神様に挑戦

 これを読んでくれているあなたは受験をしたことがあるでしょうか?受験前って初詣のシーズンだからか知らないけど合格祈願しがちですよね。(しがちっていう言い方は自分でもどうかと思うけど)
 その時使うお賽銭っていうのはいわば神様への仕事料なわけです。何の仕事かって?決まってます。御利益を授けることです。もしかしたら御利益は仕事ではなくて神様から買うものなのかも知れませんが当然神様は偉大なのでその料金は任意で設定できます。蛇足ですが絵馬を奉納したりするのに料金があらかじめ決められているのは絵馬を作る人がいたりそれを祈祷したりする宮司さんがいるからです。人間に払う金は任意というわけにはいかないようです。
 まあボクが言いたいのはそんなことではなくてそれで受験に落ちてしまったら神様は何をしていたんだ!ということです。大なり小なり金を貰っておきながら御利益を与えないというのはどういう了見なのでしょう?神様は詐欺師なのでしょうか?
 ある神社で「神のご加護とあなたの努力で(←ここチェック)合格への道は開けます」と書いてあるのを見ました。これは体の良い逃げ口上ではないでしょうか。つまり、受かれば神のご加護、落ちれば努力が足りなかった、せっかく神のご加護があったのに、なんて事になるわけです。金返せよ。
 今年の初詣は賑わう神社に行って来ました。少し時間をずらしたので人混みはそれほどではなく、神社の人が落ちた小銭を拾っているのを見ました。ボクも下を見て探してみましたがもう落ちてませんでしたね。でもよく見ると1円玉が落ちてます。100円も500円も一枚たりとも落ちていないのに1円玉は数枚落ちていたのです。
 「神様も1円玉はさすがに拾わんらしい…」
 その瞬間に神様に俗っぽさを見出してしまい、拾ってもらえるように100円玉を入れてきました。更に絵馬も買っています。まだ試験の合否は出ていませんが神様はちゃんとその分の仕事はしてくれたでしょうか?
 もしかしたら風邪も引かずに元気に受験会場に行けたそこまででご加護は終わっているのかも知れませんがボクは別に風邪を引こうがおなかが痛かろうが別に良いので受かる方に御利益を使って欲しいです。受かってしまえば腹痛に耐えて試験を受けたことも良い思い出になります。ボクの神様はその辺りちゃんと解ってくれたでしょうか?もし合格していたらまたこちらでご報告することがあるかも知れません。
 いじょう、国王の独白でした。