どうしても帰んの?明日もまたここへ連れてきてくれる?
帰んの嫌や・・・もっと遊ぶねん。
お父さんと散歩や♪
ん・・・ちょっと!こっちは駐車場の方向やん。
もう帰んの?
ほんで、また出発?
もうちょっとゆっくり匂いを嗅いで行こうや。
もう・・・忙しい人らやなぁ。ええやん、ちょっとぐらい・・・
これやから、関西人は嫌やねん。
ちょっと待ってって言うてるやん!
これ、絶対なんか変わったモンがあんで!
今、調べるから、ちょっと待っててや。
ん・・・?今度はこっちにおもろそうな匂いが・・・
おかしいなぁ・・・あたしのカンは外れたことなかったのに。
なんも出てけぇへんかった。
がっかりや。パンの残りちょうだい。
あたし、ちょっとここを掘ってみるわ。
なんか出てきそうな気がすんねん。
ええもんやったら、お母さんにも分けたるで。
白樺の木の横で記念撮影や。
そろそろお弁当にしよか?
山の紅葉がきれいや。
湿原はミヤマウメモドキの群落が真っ赤な実をつけている
はずやったのにほとんど残ってない。
ただの枯れ枝や。
あたしはお母さんが持ってるパンの袋の方が気になるわ。
2002.11.13(水) 雪がチラついてきた
姫川源流自然探勝園を出て、次に向かったのは唐花見湿原。白馬村を出るともう全然雪がないねん。すっかり秋の景色や。
信濃大町の駅を過ぎて、八坂村へ入っていくと山また山。それが全部紅葉してて、もう息を呑むような絶景・・・やったらしいわ。
あたしは寝てたから知らん。
八坂村のコミュニティセンターで昼食でも食べようとあたしを車に残して出ていったお父さんとお母さんはパンの袋を抱えて戻ってきた。
思いがけず、おいしそうなパンが売ってたので、外で食べることにしたんやって。そら、ええわ。もちろん、あたしの分も買ってきてくれたんやろ?