セブン
見る価値 ★★★
サスペンスの名作「セブン」です。この物語はキリスト教にある「7つの大罪」をモチーフにした殺人を追いかける二人の刑事を描いた物です。
この映画の見所はなんと言っても殺害方法のえげつなさでしょう。下手なホラー映画より恐ろしい殺人が次々と起こります。そして二人の刑事の描写にも注目しなければなりません。定年間際のベテラン刑事と血気盛んな若い刑事の二人組。逸る若い刑事を押さえ、捜査とはどうするべきかをベテラン刑事が教え込みます。
この映画の結末は非常に後味が悪いです。でもこの映画はすごいです。一度は見ておきましょう。
炎の英雄シャープ 1
見る価値 ★☆☆
これは洋物の連ドラをビデオ化した物です。物語はナポレオン活躍した頃のスペイン、その頃スペインはフランスに占領され、それを取り戻そうとするイギリス軍と、わずかに残ったスペインのゲリラ部隊だけが抵抗勢力でした。シャープはイギリス軍人で第95狙撃兵部隊の軍曹でした。
シャープは始まっていきなり将軍の命を救い、少佐に大抜擢されます。ここからこの物語は始まるわけですが、当時はまだ貴族がおり、少佐以上のいわゆる官職には貴族しかなれないのが普通でした。だから庶民出身の少佐であるシャープは同じ官職の人間だけでなく、部下からも信頼が得られないという事になりました。
まあ物語の中で信頼を勝ち得ていくのがシャープのすごさなのですが。今回はまだ序盤です。
スチームボーイ
見る価値 ★☆☆
★一つはテレビでどうぞってことで。そんなに面白いという作品ではありませんでした。実際見ててあくびが出たりして。
時代は大英博覧会が催された頃で、作品中でも博覧会場が舞台になったりします。いやあ、この博覧会のどこかでナディアがいたり、ジャンが飛行大会に出場したりしていたんだなあ、と思うと感慨もひとしお・・・。それはおいといて。
主人公の少年レイ・スチームの祖父と父が超高圧の蒸気を封じ込めたスチームボールという物を開発します。これは片手で抱え込めるほどの鉄球に並の蒸気機関なら何十台と動かせるだけの超高圧蒸気を封じ込めた物です。そしてそれを狙うアメリカの武器商オハラ財団からスチームボール守るのがレイの役目なのです。
評価としてはよくある感じ、古い時代で既存の技術、つまりは蒸気機関を使って無理矢理超科学っぽいことをやったり、科学の進歩が人間にとって幸福なことかどうか問うてみたり。
ヒロインの女の子がオハラ財団のお嬢様で名前がスカーレットだったり。テレビで見る方がいいですね。
エクスペリメント
見る価値 ★★☆
不良少年達を過酷で厳しい訓練施設を持って更生したらどうなるか?この映画はそれをテーマにしています。なんというか以前見たesと同じような感じですがこちらはドイツ版でしかも更生されるのは受刑者達です。一応設定は違います。
作品中では過酷すぎる訓練や虐待とまで言える教官達の存在で問題が次々と起こり、このプロジェクトは失敗となるのですが終わりは結構後味の良いものとなっています。
アイ,ロボット
見る価値 ★★☆
近未来のお話、ロボットが一般家庭にも行き渡るようになり、人間達がロボットを使用人のようにして使っている時代です。アトムを思い出せば近いかもしれない。
このお話は簡単に言うとロボットの反逆です。ロボット3原則って知ってますか?
