2005年初登山ー越前の山
2005年1月2〜3日     同行者:ST,SY,HT,KK、NO
訪問先  取立山(1307m)

 今年の初登山は福井の取立山だ。この山は水芭蕉と山スキーで有名だそうだが、今回の登山ではどちらもなし。
勝山からもその山頂は見えない。むしろ勝山から見える荒島岳の姿はそれに反して極めて印象的である。
 しかし山そのものは、味わい深い秀峰であった。
1月3日:アプローチ
11:00JR大阪駅集合ー名神、北陸道ー福井北IC-勝山ー
15:30 (R157)登山口駐車場(幕営)
1月3日:取立山
 4:00起床、朝食6:20出発-11:30山頂12:20-
15:50登山口-温泉「水芭蕉の湯」−19:00JR大阪駅(解散)
 昨夜は登山口の駐車場で幕営だ。幸いにも夜間は雪や雨に見舞われなかった。
 今日も曇だが、天候の大幅な崩れはなさそうだ。
 
 
暗闇の中のラッセル

暗がりの中でワカンをつける

稜線を進む、背景は大日山
 暗い内からヘッドランプの明かりを頼りに林道を登る。東山ふるさとの森の建物群が月明かりにぼんやりと見える。
  雪は結構深く、吹き溜まりでは太腿近くまで潜る.。最初は林道を行くが、時折ショートカットを取る。その都度、潜る。
 この辺りの植生は植林された針葉樹林帯で、月明かりでも如何しても暗くなる。幾度か沢筋のショートカットを取り、九十九折の林道に辿り着くと、そこには立派なトレースがあるではないか!?

 「いやー!嬉しかったですね!」

 今までのようなラッセルが続く限り、今日の登頂は諦めざるをえないと思っていたので、尚更です。一気にペースが速まります。
 しかし、予想通りというか、トレースは林道終点の駐車場まででした。此処が登山口です。周囲の木は伐採され、すっかり明るくなった空の下、周囲の山々が良く見えます。
 直ぐ南にスキージャム勝山のゲレンデがその側面を見せています。林道終点からも混合林の中の九十九折の道幅の広い急な登りだが、どんどんと眺望が拡がります。それにしてもラッセルを交代しますが、中々のアルバイトです。 

 漸く傾斜が緩くなると、そこから先に狭い稜線が延びています。此処からは勝山の町が良く見えます。その奥には大日山の雪山が見渡せます。
 此処から偽のピークが続きます。漸く後続のパーティーも登ってきましたが、流石に山スキーは早い。潜り方が全然違いまあす。シールの威力は絶大です!

 最後の小ピークから行く先を見ると、どうもあの先が頂上のようです。白山のボリュームたっぷりの山塊が大きく見えます。関学の遭難事件で有名になった大長山へは、幾つものピークが重なっており、最後はかなりの急傾斜のようです。
 
 最後の急傾斜を登ります。平坦地に着くと、その先はなだらかな稜線です。追い越して行ったスキーヤーが見えます。あの辺りが頂上のようです。
それにしても天気は良いのですが、風が強い。

 頂上で記念撮影の後、行動食を食べ、ラーメンを作って温もります。ドンドンと人が登ってきます。中には壷足の人たちもいますが、皆さん、「大変だった!」と、のたまわれています。我々のトレースが無ければ、どうされたのでしょうか?

 この近辺の山には、1に山スキー、2にカンジキ、が必須ですね!それにしても途中の枝に結わえられていた目印の赤布の高かったこと!聞きしに勝る豪雪地帯であることは意義の無いところです。それにしても天候に恵まれ、良かった!

山頂手前の斜面にて

山頂にて、背景は白山
 山頂からの眺望は素晴らしく、360°の眺めとはこのことだろう。はるかに遠くまで見渡せる。
 曇空であるが流石に白山が立派だ。その名の通り真っ白である。残念ながら山頂にはガスがかかっている。

 スキー部隊はこのルートを戻ると言う。我々は、ひとしきり満足した後は慎重に頂上直下の急な稜線を降り、その後は快適な樹林帯の下りを駐車場まで向かった。例によって入浴後、高速を大阪に向かったが、ひどい渋滞も無く、正月にしては快適な帰路であった。

 今年最初の雪山登山は、成功裏に終わった。
始め良ければ全て良し!、となって欲しいものである。年が行くと、段々その想いが強くなる?!