レンタルビデオ館

 ここでは私が借りてきたレンタルビデオの話をぼつぼつとします。今後レンタルする参考にでもしてください。こっちがメインになりそう。(^^

トゥーム・レイダー

ハンニバル
エクソシスト・ディレクターズカット版

ドリヴン

グラディエーター

グリーンマイル
ダンサー・イン・ザ・ダーク

スターリングラード

A・I
キャスト・アウェイ ショーシャンクの空に

シン・レッド・ライン

キッド

カル

ギフト

ファウスト
グリーン・デスティニー

U-571

パトリオット

ロック・ユー!

死亡遊戯

JSA

アメリカンサイコ
フィールド・オブ・ドリーム



フィールド・オブ・ドリーム
 国王推薦度

 久々に見た良い映画じゃな。中年になるまで本当に平凡な人生を送ってきたレイ・キンセラはある日、自分のトウモロコシ畑で不思議な声を聞くのじゃ。
 「それを作れば、彼は来る」
 意味が解りませんよ?レイもはじめ何のことか解らず姿なき声に戸惑っておったが突如野球場の幻を見ることで何を作るのか理解したんじゃ。それからというもの彼は変人扱いされるのも構わずに農場の一部をつぶして野球場を作ってしまったんじゃ。果たしてやってきたのは60年代のメジャーリーガーシューレス・ジョンじゃった。私は知らんがの。そして続々と集まり始める死んだはずのメジャーリーガーたち。しかし8人しかおらんかった、これでは野球ができんのじゃよ。そのうえ更にレイは新しい声を聞くのじゃ。可哀想にクスリのやりすぎかのう。まあそれは冗談じゃ。最後にはハッピーエンドが待っておる。心して見るのじゃ。
 それから忘れてはならないのが奥方のアニーじゃ。決して美人ではないが実にわたし好みの性格で、是非王国に招待したい。わたしもあんな王妃がほしいぞ。


以降は以前のページをそのまま持ってきています。

ランクの詳細 A 是非見てください!
B 借りて損なし
C 洋画劇場で十分だね
D 見る必要を認めません
E 遺作臭作鬼作駄作ぅ!(意味なし)

アメリカンサイコ(RankD)

 1980年代のニューヨーク。パトリック・ベイトマンはウォール街の証券会社に勤めるエリートサラリーマンで、27歳という若さで副社長の地位にいます。ブランド物のスーツに身を包み、体を鍛え、エステにも通い、自分の名刺にまでこだわる徹底ぶり。すべてのことにおいて自分が一番でなければならないのです。それらを一通り手にした彼に待っていたのは虚無感でした。
 彼はそんな虚無感を埋めるために殺人に手を染めていきます。はじめはホームレスを殺していたのが次にはコールガールを家に呼んで計画的に殺していくようになります。
 ある日、仕事仲間のポールが自分の物よりすばらしい名刺を持っているのを知ってしまったベイトマンはその場でパニックになってしまいます。彼は自分より優れた物が存在することが耐え難い屈辱なのです。その場は興奮を抑えますがその後、ポールまで計画的に殺害してしまいます。
 さて、このアメリカンサイコという作品は人生の中で失敗を経験したことのないエリートというものをよく表せていると思います。ベイトマンがこれまで築いてきた土台は見栄えを第一に組まれた不安定なガラス細工に過ぎず、たとえその先端であっても揺らげば土台そのものが崩壊してしまいます。その崩壊の様子が作品からもよく伝わってきます。
 ただ、この作品はよくわからない終わり方をしているんです。彼は最終的に追いつめられて数々の殺人を知人に告白してしまうのですが知人は死んだはずのポールと食事をしたと言って殺人そのものを信じてくれないのです。そしてポールのマンションは改装されていてそこにポールがいた形跡もありません。ならばポールの殺人を捜査していた探偵は何だったのでしょう?そういったことがうまくかみ合わない終わり方をしていて、これまでのことはベイトマンの妄想?と言う疑問が残りました。
 ただ、原作はかなり面白いらしいので見つけたら読んでみたいですね。

JSA(RankA)

