頭痛は立派な病気です

頭痛もち≠フ3タイプ

頭痛には、痛みのメカニズムの異なるいくつかのタイプがあることがわかってきました。
頭の血管が収縮や拡大することで、そのまわりにできる炎症が主な原因となる片頭痛
や群発頭痛。肉体的・精神的ストレスによる筋肉の緊張が主な原因となる緊張型頭痛
この3つのタイプが、いわゆる頭痛もち≠フ頭痛で専門的には機能型頭痛と呼ばれて
います。頭痛もち≠フ3タイプは痛みが繰り返すのが特徴です。

片頭痛
 月に1〜2回、多い時は週に2〜3回発作的に強い頭痛がおこります。脈打つような
 痛みで、身体を動かすと痛みがひどくなり、悪心、嘔吐をともなったり、音や光に敏感
 になります。20〜40代の女性に極めて多く見られるのが特徴です。
  吐気を伴うような頭痛が一定の期間をおいて繰り返す。痛みは数時間から3日間くらい続きます。
  頭痛が起きている間は日常生活に支障をきたすほどですが、治まると完全に普段の状態にもどり
  ます。


群発頭痛
 多くの場合、年に1〜2回、期間は1〜2ヶ月、毎日のように激しい頭痛がくり返し起こり
 ます。その起こり方が群発地震に似ているので、群発頭痛≠ニ呼ばれています。主
 に明け方の睡眠中におこり、アルコールを飲むと痛みが増すのが特徴です。20〜30
 代の男性に起こる頭痛です。
  激しい痛みが片側の目の奥におこります。「目の奥をえぐられるような」とか「柱に頭をぶつけたく
  なるような」と形容されるような激しい痛みが、片方の目の奥に起こるのが特徴です。涙が出て、目
  が充血し、鼻水が出るなどの症状を伴います。

緊張型頭痛
 毎日のようにおこる頭痛ですが、それほど強い痛みではなく、仕事や日常生活ができ
 なくなるようなことはまずありません。男女の差もほとんどありません。精神的、身体的
 どちらのストレスも引き金となり、多くの場合肩や首筋のしこりとともに「頭に輪をはめ
 て締め付けられるような」と表現される頭痛を起こします。