青井阿蘇神社本殿・廊・幣殿・拝殿・楼門

所在地 熊本県人吉市青井町 種別 近世以前/神社
指定年月日 2008.06.09(平成20.06.09) 所有者 青井阿蘇神社
青井阿蘇神社は、中世以降、領主相良氏の崇敬を受けた。現在の社殿は慶長15年(1610)より同18年に建てられ、境内の奥に本殿から拝殿が連続して建ち、前方に楼門が建つ。社殿は黒漆塗を基本とし、本殿と幣殿は、随所に優れた彫刻や錺金具などが配される。また楼門は本格的な禅宗様式である。
青井阿蘇神社の社殿は、中世球磨地方に展開した独自性の強い意匠を継承しつつ、桃山期の華やかな意匠を機敏に摂取しており、完成度も高く、近世球磨地方における社寺造営の規範となっている。
また、彫刻技法や特異な幣拝殿形式などは、広く南九州地方にその影響が認められるもので、わが国の近世神社建築の発展において重要な位置を占め、文化史上、深い意義をもつ社殿である。(文化庁ホームページから抜粋)


本殿
構造形式 三間社流造、銅板
時代区分 桃山 年代 慶長15(1610)
構造形式 桁行一間、梁間一間、一重、切妻造、銅板葺
時代区分 桃山 年代 慶長15(1610)
幣殿
構造形式 桁行五間、梁間三間、一重、北面寄棟造、南面拝殿に接続、
茅葺
時代区分 桃山 年代 慶長15(1610)
拝殿
構造形式 桁行七間、梁間三間、一重、寄棟造、茅葺、向拝一間、
唐破風造、銅板葺
時代区分 桃山 年代 慶長16(1611)
楼門
構造形式 三間一戸楼門、寄棟造、茅葺
時代区分 桃山 年代 慶長18(1613)


楼門 拝殿


幣殿と廊 本殿


 <アクセス>
JR肥薩線「人吉」駅の南南西約300m。神社の東側に参拝者用駐車場がある。(2020.10.26)