マゼランペンギンのページ

 マゼランペンギンは,フンボルトペンギン
属の1種で,学名Spheniscus magellanicus
南アメリカ大陸南端のマゼラン海峡周辺(大
西洋側パタゴニア沿岸から太平洋岸チリ南部
にかけての地域)に棲息する。他のフンボル
トペンギン属とは,胸部の黒い帯が2本なの
で区別ができる。2000年版レッドリストでは
準危急種に指定されている。
 チリのプンタアレナスなどの南極海に近い
南部のパタゴニア地方の海岸に多く生息し,
保護区が設定されている。
 マゼランペンギンは繁殖期以外は外洋で群
れを作ってイワシなどの魚を食べて生活する。
9月頃になると繁殖のために上陸し,海岸か
ら続く草地の低木の陰や地面に穴を掘って集
団営巣地をつくる。その巣にふつう2個の卵
を産む。産卵後40日でふ化し,ヒナは60
〜70日で巣立ちをする。

マゼランペンギン

↑ プンタアレナス郊外にあるマゼラン
 ペンギンの集団営巣地

↓ 巣から顔を出しまわりのようすを伺う
 マゼランペンギン 胸の黒い帯がよく分
 かる

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チリのプンタアレナスの集団営巣地で写す