他にも、早い初潮や不妊も、乳ガンになりやすい因子と考えられています。修道女に乳ガンが多いことが知られていますが、独身女性が既婚者に比べて乳ガンになりやすいことも、よく知られています。それなら、乳腺外来は独身女性ばかりかというと、実際のところは、既婚女性のほうが絶対数が多いので、たまにしかお目にかかれません。若い頃に何らかの理由で卵巣を取った人が乳ガンにかかる確率は、そうでない人の1/100といわれています。子宮ガンで手術を受けた人が自分はがんにかかりやすくなっているのではと心配して乳ガン検診にこられますが、むしろ乳ガンに関してはかかりにくくなっていることも知ってほしいのです。
更に他にも、教育レベルや収入が高い人に多い(アメリカ)、社会階層の高い人に多い(イギリス)、専門技術的および事務的職業の人に多い(日本)という報告が出ています。実際、外来でも話題豊富でとても勉強家の方が多いようです。一言で言えば“魅力的な女性”が乳がんにかかりやすい?ちょっと皮肉な結果です。
自分に照らし合わせて、一喜一憂するのもわかりますが、大切なのは、やはり少しでも早い時期にしこりをみつけ、専門医の診断を仰ぐことです。以上の条件にまったく当てはまらないからといって、乳ガンにならないわけではありません。例外はいくらでもあります。