1.人間を傷つけない。(生命の危機を見逃さないを含む)
2.1条に反しない限り人間の命令には従わねばならない。
3.1,2条に反しない限りロボットは自分自身を守らなければならない。
というのが、ロボット3原則です。
作品中ではこのロボット3原則には矛盾があり、それが恐ろしい結果を生み出すかもしれない。という設定を提示しています。
まあ、この作品ではその恐ろしい結果が出てくるわけで特に目新しい設定ではありません。
ポーラー・エキスプレス
見る価値 ★★☆
サンタクロースを疑い始めた男の子が主人公の物語です。
クリスマスイブの夜、彼の家の前に北極点行きのポーラーエキスプレスという名の列車が訪れます。この列車はこの男の子のようにサンタクロースを疑い始めた子供達をサンタクロースの故郷である北極点へ連れて行き、実際にサンタクロースはいるんだ、ということを教えるためにあるようです。
すべてCGで描かれていてとても幻想的な空間が作られています。こういう事があればきっとすてきだろうな、と思いました。
といってもやはり子供向けの悲しさなのか作品は1時間半しかありません。しかも北極点に着いてからの後半より列車で北極点に向かう前半の方がとても面白いです。列車内でのやりとりやトラブルなどを解決していくのが面白かった。
そう言うわけで感動はしましたが、今ひとつ最後までエッセンスを注ぎ切れていなかった様な気がする作品でした。でもまあ、見てて楽しいですよ。
オペラ座の怪人
見る価値 ★★★
この映画は全編ミュージカル仕立ての作品です。そういうのが苦手な人はちょっと辛いかもしれませんがここは僕の評価基準で満点にします。
この映画を見て「オペラ座の怪人」というものがどういう物語かがよくわかりました。
オペラ座の怪人とは非常に不幸でかわいそうな人だったんです。この物語は作品的にはすごくいい作品でしたがストーリーとしては、そのかわいそうな怪人を更にかわいそうにするような内容で、ヒロインのクリスティーナにそこまで言うことはないんじゃないの?と怪人に同情する場面さえありました。
物語には怪人がどのようにして怪人となり得たのかの下りがありましたが、彼は幼い頃から悪魔の落とし子としてひどい扱いを受け、その後オペラ座の地下に隠れ住んでからも人との接点がなく誰からも愛されずに育ち、そして物語の最後でもやっぱり彼は人間社会には相容れない者として描かれ、そしてそれを彼が悲しんでいる描写さえあり、本当にかわいそうでした。
物語のクライマックスにヒロインのクリスティーナが「歪んでいるのはあなたの顔ではなくて心なのだと解った」と怪人に対して言い放ちますがこれはあまりにも冷酷な一言のように感じました。
確かに、怪人がクリスティーナを手に入れようとして取った手段は許されるものではありませんが、彼の生い立ちを考えれば彼が無理矢理にでもクリスティーナに愛されたいと願ったのも無理はありません。
これまで虐げられ続けた彼がどうしてまっとうな方法で愛が得られると考えられるのでしょうか?クリスティーナの言葉にひどく傷ついた怪人はこれまで以上に孤独を感じて生きていかなければならないのです。
そう思うとこのストーリーは非常に後味の悪いものとなりました。でも作品としてはすごくいいです。
世にも不幸せな物語
見る価値 ★☆☆
レモニー=スケットの世にも不幸せな物語です。ジム=キャリーが出ているというのでかなり期待しましたがちょっと期待はずれな作品でした。
ではいつものごとくあらすじから。
火事で両親を失った3人の子供達は後見人に名乗り出た遠い親戚というオラフ伯爵の下に行きます。しかしこの伯爵、実は3人が両親から受け継いだ巨額の遺産だけが目的で3人に対してはひどい仕打ちをし、殺そうとまで計画します。
しかしその目論見は3人の子供達の機転により破れ、伯爵は後見人として不適切と判断されてしまいます。そして3人の子供はオラフ伯爵の下を離れ、次の後見人の下へ向かうのですが諦めきれないオラフ伯爵は再び3人の子供達に近づきます。
とまあ、こんな感じでこの物語は3人の子供達とオラフ伯爵のやり合いを描いた物です。
随所にこれは楽しい場面なんだろうな、と感じさせるシーンはあったのですが何というのか日本人の感性とは違ったのかあまりおもろいようには感じませんでした。はっきり言って見ていて退屈です。確か★一つはテレビでどうぞ、でしたがこの作品は見る価値なしと★一つの境目にあるような作品でした
