第八回 続・王立病院

 なるほど、つり目でも元気な女性がいいんですね?

 鼻メガネ君、君の成長はすばらしい!!更に言えばかっこいい女性じゃ。しかしこの意味は深いぞよ。わしのかっこいいが意味するところはボーイッシュ!

 僕もショートカットは好きですよ。

 君とはうまが合いそうなのじゃ。

 馬鹿者!

 あ、先生。

 患者と同調してはならん。我ら医療従事者は病気は理解しても患者まで理解する必要はない!

 悪徳医者の見本のような奴め!名を名乗れ!

 私の名はスーパードクターK!!この病棟では婦長より偉い偉人である。

 むう。自ら偉人と名乗るとは…。しかしその眼!口調!どす黒いバック!貴様、ドクターケムコであろうが!

 な、バカなことを言うな!私はスーパードクターKである!

 そうですよ、陛下。先生は一年前から勤務されているんですから。

 鼻メガネ君は善人じゃから知らんかもしれんが世の中一年くらい平気で人を騙す奴がおるのじゃぞ。

 そう言えば今まで院長とドクターKが一緒にいるところを見たことがない!僕は騙されていたのか〜!!

 ひげ君、君も患者になってみるかね?

 院長とドクターKは別人です。はい。

 う〜む、病院内においてはドクター絶対主義が横行しておるのか。しかしなぜマスクをしておるのじゃ?

 それは…、それは私がスーパーだからである!

 スーパードクターのくせに雇われなのか?スーパーもつらいのう。

 雇われ!雇われって言うな!私はドクターケムコに請われて仕方なく来てやっているのである!

 そういえばドクターケムコはどこに行ったのか?

 い、今は院長室にいる!

 呼んできてくれんか。少し話がしたい。それともおまえがケムコだから出てこれんのか?

 ぬ…。少し待っていろ!(走り去っていく)

 (待っている)

 なんだ!私は忙しいのだ!

 ・・・。おまえ、普段からマスクをしておるのか?変わっておるのう。

 良い!話とは何だ!

 おお、間違えた。ドクターKに話があったのじゃった。先生、申し訳ないが…

 くそ!待っていろ!(走り去っていく)

 キョホホホ。(悪笑)

 いったいどうしたと言うのかね?はぁ、はぁ。

 K先生、次はお二人の姿を同時に見たい。

 貴様にそんなもったいないことができるか!我ら二人が並ぶことがどれほど貴重なことか貴様は解っておるのか!

 病院中にドクターケムコとドクターKは同一人物かも知れんと言いふらすが…。

 ぬううう〜。しからば待っておれ!おい!ひげ君、一緒に来たまえ!

 (なぜ鼻メガネ君が必要なんじゃろうか?何にしても笑えるわい。)キョホホホホ(悪笑)

・・・。

 それにしても遅いのう。お、来た来た。ん?

 はぁ、はぁ、はぁ。(帰ってきた)

見ろ!ドクターケムコだ!

・・・。

・・・。

 どうだ!これで私がドクターケムコでないことが解ったか!

 解った・・・。わしの負けじゃよ。(まさかここまでべたネタで来るとは思わんかったのじゃよ)

 あれ?君たちこんなところで何してんの?ちょっと看護婦さ〜ん。

 はい、何ですか、先生?

新しいキャラクターの出現でますます解らなくなる王立病院ワールド。彼はいったい!?次回すべての謎が明らかに!