 JSA、韓国と北朝鮮の中間に位置する板門店のあたりのことで、韓国と北朝鮮が共同で警備をしていることからジョイント・セキュリティー・エリアと呼ばれるのだそうです。
 ところで私は、中立国監督委員会というものの存在を知りませんでした。この映画で初めてそんなものが存在し、南北問題に韓国と北朝鮮以外が関わっていると知りました。もっと世界情勢を知らなければならないのでしょう。
 ストーリー
 ある夜、北朝鮮側の監視小屋で銃撃戦が起こり、二人が死亡、一人が肩に銃撃を受けるという事件が起こります。犯人は韓国軍兵長イ・スヒョクで自らも足に銃弾を受けており、命からがら韓国領内に逃げ帰ってきました。
 事情聴取ではイ・スヒョクは北朝鮮に拉致されたところを脱出してきたと訴えます。また、北朝鮮側の唯一の生き残りである人民軍中士オ・ギョンピルも同じ回答をしました。
 ことは南北問題に関わるため、中立国監督委員会に委ねられ、北朝鮮人を父に持つスイス軍人少佐ソフィー・チャンが事件を担当することになりました。ソフィーは捜査の中で彼らの主張と証拠が食い違っていることを発見し、真相究明に乗り出します。
 どうして銃撃戦は起こったのか?イ・スヒョクの証言が偽りなのであればどうして彼は北朝鮮の監視小屋にいたのか?そこには大きな友情と南北問題という大きな問題が関わっています。
 さて、この作品はソフィーの捜査パートと、イ・スヒョン等の回想パートで進行していきます。切り替えのタイミングが良く、見ている側に謎を残しながらも徐々に真相を語っていくという形です。北朝鮮の人間描写も偏ったものではなく、私たちが普段目にしている北朝鮮人はよそ行き、本当はもっと人間くさいと言うところをよく描けていると思います。ソフィー役のイ・ヨンエも美人で私は制服マニアというわけではないのですが軍服を着ているのを見ると少し制服マニアに共感してしまいそうでした(^^)。知的な美人がキリリと引き締まった服装と表情で現れるというのはやはり感じてしまうものがあります(あ、変かな、俺?)。まあ、それを抜きにしても(あれ?ここの評価って、女優も採点対象だったのか?)今回は作品だけで、十分Aです。
 

死亡遊戯(Rank番外A)

 ブラボ〜〜!!(^^)やっぱりブルース・リーだぜぇ〜〜!
 さて、今回はレンタル屋さんでたまたま見つけてしまったので万人受けはしないだろうな、と解りつつも誘惑に勝てませんでした。ちなみに今回の評価は気にしないでください。
 もうストーリーを語る意味なんかありません。物語などあって無きが如し!ボスを倒したら有無を言わさずいきなりスタッフロールに突入だ!カンフーアクションの醍醐味を味わえぃ!って感じです(^^)。実はこの映画を撮っている最中にブルース・リーがお亡くなりになるというアクシデントがありまして、未完のままとなっていたのですが後半部分をユンピョウ等が代役して完成させたのでした。またこの映画には端役のロー・チェンという役でサモ・ハン・キンポーが出ています。誰?燃えよ!デブゴンの人です。あの人あのデブい体でよくあれだけのアクションをこなせます。ある意味痩身のリーよりもすごいのかもしれません。デブゴンも知らない方はタレントの松村とか思い出してみてください。あそこまで太っていませんがあれでバク転とかするのですよ?それだけでも驚異、必見です。
 さて、今回もリーが死ぬほど蹴ります。まさにバーサーカー状態ですね。蹴り倒されて起きあがろうとする敵をさらに蹴り上げる。追撃、加撃はブルース・リーの基本です。手加減など微塵もありません(爆)。
 そういえばブルース・リーの映画にはよく日本人(もどき)が出てきます。字幕なしではヒアリング不可能な怪しい日本語を操り、空手家だとか、柔道家だとか言ってます。あれは日本人ファンへのサービスなのか、それとも日本人武道家を叩きのめすという敵愾心からなのか。どちらなのでしょうね?
 最後に、この作品は驚くほど字幕の字数が少ないです。戦闘中は無言でアチャー!しか言いませんから。アチャーは世界共通言語(?)なので字幕は要らないのです。今回は完全にえこひいきのAなので番外で付けてみました。


ロック・ユー!(RankC)

