別讓我哭(1992.11)

VIVIEN

ひとりぼんやりベッドの縁に腰かけて
疲れ切った自分に対して言葉もなく
over & over & over 罪悪感を抱いている
暗い夜の中に堕落した人影
一夜の纏綿たる痕跡を留めて
意味のない甘い言葉の余韻の中で悔悟が残る vivien

不自然な愛想笑いはもうやめて
今まで他人がどう思おうと構わなかったね
僕は聞いたよ over & over & over 泣いている声を

彼は夜明けに君のもとを去る
一夜の纏綿たる痕跡を留めて
一片の浮雲と憂鬱を愛し始めて
悔悟も覚え始める vivien

思う存分狂歌を歌うには代償が必要さ
愛情を遊びと思ってはだめだ
over & over & over 愛情の渦の中に落ち込んだよね

気持ちはまるで野良猫のよう
誰かに抱かれることを渇望している
虹のような夢を紡ぎながら
果てしのない夜霧の中にいる vivien vivien

欲望に向かって行けば混乱の明日
君のそばには誰もいなくなるはずだ
over & over & over 泣いていたんじゃないのか

君は自分自身の生活をしなければ
だけど誘惑が何なのか知りもしない
暗い夜の片隅がまた欲望の歌を伝える vivien

気持ちはまるで野良猫のよう
誰かに抱かれることを渇望している
& I'll be here vivien vivien vivien

Vivien's note :
私の英文名 Vivien Liu の Vivien は、もちろんこの歌のタイトルからいただいたものです。Liu は、陳昇の女弟子、劉若英(Rene Liu) から取ったと誤解されることも多いようですが、実は日本名の姓の一字を中国語読みしたもので、劉若英とは何の関係もありません。gorgeous で mysterious な、この名前、本人は非常に気に入っております。



龍舞

神秘の東方に住む一頭の龍 うとうとと眠り続けて五千年
餌は何なのと子供は聞くけど 奴の気性はつむじ曲がり
人が西へ向えば東へ向う 世界と歩調を合わせはしない
みんな言ってる 誇り高い奴だ みんな感じてる
Feel I'm walking with a dinosaur
Feel I'm walking with a dinosaur
急ぎ過ぎて失敗しないように気をつけろ
奴はまだこんなことを言っている

どっと現れた欲張りのお調子者 金銀宝石で身を飾り立て
龍をまねてスローガンを叫び 龍の進路を変えようとする
毎日偉大な伝統を背負い 何百年もぐっすり眠れなかった
足取りが覚束なくても責めてはいけない
仕方がないからこう言おう
Feel I'm walking with a dinosaur
Feel I'm walking with a dinosaur

Feel I'm dancing with a dinosaur
Feel I'm dancing with a dinosaur

Vivien's note :
これを聴くたび、映画「ハタリ!」の中に出てくる曲「小象の行進」を連想します。大国、中国を揶揄しながらも、こんな可愛い歌にしてしまうなんて・・・・・。

ところで、Vivien が実感として理解できないもののひとつに、台湾の人々の中国大陸への思いがあります。それぞれの生まれや立場によって、文字通り千差万別の思いが、そこにはあるのでしょうね。陳昇の思いはどんなものなのか、聞いてみたい気がします。



ONE NIGHT IN BEIJING(北京一夜)

もう尋ねたくない あなたは一体どこにいるのか
もう考えたくない あなたは帰って来られるのか
あなたの心を想っている あなたの顔を想っている
胸に塞がるこの想い 振り捨てられないどうしても

ONE NIGHT IN BEIJING とても心を惹かれてしまう
君が愛しても愛さなくても すべては歴史の塵埃と化す
ONE NIGHT IN BEIJING とても心を惹かれてしまう
夜中に道を尋ねられなくて 辿り着いたのは恐らく百花深処
噂では百花深処には老いた恋人が住み 繍花鞋を縫っている
穏やかな顔の老婦人は 今もなお戦に出た人を待っている

ONE NIGHT IN BEIJING 酒を飲み過ぎてはいけない
君が愛しても愛さなくても すべては歴史の塵埃と化す
ONE NIGHT IN BEIJING とても心を惹かれてしまう
酒を月に掲げて高らかに歌う男児 それは北方の狼族
噂では北方の狼族は 寒風の中に現れ城門の外に立つ
錆びた鉄の鎧をまとい城門よ開けと叫ぶ その目には涙が

鳴・・・・・・もう何千年も待ったのに なぜ城門は開かぬのか
鳴・・・・・・もう何千年も待ったのに なぜ良人は帰らぬのか

ONE NIGHT IN BEIJING とても心を惹かれてしまう
夜中に道を尋ねられなくて 出会ったのは恐らく傷心の魂
ONE NIGHT IN BEIJING とても心を惹かれてしまう
夜中に道を尋ねられなくて 辿り着いたのは恐らく地安門
噂では地安門には老婦人が一人 なお愚かにも待っている
穏やかな顔の老婦人は 今もなお戦に出た人を待っている

ONE NIGHT IN BEIJING 酒を飲み過ぎてはいけない
地安門の外を行けば 心動かされない者はいないのだから
ONE NIGHT IN BEIJING 君も心を惹かれるだろう
夜中に道を尋ねてはいけない
恐らく傷心の魂(人)に出会ってしまうから

ONE NIGHT IN BEIJING ONE NIGHT IN BEIJING

もう尋ねたくない あなたは一体どこにいるのか
もう考えたくない あなたは帰って来られるのか
あなたの心を想っている あなたの顔を想っている
胸に塞がるこの想い 振り捨てられないどうしても

ONE NIGHT IN BEIJING 君も心を惹かれるだろう
夜中に道を尋ねられなくて 出会ったのは恐らく傷心の魂

Vivien's note :
以前は、よく「 My Favorite Bobby Chen 」なんてカセットを作っては、友達に配っていたのですが、誰もが好きだと言ってくれるのがこの曲。Vivien も大好きで、ひそかに Chinese Soul と呼んでおります(歌詞の中にも soul が出てくるし)。陳昇のソウルフルなヴォーカルと劉佳慧の京劇風ヴォーカルのコンビネーションが絶妙。



HOME PAGE
SONGS INDEX