山スキーツアー
2004年4月16〜18日      同行者:TS,MO,KS
ツアーコース 1.神楽みつまたスキー場-神楽峰ー雁ケ峰-スキー場
     2.谷川岳天神平ー熊穴沢避難小屋ー熊穴沢ー西黒沢

みつまたロープウエイ
 以前から栂池、御岳、乗鞍、奥美濃周辺には頻回にスキーツアーに出かけていたが、今回次期リーダーのSさん発案の上越領域に出かけてみた。

 この周辺では巻機山、平ケ岳、谷川岳、越後三山の登山更に清津川釜川の沢登りなどに出かけたが、何れも遠い所だとの印象が強かった。

今回のツアーでは時間を有効に活用し、尚且つ天候にもまあ恵まれたので(神楽峰は大崩れしなかったというところだが)雪質は今一だが,快適な滑降が楽しめた。

SさんのGPSを交えた繊細なルートファインディングとメンバーの足並み、チームワークの良さで今後の発展が期待出来る快適なツアーであった。
4月16日(金):出発

21:30S氏宅-名神豊中IC-名神北陸道-
 
北陸道は空いている。4人で運転を交代し、SA休養も最短にして一路目的地にまっしぐらに向かった。
4月17日(

 関越道湯沢IC−3:20みつまたスキー場駐車場駐車場(幕営、宴会、仮眠)
 みつまたスキー場ののアスファルトの上にテントを設営し、暫しの宴会だ。明日8:00にはロープウエイに乗車するので、4:00で就寝.。あたりはほのかに明るくなってきた。
 
4月17日():神楽峰

7:00起床、朝食-8:00みつまたゴンドラーリフトー和田小屋9:00→神楽ヶ峰10:15→雁ケ峰12:45→スキー場リフト14:00→駐車場14:30
今日は神楽峰まで登り、雁ケ峰の東尾根(?)を下る予定だ。長くは掛からないと踏んでいるが、早立ちが原則だ。

和田小屋

神楽ゴンドラ終点にて(筆者)
 朝起きると晴れているが高い山並みはガスの中である。朝飯は各自なので、急いで出発準備する。
 
みつまたゴンドラは短く、リフトにに乗り換え終点で下車。ここから神楽スキー場まで滑降する。(それにしても乗り物のこの値段の高さは何なんだ!)
 神楽ゴンドラに乗り継ぎ和田小屋で下車。
きれいな小屋で目下朝食準備に忙しそうなスタッフに声を掛けトイレを使わせて貰った。

ここで次のリフトに乗り継ぐが、最後のリフトはどうもツアー客のみに利用させているようなので、仕方なく手前からシールを着けて歩きだす。
1886mの広い斜面に向かう頃よりガスに覆われて展望が利かない。

一部急斜面もあるが,おおむね緩やかな登りをゆったりとシールで歩く。
稜線に出ると神楽峰はすぐそこだ。
生憎と苗場山の山頂は濃いガスに覆われている。神楽峰に上がり記念撮影後、シールをはずして、いざ滑降だ。

 最初はスキー場からの尾根のJPからのアップダウンだ。生憎と行く先は白い霧に覆われている。
中尾根の頭(1982mピーク)はじめ2,3のピークを越すと、霧の塔手前の2010mピークの急な登りになる。
靴も潜らないので、ツボ足で登るのが楽だ。
スキーは紐でザックに繋げて、引きずり上げる。
 
 Sさん先頭に尾根沿いにトレースをとり、頂上に着いて寛いでいると、大勢の集団ツアー客がガイドに先導されて到着した。

彼らのうち大勢が霧の塔方面に向かったが、そのコルは広大なU字型の谷の源頭になっている。いかにも快適そうである!