 グラディエーター、パトリオットに続くヘルゲランド監督の映画です。今回は同じ中世ものでも少し違います。戦争ではないのです。騎士たちが名誉と誇りをかけて挑む馬上槍試合をテーマにしたスポーツものと言って良い作品だと思います。ストーリーは長くエクター卿の従者として付き添っていたウィリアムがエクター卿の死を隠すために替え玉として試合に臨みます。試合には貴族しか出場できない決まりでしたが兜の面を降ろしているので何とかその場はばれることなく乗り切れました。しかし試合の魅力に取り憑かれてしまったウィリアムはその後も本格的に槍試合を続けたいと思います。そして彼はリヒテンスタイン卿と名を偽り、本格的に騎士としてデビューすることになります。思っていた以上に勝てる自分に自信を持った彼でしたがその為に少し慎重さを欠いてしまい身分がばれることになります。
 さて、そのあとは実際にご覧下さい。この映画には悪役としてアダマー卿という人が出てきます。はじめは余裕のある態度で登場して最終的に追いつめられると卑怯満載な人です。どこにでもいる卑小な悪党ですね。前回のパトリオットでのダビントン大佐のような尊大な悪とは比べられません。でもこういった悪党は憎しみこそ薄いですが最後に主人公に派手に負かされるとすごく気持ちいいですよね。ダビントン大佐のような人は悪でも自分なりの信念があるために最後の勝負でも姑息なことはせず主人公と堂々と戦ったりするのでその負けにも深い意味を求めてしまいます。北斗の拳で言えば(なぜ?)アダマー卿はケンシロウの兄ジャギ、ダビントン大佐はラオウみたいな感じですね。同じ悪党でも格が違います。
 他には今回は監督の試みとして中世を生で描きたいということで音楽にロックを用いたり、言葉遣いを現代風にしてみたりしていたようですが私にはそれは失敗した様に思えてなりません。少なくともそういう風(中世を肌で感じる)には感じられなかったし、なんだか中世の雰囲気がぶちこわしになった感じだったからです。槍試合にもそれほど迫力もないですし、作品全体がコミカルに描かれていたり、三作目は駄作だったな。という印象です。でもそれはグラディエーターやパトリオットに比べると、ということでこれ単体ならば十分洋画劇場で楽しめるでしょう(?)。

パトリオット(RankB)

 パトリオットと聞いてまず思い出すのは有名な「パトリオット・ミサイル」ですよね。パトリオットとは日本語で「愛国者」という意味です・・・。
 さて、作品の舞台は開拓時代のアメリカはサウスカロライナ、、独立戦争です。メル・ギブソン演じるベンジャミン・マーチンは昔、フレンチ・インディアン戦争において活躍し、周囲から英雄として一目置かれています。しかし当のマーチンはその活躍が残虐かつ非道に戦った結果であったため、それを子供たちには秘密にし、自らもそれを忘れて農夫として生活しています。そんな折、町の議会でサウスカロライナも独立戦争に参加するべきと主張するものが現れます。マーチンは昔の記憶を思い出し戦争をやめるべきと主張しますが議会は参戦を決定。マーチンの長男ガブリエルもマーチンの反対を押し切り兵隊に志願してしまいます。
 ある夜、マーチンの家に何者かが忍び込みます。彼が銃を突きつけて誰何するとそれは重傷を負ったガブリエルでした。家の近くで戦いがあり、伝令役となったガブリエルでしたが重傷を負ってしまったために自宅に逃げ込んだのでした。翌朝、英国軍の将校、ジェイソン・アイザック演じるウィリアム・ダビントン大佐が現れます。彼はガブリエルを捕らえ、邪魔をしようとした次男のトマスを殺害します。そして敵国に与したとしてマーチンの家までをも焼き払ってしまったのです。
 怒り狂ったマーチンは復讐のために参戦を決意。自ら軍に復帰し、民兵を率いてゲリラ戦を主軸とした戦法で敵を翻弄していきます。
 と、内容はここまで。後は見てくださいね。これの見所はなんと言ってもダビントン大佐の悪者っぷり(笑)でしょう。見事です。あんな悪いやつ見たことありません。作品を見ている間ダビントン大佐に憎しみすら覚えてしまいます。
 しかし、少し考えるとそれだけアイザックが観客を惹き付ける名演技をしていると言うことなのです。彼が観客の憎しみを煽ってくれるからこそマーチンの存在が観客の希望となる。まさに、名悪役なくして英雄たたず、と言ったところです。

U-571(RankB)

