「メル。」
「レッ、レザード!?ちょっと、いきなりレディの部屋に移送方陣で入ってくるとはどういう事!?」
「あぁ、これは失礼。」
「失礼と思うなら、着替え中なんだからさっさと出ていってくれない?」
「ふむ。まぁ確かにそうなんですが、いいモノを見つけました。」
「はぁ?何言ってんの?ちょ、ちょっと、近寄ってこないでよ!」
「初めて見ますが、なかなかキレイな皮膚じゃないですか。」
「当たり前でしょ!私は完璧でいたいの。」
「これならハーフエルフにも見劣りしませんよ。」
「ひっ!ちょっと!なに考えてるのよ、触らないで!」
「メル、貴方はなかなか美人なのに、この髪で興味がそがれる。」
「知らないわよ!あんたはホムンクルスを相手にしてればいいでしょ!」
「そう、・・・・・・・美しい、銀髪の人形・・・・・・・・・
メルが馬鹿な事をしなければ、私もここへ来ることはなかったのですが。」
――― っ!?もう見つかった!?
「私が知る限り、貴方くらいしか持ち出せないでしょう。」
「くっ!・・・・!?」
――― 魔力が・・・!?
「あぁ、一番始めに封じておきましたから。貴方の魔法は少々やっかいなのでね。
さぁ、覚悟は出来てますね、メル?お仕置きの時間です。」
「ちょっと!放しなさいよ!」
「ふふふ、貴方の嫌がる顔を見るのもなかなか楽しそうですね。」
「レザードっ!!!!何考えてんのよ!!」
「おや?聡明な貴方が分からないはずはないと思いますが?」
「ホムンクルスは返すわっ!!!!」
「もう遅いですよ。私は貴方に興味を持ってしまった。
それに・・・貴方だと、ホムンクルスにはない反応を楽しめますからね。」
「やっっっ!!!放しっ・・んっ・・んんっ・・・っっ!!」
―――― ガリッ
「っ・・はぁ・・・はぁ・・・このっ・・・・!!!!」
「くっくっくっ・・・噛み付かれたのは初めてですね。」
「放しな さ い っ・・・よっ、この・・・!!!!!」
「おやおや、そんなに抵抗しても魔力のない貴方は所詮ただの女なのですから、私にかなうはずがないでしょう?」
「うるっさいわねぇ・・・」
「もう少し従順な方が可愛げがありますよ。」
「ひっ・・・!!やっ、やめっ・・・!!!」
「その顔・・・そそりますねぇ・・・・もっと虐めたくなる。」
「っ・・・覚えてなさいよねっ・・・私にこんな事してっ!!」
「えぇ、いつでも仕返しをどうぞ?返り討ちにしてあげます。」
「このっ・・・!!!」
「ヴァルキュリア程じゃありませんが、私を楽しませてくれると信じてますよ。ふふふふふ・・・・」