スポーツドリンク考

スポーツドリンクの研究はアメリカンフットボールの選手が練習中に汗などで喪失する
約2.5リットルの水分補給を怠ったために年間20名ほどの死亡者を出した1965年に始
まります。そして、ロバート・ケード博士の研究成果がスポーツドリンクの原点「ゲータ
レード」なのです。また、コネチカット大学の研究によると、１時間未満の運動の場合は
、２０分ごとに少なくともコップ半分の水を含む飲み物を飲めといっている。この時の砂
糖の量は約２４０ｍｌあたり１５～１８ｇが妥当とのこと。それより多い量の糖分は、水分
の吸収を遅らせ、脱水症状、腹痛、吐気、下痢の原因になるそうだ。ちなみに、ポカリ
スエットを原液で飲む事をすすめるスポーツ指導者はいないそうです。必ず、水か氷
で薄めるようにしましょう。糖の過剰摂取になるからです。

スポーツをしていない人がガブガブ飲むのは考えもの
スポーツドリンク本体は、塩分と糖質です。その中で糖質については、
一本あたり約６０ Cal入っています。運動する人が飲めば少しはよいの
ですが、運動不足の人がガブガブと飲めば、肥満を招きます。塩分に
ついても汗をかいていない人がスポーツドリンクを大量に飲むと、塩分の
取りすぎによって身体がむくんでくるということが考えれます。

　　　　　　　講演の最中に、スポーツドリンクのペットボトルはガブガブ飲むのには
　　　　　　　値段が高いという意見がありました。そんな方には耳寄りの情報。その１
　　　　　　　は、スポーツドリンクの粉末が市販されているということです。ちょっとお徳
　　　　　　　用かもしれませんね。もう一つはインターネットの書き込みにあった分の
　　　　　　　紹介ですが、あの味が忘れられないという人向けには自家製のスポーツ
　　　　　　　ドリンクはどうでしょう。水１リットルに塩を小さじ２分の１杯、そこに
　　　　　　　ベーキングパウダーを小さじ4分の１入れて、よくかき混ぜて出来上がり
　　　　　　　です。味は市販のスポーツドリンクにそっくりだそうです。一度お試しあれ。