 潜水艦ものです。舞台は大西洋。第二次世界大戦です。U−571とはこの作品に出てくるUボートのことです。蛇足ですがアメリカで第二次世界大戦といえば我々日本人が思う太平洋戦争ではなく、こちらのドイツとの戦いを思い出す人の方が多いそうですね。
 ストーリーは大西洋上に故障して漂流しているU−571に偽装した潜水艦で近づき、救助に来たと思わせて乗り込み、制圧、敵の暗号システム「エニグマ」を奪ってU−571は沈没したと思わせるために撃沈するという作戦で偽装潜水艦は港を出発します。
 主人公アンドリュー・タイラー大尉は潜水艦副長で自分は艦長に相応しいと考えていますが上司のダルグレン艦長は彼の足りない部分を指摘し、艦長にはまだ早いと諭します。タイラーはそれを認め、自分が自信過剰になっていたことを反省します。さて、作戦は遂行し、U−571を制圧することに成功します。しかし脱出しようとした矢先に乗ってきた偽装潜水艦S−33が敵Uボートに発見され、タイラーの目前で撃沈されます。生き残ったのは制圧のためにU−571に乗り込んでいたタイラーを含む9名のみ、しかも艦は故障しています。艦長が死んだので副長のタイラーが指揮を執らなければなりません。
 その戦いで何とか勝利を収めたタイラーでしたがそこからもまだ困難は続きます。暗号システムを奪ったことを敵に知られないために救助信号を出すこともできません。修理も進まず最悪な状況の中で敵の駆逐艦に出くわしてしまいます。
 さて、後はやはり作品を見ていただいた方が良いと思います。この映画の見所は二つです。潜水艦という特殊な環境下で繰り広げられる戦闘シーン。潜水中はソナーだけを頼りに想像で状況を掴まなければなりません。爆雷の恐怖に耐え、水圧による浸水の恐怖に耐えながら戦う男たちは必見です。
 二つ目はタイラーがはじめは艦長に、U−571に乗り込んでからはベテラン軍曹に艦長とはこうあるべきだと諭されながら戦いの中で成長していく姿です。始まりに艦長から艦長になるのはまだ早いと言われたタイラーが最終的に軍曹からあなたが指揮する艦ならいつでもお供します。と言われるまでの成長過程も見所の一つです。
 何かを追求している映画はすごく好きなのでこの作品は評価Bです。
 

グリーン・デスティニー(RankA)

 え〜と、中国拳法とかに興味ない方ランクBでいいです。この映画はドラマとアクションが一体になってはじめてAだと思いますんで。
 まず、この映画の日本名はなぜグリーン・デスティニーなのか?確かに物語のキーワードの一つとして碧銘剣というものがありますが決してこれが中心で物語が進んでいるわけではないのに、というか別になくても物語は進行すると思われますが・・・。この作品名をつけた日本人の誰かを私は変な人だと思いますね。
 本題は臥虎藏龍。英語名もそのままでCROUCHING TIGER HIDDEN DRAGON です。
 まあそれくらいにしてやっぱり中国拳法は最高です。昔から好きでしたけど今回は久しぶりに拳法を見ました。といってもこの映画は主に剣法なのですが、その辺の所はおしゃべりの方に書きますんで好きな方はそっちへいらっしゃってください。
 ストーリーはチョウ・ユンファ演ずるリー・ムーバイが師から受け継いだ碧銘剣を知人のティエ氏に渡すことから始まります。彼はミシェル・ヨー演ずるシューリーを愛しているのですがお互いに心の踏ん切りが着かず言い出すことが出来ません。そしてそんな自分にふがいなさを感じているムーバイは自分の武術にも限界を感じています。それで大切な碧銘剣を他人に譲渡して武術の世界から身を引こうとしているのです。そんなときにチャン・ツィイー演じるイェルという名の少女が彼の前に姿を現します。貴族の娘ですが実は武術の達人です。しかし、ムーバイから見ればまだまだひよっこ同然、しかし磨けば光りそうな彼女をムーバイは弟子にしたい思います。
 と、内容はここまで。といっても全く語れてませんが・・・。これは単なるカンフーアクションと違ってきちんとストーリーが流れています。役者インタビューでミシェル・ヨーがこれは「いつか晴れた日に」とアクションを融合させたものだ、と言っていました。と言っても私はその映画を知りませんが。とにかく見応えはあります。
 最後にいつものお約束を(^^)。イェンって可愛いんです。特に化粧っ気がないシーンはすごく良いですね。可愛い人や美人な人は化粧をしていない方が僕は好きなんです。ほんとに素顔の方がいいのに、って思うことが生活の中でもしばしば、と、話が逸れてしまう。おお!結構書きましたね。それだけ印象に残ったって事です。ちなみに音楽のチェロの部分はヨー・ヨー・マが担当しています。

