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環境の構築:Apache のセットアップ

Apache とは

Apache は、「WEB サーバー」の1つです。 WEB サーバーは、ユーザーの要求に応じて HTML や PHP で作った情報を ユーザー (通常は WEB ブラウザ) に送信するソフトウエアです。

前準備

Apache を動かすには、 「Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ Visual Studio 2015-2022」が必要です。 入っていない場合は、先にインストールしておいてください。 # 入っているかどうかは、 # 以下の方法で確認できます。 # 「設定」「アプリ」「インストールされているアプリ」 # で表示される一覧に # 「Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x86)」 # があれば、入っています。 # ない場合は、ココで入手できます。

Apache のインストール

Apache 本体は、ココで入手できます。 「Apache 2.4.xx-xxxxxx Win32」の場所にある、 httpd-2.4.xx-xxxxxx-win32-vs17.zip (x はバージョン番号や日付) を落とします。 # 本稿を書いている時点では、2.4.65-250724 です。 # 本稿では Win32版を使用します。 # Win64版を使用する場合は、PHP も x64版を使用しないといけません。 # 編者は過去に Win64 でトラブった経験があり、以降 Win32 を使い続けています。 # Win64 を使用する場合は固有の設定変更などが必要かもしれませんが、本稿では触れませんのでご留意ください。 落とした zip を、c:\Apache24 に解凍します。 # ディレクトリが c:\Apache24\bin になるように配置してください。 インストールの手順は、以下のとおりです。 # インストーラが無いので、手動で設定します。

設定方法

まず、設定ファイルを編集します。 ・c:\Apache24\conf\httpd.conf ファイルを、 テキストエディタで開きます。 ・Listen 80 の行を Listen 8080 に書き換えます。 ・#ServerName www.example.com:80 の行を ServerName localhost:8080 に書き換えます。 ・上書き保存します。 次に、Apache を Windows に登録します。 ・コマンドプロンプトを「管理者として実行」します。 そして、以下のコマンドを入力してください。 ・cd "c:\Apache24\bin" ・httpd.exe -k install # Apache のサービスをインストールします。 「ファイアウォールでブロックされています」との Popup が出たら、 念のため「パブリックネットワーク」のチェックを外して、 「キャンセル」ボタンをクリックします。 ・ApacheMonitor.exe を実行します。 # Apache の動作を制御するプログラムです。

Apache の起動

ApacheMonitor.exe を実行すると、 タスクバーの隠れたインジケータ列にアイコンが増えているのを確認して下さい。 このアイコンをクリック => Apache2.4 => Start を選んで、Apache を起動します。 つまり、このアイコンで、Apache の動作状態を変えられます。 今はローカルでの動作なので、 使用しないときは、念のために、Stop しておく事をお勧めします。 また、今後、Apache の設定を変えた後は、 必ずここで "Restart" を掛ける必要があるので、 忘れないようにしてください。

動作確認

インストールが終わったら、 http://localhost:8080/を開いてみます。 ブラウザが起動し、画面に、大きめの字で、 It works! と表示されれば OK です。 c:\Apache24\htdocs が、PHP などのプログラムを置く場所になります。 ApacheMonitor.exe は、 Windows のスタートアップに登録しておくと良いでしょう。 # エクスプローラで c:\Apache24\bin を開き、 # ApacheMonitor.exe のショートカットを作成し、 # C:\ユーザー\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ # にコピーしておけば OK です。 以上で、Apache のインストールは、終了です。
Apache の標準のホームページは http://httpd.apache.org/ なんですが、 この原稿を書いている時点では、 ここには、PHP 5.3 以降で使用できるインストーラがありません。 詳細は、PHP のホームページに解説があります。
WEB サーバーのもう一つの主流が、 Microsoft の IIS (Internet Information Server) です。 ・企業の社内向けでは IIS が、 ・一般向けには Apache が、 それぞれ好まれるようですが、 基本的に、PHP と IIS は、相性が良くありませんでした。 そもそも、 Microsoft には、ASP という WEB アプリ向けの言語がありますし、 Open Source の PHP なんか眼中に無かったのかもしれません。 が、徐々に対応が強化されているようではあります。 一方、 Apache は Open Source なので、 PHP は、当然ターゲットになります。 HTTP のポート 80 は、 IIS などで既に使用されている場合があるので、 本稿では、Port 8080 を使用します。 8080 すら別プログラムで使われてしまっていると、 「httpd.exe -k install」でエラーが発生します。 その場合は、 一旦、「httpd.exe -k uninstall」し、 c:\Apache24\conf\httpd.conf の Listen 8080 を別の空いている数字にして、 「httpd.exe -k install」から再実行してください。 蛇足ながら、3000番台は慣例的に Ruby On Rails が使用するので、避けたほうが無難です。
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