日本語

 今回は日本語の疑問点について語りたいと思います。この中でその疑問点を検証し、解決できる・・・かな?
 今回は文章について検証してみます。日本語というものは現在では西洋の影響で横書きが増えましたが、本来は縦書きであります。また、文字も縦書きをすることで美しく見えるようにできております。
 ですがここで問題が起こります。みなさんも経験しているかと思いますが日本語の縦書きは右から左です。その為、文字を書くとどうしても右手が前の文章にかかってしまいます。そのためインクなどで書かれた文章は手でこすって汚くなりがちです。
 おそらく西洋が左から右へ文章を綴るのは手でインクをこすらない為だと思われます。しっかりした理由を知っているわけではありませんが。西洋が昔からインクを使っていることを考えれば理屈に適っているのは確かです。
 ならばなぜ日本語は逆なのでしょう。そう言えば中国も右からの縦書きですね。そこにある共通点は筆です。左から右へ書く共通点がインクならば右から左へ書く共通点は筆なのです。私の考えではおそらくそれがキーになっているはずです。
 なぜそれがキーになるのか?それは持ち方に大きな違いがあるからです。インクを使うのはペンです。その持ち方は現在我々がボールペンなどを使うのと同じです。しかし筆はまっすぐ持って手は浮いています。つまり手が前の文字をこすることがないのです。だから筆を使う方法では右から書いても問題がないのです。
 この書く道具と持ち方の違いが西洋と東洋の文章形式の違いを決定づけたと考えます。
 優柔不断が露見してしまいますが、逆説を思いつかないわけではありません。文字は筆やペンなどよりもっと先に開発されたものです。その頃は石版に掘ったりしていたはず。その頃インクをこするという概念はありません。では、その頃はどんな理由で右からとか左からだとか決めていたのでしょう。そもそもその頃にすでに文章形式は分かれていたのでしょうか?さらに言うと、もしもその頃から西洋と東洋に形式の違いがあったとすると私のペンや筆といった説はたまたま当てはまるだけで、文章が右からだったから筆を持つときは手を浮かすのだと言うことになってしまいます。こう書いてしまうとその説の方が正しいとさえ思えてきます。
 もしもその説が正しければもう右から書く理由は人間工学などの分野に入ってしまって解らなくなってしまいます。誰か本当のことを知っていたら教えて下さい。他の仮説もあればお願いします。
 以上、国王の独白でした。