ファウスト(RankC)

 僕的にはとても楽しい作品でした。バイオレンスアクションあり、お色気あり。監督がおまけ映像のインタビューで言っていたように確かに一般受けする作品です。
 作風はまさにアメコミ風で当のファウストもX−MENのウルヴァリンに似てますね(^^)。監督もそんなことを言っていました。
 ストーリーは悪魔に魂を売った男が悪魔の手先ファウストとなって連続殺人を犯します。しかし途中で優しさに目覚めた彼は彼を悪魔の誘惑に乗せたMという男を倒そうと決意します。
 正義のくせに殺し方は残忍、正義のくせに殺人に喜びを見いだす。そのギャップは笑いを誘います。敵を武器の爪で八つ裂きにした後、悪魔の像に飛び乗り血をなめて「まだ血が足りないかい、兄弟?」とか言ったりなかなか面白い主人公です。
 感じとしてはクソゲーの中に一抹のおもしろさを見出してしまって夢中になってしまった。そういう感じですね。苦労する割にはエンディングはしょうもないと解っているんですがねえ。僕がこの映画を一般受けすると言いながら洋画劇場で十分としたのはやはりお金を払ってでも見るべき映画はこういったものじゃない、というこだわりからです。

ギフト(RankA)

 殺人が起こって、その真犯人を暴く内容なのですが、ただのサスペンスではありません。主人公のアニーは超能力者で過去に起こった出来事や、未来の映像をかいま見ることの出来る能力を持っています。ジャンルはサスペンスホラーというのではないのでしょうか。アニーは超能力の他に霊まで見えてしまいます。
 いきなりそれが現れるので映画にのめり込んでいるとかなりびっくりします。全体的にも緊張感が切れない様に出来ているのでのめり込む事請け合いです。
 もう一つ、これは特典映像を見たときに思ったのですが「さすが役者」ですね。アニー役のケイト・ブランシェットは作品中、本当に好みの女性、と思ってたんですが特典映像での素顔を見ると「あれ?」ていうくらい違うんですね。ドリー役のキアヌ・リーブスも本当に悪そうな奴だったのに実際は全然感じが違ったり。きっと目つきが違うんだな。と思いました。人間そのものを変えてしまえる役者って本当にすごい。
 今回は久しぶりにAです。

カル(RankC)

 韓国映画です。主演は「シュリ」で有名なハン・ソッキュ。最近「チョナン・カン」が似ているとか言われてる人です(^^)。バラバラ殺人事件をグロテスクに描いた作品です。「ハード・ゴア・スリラー」というらしいですが。主人公のチョ刑事が事件を追います。ヒロインのスヨンをシム・ウナがやっています。シム・ウナ、きれいな人でしたね。
 作品は切断シーンを見せたり、ビニール袋から血が流れ出して生首ゴロン、とかけっこうグロテスクにやってますが普段からある意味グロテスクにやるのが仕事みたいな(生首ゴロンはありませんよ(^^;;念のため)文太は別に嫌悪感はありませんでした。
 この映画のもう一つの売りは謎です。わざわざ「この謎は一人では解けない」と箱に書いてあります(爆)。作品の中にいくつか謎がちりばめられていて、これは誰がやったのか?とか、何の為に?とかビデオの最後に出てきます。最大の謎は誰が犯人なのかということでしょう。しかしこの謎、必要な情報がいくつか欠落していてどうとでも取れるように出来ちゃってるんですね。私も謎を解いている(非公式)ホームページをいくつか見ましたが答えは千差万別、そして別段矛盾もない。それはそうでしょう。ない情報は想像するしかないのですからそこをいじればいくらでも答えは出てきます。それにしてもスヨンが二重人格で何も知らない白スヨンと犯人で嘘を言っている黒スヨンがいる、という投稿を見たときはすごいな、と思いました。
 まあ、そんなわけですからわざわざ挑むほどの謎ではない(ちゃんと「在る」情報だけを元に推理できる答えがあるとは思えませんし)のでテレビに出てきたときくらいに少し考える程度でいいと思います。

キッド(RankE)

