注意 この内容は私が2007年に受験したものです。これから受験をお考えの方は最新の情報を入手してください。                      

どんな資格なの?

日本ソムリエ協会の呼称資格です。
 ソムリエ協会の呼称資格には3つあって簡単に言いますと、

 ソムリエ・・・ワイン及びアルコール飲料を提供する飲食サービス業に通年5年以上従事している方

 ワインアドバイザー・・・ワイン、アルコール飲料の輸入、販売等に3年以上従事している方

 ワインエキスパート・・・ワインの品質判定に的確なる見識をお持ちの20歳以上のワイン愛好家の方

 (一般に”ソムリエ”と言われる方はアルコール飲料をあつかってお仕事をされている方のみ
  しか受験できません。)

どんな試験なの?

・年に一度行われます。
 8月に第一次試験がありそれに合格すれば二次試験を受験出来ます。

 一次試験は協会から出されている教本から出題されます。
 公衆衛生やワイン概論、フランス、イタリア、ドイツ、新世界、オードヴィ、ワインの管理
 マネジメント、ワインと料理などなどかなり広い範囲からの出題になります。 
 (教本はすごく分厚いですよ( ̄ー ̄;)
 ソムリエもアドバイザーもエキスパートも難易度はほぼ同じくらいだと思います。
 (私が試験を受けた時は99問中呼称別に10問くらいが違う問題になってました。)

 ニ次試験は口頭試問のテストとワインのティスティングがあります。
 口頭試問は問題が読み上げられるのでその解答を用紙に記入していくものです。
 ワインのティスティングは4種類のワインが出てくるのでそのワインの色調や香り味わい、
 品種や国、収穫年などを記入していくものです。
 こちらの試験もソムリエ、アドバイザー、エキスパート難易度はほぼ同じと思います。
 (注)ただソムリエの方はサービス実技の試験もありますのでプラスアルファーの勉強が
 必要になります。

 ・2007年のワインエキスパートは

 @フランス ミュスカデ 2005
 A日本 シャルドネ 2005
 Bオーストラリア シラーズ 2002
 Cチェリー・ヒーリング
 が出ました。ワインアドバイザーではニュージーランドのリースリング、ソムリエでは
 はじめてイタリアのバルベーラが出題されました。

どれくらい勉強すればいいの?

 私の場合は1月から勉強をはじめました。
 ワインの知識はないにひとしい状態だったので、、、。
 4月からワインスクールの受験対策講座にも通いました。
 
 参考までに、
 1月〜3月ころまではだいたい2時間程度の勉強。
 4月〜テストまでは出来る日は4時間くらい勉強しました。
 子供がいながらの勉強だったのでかなり大変でした。
 朝4時に起きたりといろいろと工夫して時間を作りました。
 ティスティングは出来るだけ毎日品種を意識して飲んでいました。
 しかしこちらも子供と夕食を食べながらのテイスティングだったのでわかっているような
 わかってないような感じでしたね。
 
 日頃からワインの品種や国などを意識して飲んでいる方やワインのお仕事に関係され
 ている方ならもっと短い期間で試験に臨めると思います。

私が思うこと

・一次試験二次試験共かなり難しいと思います。
 中途半端な気持ちでは合格は難しいと思います。
 ワインエキスパートだからと言って試験がソムリエより簡単と言うことはありません。
 難易度は同じだと思うのでしっかり勉強しなければいけないと思います。
 私にとってこの試験のどこが大変だったかと言うとワインの名前や地域名などが日本語
 じゃないってところが悪戦苦闘しました。
 例えばイタリアのDOCGのワインでロンバルディアのスフォルツァートディヴァルテッリーナ
 のような名前をかなりの量覚えなくてはなりません。
 試験はローマ字で出されるかスペルで出されるかわかりませんのでどちらも覚えておかなく
 てはならないですしね。
 教本にはフランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガル、アメリカ、オーストラリア、
 南アフリカ、ギリシャ、ハンガリーなどなど沢山の国のワイン法が載っています。
 国によってワイン法も異なりますのでそれぞれの国ごとにも覚えないといけない訳です。
 4月に受験対策はじめたときはこんなの覚えられるかなといつも不安で不安で、、、
 「えらい試験をめざしてもぉたなぁ〜 」と毎日思っていました。
 7月頃にはなんとか覚えられたんじゃないかな・・・と感じ、、、
 頭も良い方じゃないのでかなりの努力が必要でしたね・・(とほほ)

工夫したこと

・許可されているワインの色は色鉛筆などで色分けして覚えました。
 例えばロワールのミュスカデなら白だけが許可されているので黄色の線をひくとか
 ローヌのエルミタージュなら赤と白が許可されているので水色とか・・
 ロゼならピンク色などというふうに本に色をつければ覚えやすくなると思います。

・全く覚えられないと思ったところは単語帳にしてみました。
 例えばドイツ畑一覧(モーゼルザールルーヴァー地域ツェルティンゲン ヒンメルライヒ
 天国の意など)やワインと料理も単語帳にしました。

・ロゴ合わせの本を利用したり自分でロゴあわせを作り覚えました。
 例えばワシントンのAVA北から南へ
 ”ワシントンからピューとジェットでコロンビアまで来たワルのラットのスネークは赤い山
  で焼き饅頭を馬と食べて笑い再びコロンビアへ”
  これでワシントン州のピュージェット、コロンビア、ワルークスロープ、ラットル
  スネークヒルズ、レッドマウンテン、ヤキマヴァレー・・・と言うふうに。

・ティスティングはアドバイザーやソムリエのいる酒屋さんをみつけていろいろとアドバイス
 していただきました。

こうすれば良かったと思うこと

・もっと早くから勉強出来たらよかったと思います。1年くらいかけて。

・ティスティング用のワインはまず基本をおさえてから飲んで行った方が良かったと
 思います。いろいろな国を試さずまず1つの国から入って行った方がいいと思いました。
 はじめは値段も安いワインばかり買って飲んでいましたが出来たら2000円〜
 3000円くらいレベルのワインで試した方が品種の特徴もわかりやすかったんでは
 ないかと思います。
 ワインを購入する場合は本当に注意が必要です。信頼できる酒屋さんとよく相談して
 買うのがいいと思います。
 

感想

・今まで受けた試験の中で一番大変だったような気がします。
 試験内容が日本語ばかりでないことや子供がまだ2歳と言うこと、お教室もやりながら
 の勉強だったこと、後私の年齢も関係してると思いますね(⌒▽⌒;
 毎日朝は勉強、夜はワインを飲んでとへとへとになりました。
 しかし合格通知が来た時は本当に嬉しかったです。
 泣きそうになりましたね。
 家族にも協力してもらっていたのでほんと良かったです。
 これからもいろんなことにチャレンジしていきたいです(= ̄▽ ̄=)V
 
 
    ←合格通知とお祝いの花束です。


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