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さあ!今日からタキシードクリニックを開院します。ボクは院長の地場まもぉ〜っ!!バキッ!
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あら?院長のエンディミオンじゃないの。
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や、やあ。うさ…バキッ!
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ひいぃぃ…。
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皆様初めまして。私、院長の予定妻のプリンスセレニチィでございますですのよ。おほほほほほ、げほ、げほ。
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で、なんだい?
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とりあえずその顔をなんとかしてよ。美貌が台無しだわ。
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これでいいのかな?
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ああ、それでこそ私のタキシード仮面様…。しがない王立病院で働いていた精神科医はある日突然!自分が地球の王子エンヂミオンであることに気付いてしまった!!
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そしてなぜか道ばたで拾った白ウサギが月の王女であることを知ってしまって婚約してしまったのでした…。ボクって一体?
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なによ!文句あんの?レイちゃん呼ぶわよ、レイちゃんを。
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ああ、白ウサギにやられてるボクって…。
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先生!私を診て下さい。
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セレニチィ、一体どこを診るんだい?
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ここよ、ここ。
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どれどれ?
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ああ!エンヂミオンが変なとこに聴診器を当てるぅ!ああ!これが、これがお医者さんなのね!バキィ!
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エ、エンヂミオンが殴った?
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ああ!ごめんよ!でも僕たちはごっこをやっているんじゃないんだ!真剣にやろうよ!
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言うことはそれだけ?
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は?
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バカシンジ!(あ、間違えた)
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だれ?シンジって?
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あなたったら!この子を見てよ!あなたの子供なのよ!私たちの愛の結晶なのよ!バキィ!
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なんで?それにこの子は誰?
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ちびうさよ。私が前世で産んだ子。
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その状況をボクに理解しろと?
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当然ね。それを理解しないとバカらしくてやってらんないっしょ。でなきゃ誰がこんな怪しい格好の男と…。
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ぐあ!
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まだ殴ってないわよ。
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精神的ダメージだよ。ボクは精神科医だからね。ちなみに簡単な内科と外科も可だよ。
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先生〜、手伝いに来ましたよ、って誰あんた?
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はるか君、ボクだよ。地場まもぉっ〜!バキィ!
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この人はエンヂミオンよ。私のフィアンセなの。残念ながら…。
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うさぎ?
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なぜ私の名を!?
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え?なに?何なの?すいません、場所を間違えたみたいです。さようなら。
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待ってくれ〜。ボクを置いていかないでくれよぉ。
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大丈夫よ。彼女もすぐに星の運命に気付いてここに帰ってくるわ。
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おいおい、まだやるのかよぉ。明日からはまともな診察が出来ますように。
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悪いけどそうは行かないわ。私たちには地球を護る使命があるから!
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誰から護るんだよ?
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