
アメフラシの卵塊。この卵
塊は多数の卵嚢の集まり
で,各卵嚢の中には30〜
50の卵が入っている。
卵嚢から取り出した
胞胚期の胚。
トロコフォア幼生から
ベリジャー幼生への
変態が始まる
殻の完成したベリジャー幼生。中生代
のアンモナイトを感じさせる。
←面盤が下部に見
える。この部分が
足になる。
アメフラシ(Aplysia kurodai)
春から初夏に書けて岩礁地帯の浅瀬に
産卵のためやってくる。ウミゾウメンと
呼ばれる卵塊を岩礁の上などに産卵す
る。紫汁腺から紫汁を分泌するアメフラシ
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分類:軟体動物門,マキガイ綱(腹足綱),
アメフラシ目(無楯目),アメフラシ科。
学名:Aplysia
kurodai。
アメフラシは,北海道南西部以南の日本各地の磯
に住む海生軟体動物で,海藻類を餌としている。棒
でつついたりして刺激すると紫色腺より紫汁を出す
ものが多い。 褐色の貝殻が背の上側にかくれてい
る。からだはナメクジを拡大したような形で,体長
は40cmに達するものもある。頭部には,前頭触角と
嗅覚突起(嗅角)がそれぞれ1対ずつあり,前者は主
として触覚に関係し,後者は化学受容器になってい
る。腹面は腹足とよばれる足になっている。側足と
よばれる側縁部は幅が広く,体側と背の殻をおおっ
ている。幼若時には側足を広げてからだをくねらせ
て泳ぐこともある。
春になると岩礁帯などにあつまり産卵する。アメ
フラシは雌雄同体で,数匹がつらなって連鎖交尾を
行なって卵塊を生む。その卵塊はソウメンに似てい
るのでウミゾウメンと呼ばれる。卵塊は多くの卵嚢
の集まりで,卵嚢の中には数十個の卵が入っている。
アメフラシの形態と生息場所






卵嚢の拡大写真,黒く見え
る1つずつが卵