カゼの時、お風呂は 入ってはいけないのか?

保護者にとっては切実な問題ですね。

日本の小児科医と耳鼻科医達は、かぜの時。どう患者様を指導しているか
アンケート調査が行なわれました。その調査結果は次のとおりでした。
かぜ≠ノかかった子どもに対しての入浴は許しますかどうしますかという質問には、
@条件なしで許可が5%、A条件つきで許可が84%、B許可しないが12%という
回答が寄せられました。許可すると答えた医師はほぼ90%だったというになりますね。
ということは医師によって指導は違うということですね。しかも、一般的にはかぜの時には
風呂には入らないようにするべきと考えられているのとは違って、医師たちの多くは
実際の診療では積極的に入浴を許可するようですね。
ここでいう条件とは「長時間入浴しない」、「湯冷めさせない」「入浴後すぐに床に入る」が
多く、約3割から4割の回答はそれに相当します。それ以外の条件としては「風呂場で
遊ばせない」「洗髪はしない」「洗髪後はよく髪を乾かす」といった内容が寄せられています。
「長時間入浴させない」という指導は40℃から42℃の長時間入浴は身体に対する影響(
脈拍の増加、血圧の上昇、呼吸数の増加)が大きいという理由から納得のいく指導と
考えられます。「湯冷めさせない」「入浴後すぐに床に入る」などの注意事項は、入浴後の急激な体温を避けるためにもので、なるほどと思わせる理由です。
以上のことより、たとえ「カゼ」にかかった場合、熱発している場合や、消耗している
場合を除けば入浴は差し支えないと言うのが結論と言えます。今度かぜをひかれたら、
ちょっと思い出してお試しください。