「ちょっ・・・レザード!?どうしたの!?」

「あぁ、メルですか・・・」

「『あぁメルですか。』 じゃないわよ!何、その血のあとは!?」

「ちょっと怪我をしましてね・・・」

「ちょっとじゃないでしょ!?バカじゃないの!?何してたのよ!?」

「召喚術の研究ですが、思わぬ不死者を召喚してしまいまして。」

「予想外の強さで手酷くやられたってワケ。」

「私としたことが迂闊でした。」

「全く・・・学園に全く顔を出さないから何してるのかと思ったら・・・
 誰かに手当てしてもらったの?」

「ここに来るのは・・・・いや、来れるのはメルくらいでしょう。」

「あぁ、あの仕掛けの事?っていうか、じゃあアンタ自分で手当てしたの!?」

「いやぁ、なかなかやりにくいですね。」

「当たり前でしょ!?ちょっと見せてみなさいよ!」

「優しくして下さいよ?」

「何バカなこと言ってるのよ!って・・・・・・これ・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさか、自分で焼いたの・・・・・?」

「あまりにも血が止まらなかったもので。」

「だからって普通自分の身体を焼く!?」

「まだ私は死ねませんから。」

「はぁー・・・・やっぱりアンタ馬鹿だわ・・・・」

「おや、メルより成績はいいはずですが?」

「うっさいわね!そういう事を言ってるんじゃないわよ!!
 っていうか、回復魔法は・・・そっか、アンタ苦手だっけ。」

「理屈は分かるんですけどねぇ。」

「もういいわ、私が唱えてあげるから、少しはマシになるんじゃない?」

「おや、治して下さるんですか?」

「アンタがいないと、馬鹿ばっかでタイクツなのよ。ほら、どう?」

「あぁ、かなりマシになりました。」

「ハイハイ、よかったわね。ったく、・・・血くらい拭きなさいよね。」

「くくっ・・・」

「何よ?」

「いや、以外と世話好きなのですね。」

「っっっ!!!???ちっ!違うわよっ!!」

「違わないと思いますが?」

「うるさいわね!!怪我人見捨てるほど薄情じゃないのよ!」

「なる程、そういう事にしておきましょう。」

「アンタはいちいち・・・」

「メル。」

「何よ。」

「ありがとうございます。」







「っっっ!?なっ、何するのよっ!?」

「おや、おかしいですね?こうすれば大抵の女性には喜ばれるのですが。」

「私をその他大勢と一緒にしないでくれる!?」

「ふむ、ま、それもそうですね。
 ・・・・・では、メルにはこうしましょう。」







「!!!っ・・・・・・・・・バカじゃないのっ・・・・・・・・」

「ふふっ、お気に召してもらえたみたいですね。」

「帰るわ!」

「えぇ、お気をつけて。」












――――― 少しからかい過ぎましたか。くくっ・・・・・・・あの反応はなかなか楽しい・・・・・

                新しいおもちゃを見つけてしまいましたよ・・・・・・・ふふっ・・・・・ ―――――