです。
さて、今回は思わず勉強になったことと思います。日本語にはこのようにルーツを探れば意外な意味がある言葉がまだまだあるのです。
それでは、今回はこれまで。以上国王の独語でした。
注:今回の内容はすべて作者の想像の産物であり、歴史上の証拠は何らありません。お友達にうんちくして頂くのは勝手ですが、どうぞご自分の責任に置いて行って下さい。作者は一切の責任を放棄します。
