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MARSHALLl, Alfred and Mary Paley., The Economics of Industry,London, Macmillan & Co.,Small 8vo,pp.xvi,231
1879, 1881, 1884, 1885, 1886, 1888 & 1889 ed.
マーシャル夫妻著『産業経済学』諸版本。
『経済学原理』の最初の草稿ともみなせるとして高い評価がなされている。
1879年10月初版、同年11月、1881年、1883年、1884年1885年、1886年、1888年1889年、1890年、それに1891年にも出たらしいから、全11刷、合計15,000部が発行された。しかし、絶版後にマーシャルが極力回収したから現在では稀覯本となっている(根岸隆『経済学のタイムトンネル』1984年刊、および橋本昭一 邦訳の解説)。
根岸氏は「現に、東京大学の図書館にもない」として1890年版入手の喜びを書いておられるし、橋本氏は「大学図書館でも3つ以上の版をそろえているところは、目下のところ神戸大学以外は知られていない」と記されている。
今、webcatで日本の大学での所蔵状況を見ると全国で20冊以上所蔵されているようだ。しかし英国のMaggs書店で売り出ていた(2004年4月)ものは、1885年版に20万円近い値段がついていたから、稀覯本には違いない。
私も2003年以降注意して、目に着けば高いものでない限り購入を心がけている。現在、初版の他、1881,1884,1885,1886,1888,1889の各版計7つの版が集まった。こうなれば、すべての版を集めたいと欲も出てくる。購入した値段も、同じマーシャルの”Element
of Economics of Industry”と混同されるのか、非常に安価だったーというか、高いものは買わないだけのことか

1879年発行 初版本

初版本とその標題紙(拡大可能)
 初版以外の1881-1889年の各版本
(H16.4作成、H18.1.22及び H21.8.2 改訂)

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