ジョギング、マラソン事始-その1
 今の職場で「どんこーず」なるジョギンググループが出来たのは、今を去ること4年前になる。そのいきさつとは?

元々このジョギンググループは、外科のS先生が以前の病院での趣味を皆に伝染させようと、巧妙にウイルスをばら撒いたことに起源を発しています。このウイルスは感染力が非常に強く、あっという間に医局内はもとより、看護、介護部や薬局にまでその感染者が拡大しました。

初めて集団で参加したのは、2001年1月28日の神戸シティマラソンでした。会場は六甲アイランド、ほぼ1周する10kmがマラソン大会の初体験でした。

職場のある西宮浜の人工島の周囲を走る5kmのジョギングコースを設定し、勤務終了後に声を掛け合って集まり、ほぼ週に最低2回のトレーニングを重ねました。
 5kmコースの練習のみでは10kmには不安があるので、南芦屋浜まで周回する10kmコースを考え、幾度か挑戦して完走可能な手ごたえを感じました。

 不思議なもので、週に定期的な運動(消費カロリーはわずか300〜600kCalほどですが)により、体の調子がよくなるのが実感として良く分かりました。また、仕事が終わった後に(服を着替えるだけで、且つ場所の移動をせずに)安易に行なえるのも場所的なメリットで、参加者が増える要因になったと思います。
 会員の一人のMさん(本病院、施設に参入している清掃会社の派遣社員)が、今に至るロゴと組織名のアイデアを与えてくれました。以後クラブの命名は、「どんこーず」となりました。
(ずいぶんと前に、彼は熊本に転勤になりました。)


どんこーずのロゴマーク

西宮浜の5kmコース

 夕方17:30頃になりますと皆そわそわしてきます。S先生の「走る?」をきっかけに着替えて集合しだします。夕日が六甲の山並みに沈むのを正面に見ながら、ヨットハーバ-の芝生の上を快調に駆けて行きます。
 西宮大橋の西の跳ね橋まで護岸上を往復すると丁度5kmで、約27分の行程です。最近は季節柄、日没が早くなっていますので、夜の闇の中を走る日ももうすぐだと思っています。そうなると寒さと暗闇との戦いになりますが、夏の暑さよりは余程快適です。

日帰りで参加した神戸シティマラソンの後、次回は遠方の大会に参加することを考えたのは自然な成り行きだったでしょう。何せ近場は楽ですが、盛り上がりに欠けます。
 そこでインターネットで調べて、まず比較的近くで(片道4時間まで)なお且つお土産(マラソン大会の参加費は概ねハーフで3000円くらいですが、参加賞としてのTシャツやタオル以外に、土地の特産品の抽選大会や、土産を配る大会もある。)に特色のある大会を選びました。その結果5月末に兵庫県の浜坂町で開かれる「浜坂町麒麟獅子マラソン大会」に参加することに決定しました。(ちなみにここのお土産は甘エビの箱詰めです。)

 S先生が1泊でマラソン大会に参加する際には、何時も旅館かホテル泊まりだったそうですが、私が前日のテント泊を提案して皆さんの同意を得ました。渋るS先生を説き伏せ(テント泊の経験が無いのと、翌日のマラソンへの悪影響を心配したのと思います。)、前日は美しい松林の中に2張りのテントを張り、前夜はバーベキューで多いに盛り上がりました。当日もはれあがり、皆思い思いに完走しました。心配していたS先生も、当初は快調であったのが折り返し後、ゴールまで4km地点で急に悪心を催し、ほうほうの態で何とか完走されました。ここでマラソン大会と前夜のテント泊が規定のスタイルとなったようです。


初参加の神戸シティマラソン

どんこーずロゴのTシャツ

木曽駒ヶ岳千畳敷

頂上でのどんこーずの面々

続いて9月には長野県駒ヶ根市で開かれた「第19回駒ヶ根高原マラソン大会」に参加しました。このときは登山とドッキングさせると言う、極めて意欲的な(口の悪い人に言わせると、「そんなこと引き続いて出来るわけがない!」と言われましたが)試みを考えてみました。幸いにも今回も皆さんの賛同を得て、実行に移すことが出来ました。

前日は木曽駒ケ岳の登頂(ロープウエイで2700mまで登れますので、標高差はわずか300m程です)後、夕方の前夜祭に参加。地酒や地ビールを美味しく頂きました。当日は標高差250mの15kmコースを快適に走り、完走後はスキー場に張ったテントで昼食をとり、入浴割引券で汗を流して「さあ帰ろう」とすると雨が降ると言うタイミングのよさ。一同非常な満足感のなか帰路につきました。

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