怒りのサマワ
先日、イラクへ行った自衛隊がある部族の族長に友好の印として羊を贈ったことが問題になっていると聞きました。
問題というのは、自衛隊が、ある族長だけに羊を贈り、他の族長に羊を贈らなかったことらしいのです。他の族長はテレビのインタビューで怒りをあらわにしました。
「あそこの族長だけが羊を贈られて、どうして私には贈られないのだ!自衛隊は我々をないがしろにするつもりか!これで我々と自衛隊の友好を回復することは不可能となった!」
偉そうに言うのです。「あんた何様?」テレビ見てそう思いました。確かにメンツとかあると思うんです。だけど、そういうこと言える立場なの?
自衛隊は別に無理矢理イラクへ援助を押しつけているわけではありません。自分たちも助けてもらってそれで少しでも生活が楽になっているというのにその不遜さ。
米国が戦争を仕掛けてこうなったのだから援助に来るのが当たり前ですか?水のないところに水を持ってきて、食料のないところに食べ物を運んで、怪我や病人を治療する。そういったことは当然のことなのでしょうか?感謝する価値はない?
この人達に日本がどれだけのことを犠牲にして自衛隊を派遣したのか、どれだけ揉めに揉めて派遣したのか、教えてあげたいです。でもまあ、こんな自分のメンツだけにこだわって感謝も出来ないような人たちにはそんなことは他人事だ、と言われてしまうのでしょうけど。
ボクはこれがイラクの土地柄なのだと思いました。こういう人達だからこそテロが絶えず、その中で勝ち上がった人が支配するような国になってしまうのです。放っておけばどうせこれからもテロが続き、第2のフセインが登場するだけでしょう。
ま、それがこの土地の文化だと言えばそれまでですけど。しかしボクは今回の事件を聞いて、イラクの人達が幸せになるにはこういう人達がいなくならないと駄目だな、と思いました。
はっきり言って現段階で自衛隊が行く意味は今の生活を元に戻す、それだけだと思いました。
以上、国王の独白でした。
