うちの愛犬

 夏休みアニメの「まっすぐにいこう。」がとても気に入ってビデオまで手に入れて何回も見ています。って話は掲示板の方でしました。本当に良いアニメに出会いました。ここ数年、というかもう10年以上もうアニメ界は駄目だな、と感じ続けていたのでしたがこんなアニメができるならまだまだ捨てるのは早いのかもしれません。

 やっぱり良かったのは第4話でした。最終回だからちょっと感動的に作られてるってのもあるんでしょうけど。

 第4話でマメタロウ(主人公の雑種)が「夏が終わる、暑い夏が。」っていう台詞を言うんですね。これでもうドキリとさせられました。8月も末でまだ宿題とか残ってて・・・。これは見てる人たちへの警告なのかなあ・・・。夏が終わるぞ。早く宿題済ませろって言ってるのかな。とか思って。(そう思うのは僕だけかもしれません。他の人はもう宿題も終わってきっと余裕で見ているんでしょう。)

 まあ、その辺は半分冗談として(半分なのか?)最後の台詞が「ご主人は大好きな郁ちゃん!」なんですね。その台詞がなんだか胸に詰まります。うちの犬はどう思ってくれてたんだろう?ちなみにうちの犬はランという雑種でしたが去年の夏に亡くなってしまいました。ランは僕のことをどう思ってたんだろうって、その台詞を聞くとランの顔が浮かんでくるんです。

 ランと僕は郁ちゃんとマメほどではないとしても結構深い間柄だったように思います。郁ちゃんを見てるとランがまだ元気だった頃、僕が同じようにランと接していた思い出します。

 本当に犬とおしゃべりできるんですよ。犬にも表情があって、言葉にはできなくても表情や行動はすごく豊かでそれだけでランが何を考えているのか解ってくるんです。

 マメタロウは犬としてはかなりデフォルメされていますが犬の特徴をすごく良くつかんでいると思います。本当に犬が好きで飼っている人なら「そうそう、こういうことするよね」っておもってしまうんです。

 うちのランはとっても現金で嫌なことはしない主義でした(爆)。その代わり食べ物をもらうときはどんなことでもしました。お菓子の袋を開ける音なんかは外にいても聞こえるみたいですごいスピードで走ってきてました。

 他には体内時計がすごく正確なようで朝6時半と夕方5時は季節に関係なく散歩に行きたい!って言いましたね。彼女(ランはメス)が吠えると5時なんですね。

 他には昼間には呼ばれても来ないという賢さを見せてくれていました。昼間に用もないのに呼ぶってことはつまりお風呂なんですね。彼女はそれを解っているようでした。普段はお菓子を持って呼ぶと来るのにお風呂の時、釣り餌として持ってきたお菓子には絶対引っかからなかったですね。すごい!こいつはなにやらわからんが僕の心の中を読んでいるようだ。と思いました。

 そんなわけで思い出話はもっともっとあるんですけど、これ以上長くなっても誰も読んでくれそうにないのでここいらでやめときます。

 さいごに「まっすぐにいこう。」でマメの飼い主の郁ちゃんが「マメタロウのいない人生なんて考えられないよ。」って言ったとき僕の思考回路が止まったような気がしました。そこだけ違う雰囲気になるんです。
 僕はランが死んだあと3ヶ月くらいは外から帰ってきたとき、玄関の向こう側にランが寝そべっているような気がしていました。彼女の存在感はそれほど大きくて、いるべき場所にいないということがこれほど心に大きな穴をあけるとは思っていませんでした。それだけに、自分も「ランがいない人生なんて考えられない。」と思っていたことを思い出すのです。

 「マメタロウのいない人生なんて」っていう台詞は失った僕にはきっと作者も考えていなかっただろうほどに重い台詞なのでした。そして「いつかマメタロウもいなくなってしまうんだよ」と意地悪な気持ちではなくって、なんだか切ない気持ちでそう思ったりするのでした。

 今回の「まっすぐにいこう。」では「マメタロウのいない人生なんて考えられない」と「飼い主は大好きな郁ちゃん!」っていう台詞がとても心に残りました。あとは「夏が終わる。」って言う警告めいた(笑)せりふかな?あれのおかげで宿題やらなきゃ、ってきになったのは確かですから・・・。

 ランはいつまでも僕の中で生きています。郁ちゃんにとってもマメタロウがそういう存在であればいいな、と思います。

 いじょう、今回は本当にただの独白でした。