 ブルース・ウィリスです。ディズニーですが実写です。心温まる・・・か?この映画、ロングセラーの棚にあったのですがまあ話は明るいいい話です。でもそれだけです。なんだかなあ。私がひねくれているだけかも知れませんがほとんど印象に残ってません。何か訴えるものがないって言うか・・・。私にとっては下のシン・レッド・ラインよりどうでもいいような気がしますが・・・。ハンニバルなど腹が立っただけましだろう。と思って評価はハンニバルより下にしてみました(笑)。でもこれは私の個人的な意見なので見る人が見ればきっといい作品なのでしょう。これ以上はこの映画が好きな人に対する侮辱みたくなるのでコメント控えます。

シン・レッド・ライン(RankD)

 この映画の評価は非常に難しいです。文部省認定?という感じの映画だったからです。太平洋戦争、米軍から見たガダルカナル島においての戦闘を描いています。
 人物達は特別な任務を帯びているわけでもなく、特殊な部隊でもない、特別な過去があるわけでもない。驚くほど個性的ではない。つまり、本当に普通の人間で映画の登場人物らしくないのです。
 ストーリーは淡々と進んでいきます。戦争という題材で脚色をなくしてしまうとこういう事になるのかな。と思いました。そう考えると本物の戦争を描いているということになるのでしょうが、やっぱり戦争物では特殊任務や特殊部隊、派手な戦闘がないと見ているのが辛くなってきますよね。そしてこの映画は3時間近くあります。(^^;
 感動するかどうかはかなり人によって分かれるのではないでしょうか?でも私にとってこの3時間は苦行に近かったのでもう二度と見ないだろう、ということでDにしておきます。

ショーシャンクの空に(RankB)

 銀行副頭取であるアンディーが妻殺しの濡れ衣を着せられて、ショーシャンク刑務所に入り、脱獄するまでのお話です。メインは刑務所でのお話で、脱獄はメインではありません。実際にあった話を元に作られていると言うことです。
 見るべきはやはりアンディーの頭の良さでしょうか。彼は無理矢理にですが所長の為に脱税とかをやってお金を稼いでいきます。もちろんそのお金は所長のものとなっていくわけですが彼は非常にうまいやり方で脱獄後にそのお金を全て自分のものにしてしまいます。
 彼が脱税を始めたのが彼が刑務所に入ってから10年を過ぎた頃だったので、私は10年も前の手口が通用するのだろうか?と勝手に考えていたのですがノンフィクションと言うことなので何とかなったのでしょう。
 非常に人間味溢れる良い作品なのですが惜しむらくは時間の経過のわかりにくさです。20年経ちました。と言われても誰も老けた感じがしないので入所したのがついこの間のような印象を持ってしまうのです。長い年月が感じられないのがこの映画をAに出来なかった理由です。この映画は長い時間ということが映画のストーリーに真実味を与え、アンディーの苦しみと成功を感じ取ることが出来るのだと思えるのでこれは痛かったと思います。そういうわけでランクBです。

キャスト・アウェイ(RankB)

 トム・ハンクスの映画です。運送会社の大手フェデックスに勤めるチャック・ノーランドの生活は時間に縛られ、彼自身もまた時間こそが一番重要だと信じています。そんな彼が飛行機事故で無人島に流されて生活をするというお話です。
 無人島で強く生きる姿を見るのはなかなか楽しかったです。中でも孤独の中で見つけた唯一の友人「ウィルソン」はすごく良かったです。といっても彼はバレーボールなんですけど。
 最後に自製の筏に乗り、島を脱出するとき、ウィルソンが流されてしまうんです。不思議なものでバレーボールと解っていてもとても悲しくなるんですよね。チャックも必死に助け出そうとしますが手が届きませんでした。
 最期の最期までウィルソンとの再会を私は望んでいましたが、そうはなりませんでした。ただ、最後に少しうまい終わり方をします。
 それともう一つ驚くべきはトム・ハンクスの体型です。無人島に着いた当初はぽっちゃりしていた体が脱出するときには筋肉で締まっているんです。流れた年月を表すのに十分すぎる演出ですが、トップスターのすごさというものを感じました。
 テレビで見る機会があれば是非、もしなければビデオで、借りて損はないです。

A・I(RankC)

