潮岬沖のマッコウクジラ
捕鯨の町「太地」
本州最南端の潮岬沖には黒潮の本流がが流れている。マッコウクジラは,4月下旬から9月上旬にかけてこの黒潮
にのって北上する。古来からこのクジラをねらって捕鯨が行われてきた。
太地は古式捕鯨発祥の地として有名ある。和田家一族の忠兵衛頼元が捕鯨技術の研究を進め,慶長11年(1606年)
太地浦を基地とした突捕り法による捕鯨が始められた。その後,延宝3年(1675年),太地角右エ門は網取り法を考案
したことによって太地の捕鯨は飛躍的に発展しました。 江戸時代には,太地は捕鯨の本場として天下にその名を
とどろかせ,熊野灘の捕鯨は最盛期を迎えました。
明治に入って西洋式捕鯨法が導入され,鯨の回遊も減少するにつれ太地捕鯨は次第に衰退の途を歩みはじめました
が,「くじらの町」として,古式捕鯨の伝統を受け継ぎながら近海での小型捕鯨が続けられている。
ホエールウオッチング
4月下旬から9月上旬にかけて,串本や太地からホエール
ウオッチングの船が出ている。運がよければマッコウクジラ
の群れを観察することができる。
次の写真は5月3日に尾鷲沖の黒潮で撮影したマッコウ
クジラの写真である。
マッコウクジラに最接近した写真が
あります。
↑ 追跡4時間,やっとマッコウクジラを
発見。尾鷲沖の黒潮で潮を吹き上げる
マッコウクジラ
←マッコウクジラの背中
のこぶの部分が見える。
大きさ約18m