第一七回解る人だけ解れば良い

 キングオブキングスみたいな兵隊が欲しいのじゃよ〜。

 お、それなら知ってますぞ。確か…

 「遊びは終わりだっ!」だだだだ、ドカ、バキ!ズド〜ン!

 「なんでやね〜ん、ね〜ん…」

 「そのまま、死ねっ!ぺっ」

 と、言うのは冗談です。

 長い前振りであったな。とりあえず解らんかった人のためにこれはキングオブファイターズとかけたということじゃよ。

 なんてしょうもないんだ…

 「うがぁっっ!」

 ひぃぃっ!

 猫まっしぐら。

 私が説明しよう(飛ばし可)。キングオブキングスとは10年以上も前にナ○コから発売されたファンタジーの世界を舞台にしたシュミレーションゲームです。

 トランプのスペードやダイヤ、クラブ、ハートの4国に別れて戦います。このゲームの非常に優れている部分はそのゲームバランスと言っても過言ではありません。

 ルールも簡単で初心者にも受け入れられやすいという点も非常に魅力的でした。当時は三国志や蒼き狼(チンギス・ハーンもの)などネタもマニア受けで領主を置いたり、食料の計算や戦略を練るなどとても複雑なものが多かったのです。 

 そうそう、簡単に裏切られたり金銭のやりくりに困ったり。そういえば子孫を作るとかいう名目でオルドとかエッチくさいコマンドもありましたよね。でもキングオブキングスにはそう言った面倒なシステムは一切ありませんでした。

 とにかくそのキングオブキングスのファイターが欲しいのじゃよ。

 もう少し紹介すると1ユニットは8人!8人ですよ!奥さん!(強いユニットは4人)しかも雇えるユニット数は30そこそこなのです。全体でも250人程、250人の兵隊で国家間戦争をするんです。

 ファイターはどの部隊よりも弱いが国王には強い、というメリットがあるのじゃ。

 国王は最強のユニットですがファイターだけには不利というシステムでしたな。

 つまりどういう事じゃろうか?

 つまりファイターは最弱だが国王は最強、でもファイターには弱い。

 そのままではないか。

 うい

 つまり、こういうことじゃよ。いくら小国でも城に国王と護衛3人しかいないということはありえないのじゃよ。

 なるほど、でもうちには護衛すらいませんけどね。もし誰か攻めてきたらいきなり決戦ですね。

 たしか、騎士団と秘密部隊がいたはずじゃが…

 え?私は無駄な戦いはしませんが。それに秘密部隊はどこまでも秘密なので敵に姿を見せることはできません。

 無駄…、わしのために戦うことが無駄…?秘密部隊は秘密なので出せんじゃと?

 まあがんばって下さい。それより話を戻しましょう。

 むぅ、なんか大切なことをさらりと流した気分なのじゃよ。そうじゃな、城には警備兵がいるはずじゃということだったな。だからつまりあれじゃよ。普通の部隊はまず警備に見つかって護衛部隊と戦ってそれから国王と戦うのじゃよ。だから国王と戦うときはボロボロというわけじゃな。

 おお!それならば人間である国王が強いドラゴンなどに楽勝できるわけですな。だがそれではファイターはもっと苦労するのでは?

 それはあれじゃよ。彼らは実は優秀な暗殺集団なのじゃよ。だから王の間に忍び込むなど簡単なことじゃ。それに暗殺集団だから人間相手ならチョロいです。

 ではそんな優秀な暗殺集団がなぜ他の妖精ユニットにはボロ負けですか?

 実は外では隠れるところがなくて正々堂々と戦うしかなかったのじゃよ。やはり妖精は強い。1対1で勝てる相手ではないということじゃな。

 すばらしい、久しぶりに国王が理屈に適ったこと仰っている。

 それは「全然っ!」違いますわ。

 い、いきなり出てきて全否定ですか?

 このシュミレーションはトランプにちなんでいるのです。トランプは1〜13までカードがありますよね。13はキングと呼ばれてます。上の数字から強いということにするとキングは一番強いことになります。ファイターは一番弱いから1ということになります。

 それだと理屈に合わんではないか。

 ポーカーですわ。ポーカーや7並べは1と13は隣り合わせであるというルールなのです。だから1の下は13ということになるのです。

 じゃが、大富豪では3が最弱なのじゃよ。しかも革命でも起こらん限り救いようがないですよ?

 私、バカとはお話しできませんの。

 !!

 やーい、バーカ、バーカ。

 あんたもよ。

 !!

 うひょひょひょ。自分もバカなのに人のことバカって言ってやんの。バカって言った奴がバカじゃったってことじゃったな。うひゃひゃひゃ。

 あん?おまえだけだろ?え?おまえだけなんだろ?

 哀れね。そろそろ認めたら?

 うほ〜っ!俺は違うんだ〜!俺はこいつとは違うんだ〜!

←こいつ

 やかましいっ!!ばき!

 ういぃぃぃぃぃ…。(宰相初死亡)

 なんでわしまでぇぇぇ…。(いつものこと)