 ああ、期待していた人ごめんなさい!でもこの作品は思っていたほどではなかったんですぅ。文太の評価は期待度に左右されるんです。そういう意味で偏っていないとは言い切れません。限りなくBに近いCということでお許し下さい。
 この映画、設定はすごく良いんですが2時間に納めるには無理のある内容なんですね。もっと細かな所までつっこんでテレビドラマや小説なんかにするともっと良い作品になりそうなんです。小説にしてしまったら映像の見事さがなくなるじゃないか、といわれるかも知れませんがそれを補って余りあるストーリーだと私は思います。ただ観客に伝えなければならない事が途方もなさ過ぎて2時間という枠に収められずに結局、ストーリーを端折りすぎているように見えたんです。
 私としては家族編、冒険編それぞれをもっと長く深みのあるものにして、最後に辿り着いたとき、たくさんのことがあったなあ、って振り返りが欲しかったんです。
 オスメント君が主人公でしたが私はジゴロ・ジョーがお気に入りです。しかしまさかジゴロという単語が英語だったとは知りませんでした。
 今回は限りなくBに近いランクCです。

スターリングラード(RankB)

 この作品は洋画劇場で見られるほど甘い映画ではありません。ストーリーはドイツ軍の侵攻してきた旧ソ連のスターリングラードで繰り広げられるスナイパーとスナイパーによる戦いです。実話を元に制作されているらしいです。
 主人公も敵もスナイパーという性格上、息を殺して待つ、という場面が多く、またライフルのスコープから覗いた映像も多い為、自分まで詰まってしまって息もままならない、目を離すなんてとんでもない、という状況で見ることが出来ます。もしこれを洋画劇場なんかで見たらCMによって息抜きが出来てしまい、この引き込むような魅力が半減してしまいます。
 主人公ヴァシリも敵のケーニッヒ少佐もすごく魅力的に描かれていて彼らの信念を感じさせます。でもお気軽に映画を楽しみたい人には少し重すぎるかも知れませんね。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(RankB)

 これはダンサーの映画ではありません(^^)。セルマという女性のそれは不幸な不幸な物語です。作品全体に流れる雰囲気は「ダーク・イン・ザ・ダーク」の方が良いのでは、と思うほど暗く重いです。もう最後まで彼女はダークな人生を送り続けます。息子の手術が成功したことだけが彼女に許された最後の喜びでしょうか。ダンサーというのはセルマが時折見せる妄想がミュージカルとして表現されているからです。もしくは彼女の人生そのものを表しているのかな?
 彼女は妄想だけは楽しくて現実は厳しい人生を送っています。それと、おそらくそれが狙いなのでしょうが、映像がなんだかホームビデオのような感じになっています。そういえばここにもデビット・モースが登場していますね。グリーンマイルに続いて見ていたので「フランク(グリーンマイルでの役名)」って、呼びかけていました。
 最終的には母親が持つ命より大切な愛とは?という大きな問題を定義しているように思います。いろいろ考えさせられる内容でした。好みが別れる所があると思われる作品ですのでランクBです。でもセルマはすごく僕好みの女性で笑顔がとても素敵なんですよ(*^^*)。セルマの笑顔に会いたい方はどうぞ。そんな方にはランクAの作品です。 

グリーンマイル(RankC)

 この映画を多くの人が感動的で見るべき映画だと言いました。私もそう思います。ですが残酷なシーンも多く、弱い者が無情に虐げられる場面も鮮明に描写されています。私はそう言うシーンには精神的な苦痛を覚える方なのですこし、「この映画嫌だな」って思ってしまいました。心温まる、といえばそうなのかも知れませんが一部では背筋が寒くなるような残酷さを持った映画だと思います。もし、私のように、いじめや、虐待を連想してしまうような方はむしろ見ない方がよいと思います。そう言った意味で私はあえてこの作品の総合評価を下げます。

グラディエーター(RankB)

 ローマ帝国を題材にした映画です。皇帝アウレリウスに信頼され、将軍を務めていたマクシマスですが、アウレリウスを暗殺して次期皇帝に就いたコモドゥスに忠誠を誓うことが出来ず、処刑されることになります。マクシマスは何とか処刑から逃げ延び、故郷へ妻子を迎えに行くのですが妻子はすでに処刑されていました。
 マクシマスは絶望にとりつかれ生きる気力を失います。更に奴隷商人に捉えられ闘志として見せ物の殺し合いをさせられることになります。
 ストーリーを語りすぎました。結局は妻子を殺したコモドゥスに復讐するという物語です。
 演出的にどうか、という所も見受けられましたが一応内容の矛盾点はありませんし、各々の行動もちゃんと伏線として働いているのでOKでしょう。
 見て欲しいのはやっぱり戦いの場面です。ローマ帝国の繁栄と衰亡の兆しを見ることが出来ます。うまく説明は出来ていませんが借りてみて損はないと思います。やっぱり西洋人はメイル&ソードがよく似合います。