ここからいよいよ雁ケ峰に向かって滑降だ。
最初は気持ちのよい斜面で、各々の滑りを写真に撮る。
その後は霧の中、GPSで方向を確かめながらちびちびと林間を滑り降りるが、漕いだりしないといけない所もあり、あまり快適とはいいかねる。しかし一面の広大な疎林斜面は、そのなだらかな傾斜、広さともあいまって、非常に楽しいツアーコースであるのは間違いない。

最後はかなり急な斜面となるが、視界も回復してきたので比較的簡単にスキー場に戻れた。

神楽峰山頂でSTさん(左)とOさん、SKさん(左)

華麗なSTさんの滑り

遠くに平標山が見える
リフト、みつまたゴンドラを乗り継ぎ、駐車場に到着。早速明日の目的地の谷川岳に向けて出発する。
車のドライバーの件で高度な駆け引きがあったが、無事土合駅まで到着。
途中寄った高速のPAの湧水(谷川岳の自然水)のうまさは格別であった。また入浴に寄った谷川温泉も秀逸であった。
4月18日():谷川岳西黒沢

6:00起床、朝食ー 土合7:20→天神平8:20→9:20コル9;50→滑降ーロープウエーのりば10:30-

今日はロープウエイを利用するし、終点(天神平)からの登りも標高差で250mほどなので、御手軽なツアーだ。勿論谷の様子が分からないが、ほぼブロックも落ちきっているようだ。天候はすっきりした快晴で、残雪を纏った谷川岳の山並みが美しい。
 

天神平にて

同上(SK,Oの各氏と筆者

昨夜は土合駅の構内で大宴会だった。
東京の3団体ほどの登山グループも雪上訓練目的で泊まっていたので、遅くまで多いに賑わった。
私は例によって気が付けば寝袋の中で朝を迎えたのであった。昨夜の記憶は飛んでいる。

朝食後直ちに撤収し、谷川岳ロープウエイ駅に向かう。
駐車場で装備を整えいざ出発だが、今日の行程は午前中の話なので、装備も簡単だ。勿論、ビーコン、スコップは必携だ。

ロープウエイからは白毛門、笠ケ岳そして朝日岳の山々が美しい。昨年6月の記憶が蘇る。残雪に覆われた山並みも素晴らしい。

登につれて周囲の山々も見えてくるが、惜しむらくは薄霞におおわれているのか?赤城、榛名、万太郎以遠はくっきりとは見えない。それでも終点の天神平周辺から見る谷川岳の双耳峰は立派であった。
天神平からは右の斜面を登り突き当たりの尾根から回り込んで天神尾根に到着した。
ここから見る雪を頂いた双耳峰はなかなか美しい。
先行する集団が列になり登っている。写真になる景色だ。
天神尾根もスキーを引きずりながらツボ足で歩いて登るが、熊穴沢避難小屋の手前に小さな岩塔があり、少し渋滞する。何ということなく通過し、熊穴沢の避難小屋に到着。時折雪崩の音が響くが、いずれも小さい。

ビールで乾杯し、いよいよここから滑降である。
出だしはやや急であるが、トレースがあるのでそれに沿って行く。
しょっぱなに転倒したり、途中でブロックに足を引っかけてビンディングの不調を来したりしてしまった。

熊穴沢から西黒沢に合流すると傾斜も緩くなり、おおむねルートファインディングも苦労せずに快適に滑り降りれた。途中3個所ほどで押し出されたデブリにより沢際を行かねばならなかった。

熊穴沢避難小屋より谷川岳
熊穴沢上部を滑る
4月18日()帰路

−関越道水上IC-北陸柿崎鵜の浜温泉(入浴)−能生道の駅(昼食)−能生IC−名神、名神吹田IC--22:00大阪(最終解散)
蟹を食らう 帰路は先を急いだが、昨日と同じ谷川温泉でも芸がないので、入浴場所で困った。
結局は高速を途中で降り、柿崎の鵜の浜温泉に入った。
その後日本海側を8号線で移動し、能生の道の駅で紅ズワイ蟹を大いに頂いたのであった。
今回のスキー山行で、今後のドライバーのローテーションのあり方の一つの形が定着したようだ。

谷川岳をバックに快調に滑るOさん(左)SKさん(右)
(あとがき)
 
4月初めの「天狗原-紙すき山牧場」に続く快適なツアーであった。
これからは残念だが(!?)こんな御手軽ツアーもどしどし入れていこう。
この地域が「意外と近い!」と認識を改めたのが、大きな収穫であったる。
魅力的な山々が多いので、今後は是非ともより多くの足跡を残したい。計画段階で遠いと諦めてしまうのはも今後は考えられないようだ。
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