CONSTANTINE
見る価値 ★★☆
主人公は肺ガンの末期患者(笑)コンスタンティンです。彼は現代版エクソシストの様な存在で、悪魔退治をします。
この映画、何の恨みか喫煙がとにかく体に悪いと連呼しており、当のコンスタンティンも喫煙で肺ガンになっています。更に最後に出てくるサタンもまた喫煙は「死の素」と言っております。ラストシーンで肺ガンの治ったコンスタンティンがタバコの箱を握りつぶしてガムを食べるシーンはかなり笑えました。
映画の話をしていませんね。さて、この世には天国と地獄が本当にあって、その狭間に人間界があるというのがこの話の設定です。それで、天国には神様が、地獄には悪魔が住んでいます。神様や悪魔は人間界には入ってこられないということになっており、その代わり人間界にはそれぞれの使者となるハーフ・ブリードなる者が存在しています。
コンスタンティンはこれまでこのハーフ・ブリード達が善と悪の均衡を崩したときに出てきてその均衡を崩した者だけを成敗していたのですが、悪魔のハーフ・ブリード達がサタンの息子であるマモンを人間界に呼び出そうとしていると知り、残り少ない人生をかけます。
さて、ラストはなかなかに面白い展開となるのですが、それは言わぬが花ということで今回はこの辺りにしときます。
STEALTH
見る価値 ★★☆
さて、今回はSTEALTHです。簡単に言うと極超高速で飛ぶステルス戦闘機のお話です。
アメリカ海軍が開発した新しいステルス機3機とEDIというコンピューターを載せたステルス機1機が活躍します。
しかしこれがお約束通りEDIが暴走してしまい、勝手な行動を取り始めるわけで、それを人間が乗った3機のステルス機が追うというのが中盤までのストーリー。
終盤はEDI暴走の責任を回避しようとしてパイロット達を見捨てようとした上官からEDIと共に逃げ、仲間を救うお話でした。
ストーリー語りきれなくてすいません。見所はやっぱり空中戦とスピード感ですね。これも映画館で見たらすごかったんだろうな、という感じでした。
セブンソード
見る価値 ★☆☆
中国映画の「セブンソード」です。率直な感想を言うと、「つまらん」。
「HERO」、「LOVERS」に続く第3弾!などという宣伝文句があったのでかなり期待していたのですが内容はB級もいいとこです。
伝説の七剣を持つ剣士達、彼らが悪者達から一つの村の村人達を救うお話なのですが何というか設定はすごくいいのにお話が良くなかったです。
突然、観客置き去りで始まってしまう感動物語や、山場(と思われる)シーンが始まる辺りこの映画の監督は見ている人はどうでも良くって自分の満足のためのストーリーを展開しているのだろうなあ。という感じです。
まあそんなだから「ここはきっと感動するシーンなんだ」ということが解っても伏線や盛り上げがないため見ている方はしらけ気味、戦闘が始まっても見ている側はキャラクターに感情移入ができていないため今ひとつ盛り上がりに欠けます。
「HIRO」や「LOVERS」が良かっただけに同列には扱って欲しくない作品でした。
ナショナルトレジャー
見る価値 ★★☆
ニコラス=ケイジのナショナルトレジャーです。どういうお話かというと主人公の家がひいおじいさんの代から探し求めている宝を主人公が見つけるというお話です。
お話的にはかなり楽しめる内容でした。正直おもしろかったです。でもやっぱディズニー作品なんだな。ソフトな感じがします。
最後に主人公はまさに国宝級の宝を発見することができるわけですが、ちょっと意地悪な視点で見ると「ここにあるんならとっくに誰かが見つけているよ」というくらい何でもない場所に隠されていました。
宝探しの映画っていつも謎を解いたり、仕掛けを作動させたりして先へ進んでいくわけですが現実的に考えれば、今の時代、壁の向こう側に何があるかも解ってしまうわけでいろいろ調査さえすれば罠にかかる心配もなく、石壁で塞がれていても掘削機を使えば済む話で映画の主人公達がやっているアナログ的な謎解きはすべて無駄と言うことになります。そういうことを考えてしまうとやっぱりこの映画は隠し場所に無理があるなあ、と思ってしまいました。