ドリヴン(RankC)

 シルベスタ・スタローンの映画です。F1レーサーの物語で主人公はスタローンではありません。スランプに陥った若いトップレーサーが、過去に精神的苦痛からレーサーを辞めてしまったベテランレーサーによって立ち直るというストーリーです。全体に流れる作風はスタローンの映画らしく「熱い!」の一言です。敵味方を含めて全員が熱い男達です(^^)。私は知ってる人は知っている「サイバーフォーミュラー」の実写版のような感じがしました。
 レース中はドライバーズビューがふんだんに使われます。総合評価Cは少しきついかと思いますが、ストーリーがいい!というほどでもなく、これはレンタルビデオでの評価なので少し迫力不足も手伝ってしまいました。映画館で見るのならランクBでも良いかも知れません。きっとすごい迫力でしょう。
 そういうわけで、レンタルビデオとしては総合評価Cです。

エクソシスト・ディレクターズカット版(RankA)

 有名なエクソシストのディレクターズカット版です。20年前の映画をわざわざリバイバルさせるだけのことはあって、とてもいい作品でした。この映画はホラー映画として見ると期待はずれです。やはり東洋の陰湿な、夢に出てくるような怖さを作り出すのは西洋人には難しいのでしょうか。
 昔、TATARIという、題名だけは怖い映画がありましたがあれもお笑いに近いホラー映画でした。本当にあの映画監督は祟りの意味が分かっていてあの題名を着けたのか?まあ、話が逸れてはいけないのでエクソシストに戻るとして、この映画は是非ストーリーを見て下さい。人々の心の内を覗いてください。見事な作りです。
 そして、メインの悪魔払いのシーンもこういうのが好きな人には堪らないはずです。
 もう多くは語りません。是非見てください。文句なしのランクAです。

トゥーム・レイダー(RankC)

 この間借りたやつです。この映画は原作がゲームと言うことなんですが私はそのゲームをやったことがありません。原作がある為かストーリーは突発的で設定もこれを見る奴はもう知ってるだろう、的な作りです。全く知らない私にとってはなぜ主人公のララ・クロフトが金持ちなのか、いつもどんな仕事をしているのか、あのブライスというメカニックは何の為に屋敷にいるのか、等々全く背景が見えませんでした。ただ、作中に一度だけ見せた写真でララが過去に軍隊にいたらしい、位は解りましたが。
 ストーリーで言うならまずララが時計(全智の眼というアイテム)を見つけた経緯が分かりません。隠し部屋にあったと言いますがそれも恐ろしく突発的でララが何の脈絡もなくいきなり階段下の壁をぶち破って部屋を発見するのです。全体的に見てもストーリーや設定紹介がゲームをやってない人に対してすごく不親切な作りだと思います。
 ですが映像はすごく良いです。CGによる演出は迫力があって、アクションシーンも楽しめる作りです。古代の神秘が隠された遺跡という感じが良く出ています。ララ・クロフト役のアンジェリーナ・ジョリーもきれいな人ですし(笑)。
ただ、わざわざ借りてみるほどでもないでしょう。映像とアンジェリーナ・ジョリーの美しさで総合評価はCにしました。テレビで十分です。

ハンニバル(RankD)

 ご存じハンニバル・レクター博士が主人公の映画です。「羊たちの沈黙」の続編的位置にあり、話題性もあり、映画館を賑わせました。私もビデオ屋のロングセラーの棚にあったので借りてみましたがこれが何とも陳腐な映画で、なぜあれほど世間を賑わせ流行を生みだしたのか理解に苦しみます。レクター博士という人物は非常に魅力的で惹きつけられるのは解ります。ですがその内容の陳腐な事。これでは「ハンニバル」などと格好良い題名ではなく「レクター博士と愉快な仲間達」とか、「レクター博士の華麗なる日常」とかにした方がよいとさえおもわれます。
 ホラー色にするほど怖くない、見るべき演出もなし、ストーリーも陳腐と来れば、名作の続編は駄作という定義を脱する事が出来なかった作品と断言しても良いでしょう。
 期待していただけにがっかり感は非常に強く、ランクはEにしようとさえ思われるこの作品ですが、まあ、話のネタにはなるだろう、ってことでDにします。