京都北山、雲取山の旅
2005年6月18(土)〜19日()      同行者:Bergen,NK,NM,UT
記録
6月18日(土):   

22:30叡山電鉄出町柳駅駅集合-葵橋公園(幕営)
恒例のKK保健会OBの同窓会「蛍狩り」が木屋町御池上がるの
「T]で行われた後、客人のUTさん、奈良の同窓会で参加出来なかった
NMさんを交えて、追憶の「北山ハイキング」計画が立てられた。
 今夜は鴨川の河川敷で幕営の予定であった。
偵察の結果、葵橋の付近で格好な公園を見つけた。
仔細に検討の後、リーダー(bergen)判断で幕営と決定する。

天気予報では今夜は雨だと言っていたが、現実には雨の心配はないようだ。
予報から、奈良から運んできたNMさんのテントは、フライも省略している。我ながら横着な幕営であると思うが、これもまた良しである。
1次会で結構頂いたが、この時にも結構な缶、ビンが空になってしまった.。

 翌朝は早起きして、早朝の人出の少ない母校や橘井寮などを見て回った。

母校の旧図書館

6月19日():

5:00起床朝食7:50京都バス乗車、出発ー9:30花背高原バス下車…10:30寺山峠…11:00雲取山…12:00芹生…13:30貴船(打ち上げ)14:00…貴船口ー15:00出町柳(解散)
 予定通り、京都バスで花背まで向かいます。花背高原では5人の中年女性団と一緒になりましたが、
旧花背峠に向かうようで、雲取山は我々のものでした。
 芹生峠から貴船の道は、舗装路で退屈でしたが、旧交を温めながらの楽しい一時でした。
貴船では、旧知のTさんの「河鹿」にて打ち上げしました.。

医大YMCA会「橘井寮」-東一条にて
昨夜の幕営環境はあまりにも良かったが、
誰かが朝起きしたので5時には皆さん目覚めてしまった。
各自そくさと朝食を済ませたが、bergenは懐かしの地を巡ることにする.。
 鴨川の右岸は我らが母校の領域だ。
東一条にも渡って、母校YMCA学生団の学生寮「橘井寮」も覗く。
建物自体は建て替えられたが、雰囲気は昔のままだ。
漸く出発時間が来て、京都バスは出発。
市内をくるくると回ってゆくので、鞍馬までは非常に時間がかかる。
此処からはフリーライド(何処でも乗下車可能)となり、バスはメロディーをながしながらゆっくりと進む。 
百井別れでかなりの大勢が下車する。
残されたのは、我々と中年女性グループ、そして単独行の男性である。

  結局、5人組の中年女性登山隊(勿論我々も、中年登山隊であるが)も花背高原で下車し、残る乗客は1名で貸切状態となった。
昔の広河原線の混雑を知る身に取っては、何とも言えない時代の変化であった。

京都バスは進む!いざ花背へ出発!


花背高原バス停前にて、NK君は気分不良で奥に。
寺山峠で休憩
山頂にて
高原から旧花背スキー場の脇を登る。
最初は傾斜も緩いが、次第に九十九折れの登山道になる。
いやになる頃漸く寺山峠に出た。

峠でしばし休養する。
エベレストサミッターのN君はかなり遅れて到着。
今ひとつ体調が良くないようだ。
それもこれも昨夜の飲みすぎだと言う。

さにあらん!私も結構頂いた。
何せ1年ぶりの邂逅なので、皆さん話が尽きなかったのだ。
そして又、UT,NMさんとの2次会もある。

何はともあれ、この寺山峠は京都の病院にいた頃に何度も
越えたが、其の度に

「なんて良い峠なんだ!」

と、何度思ったことか.!
本当に北山らしい、それでいて登るのも楽な、緑あふれる峠なのだ。

此処から、芹生川の源流にはほんの数分で到着する。
昔、病院の面々とバーベキューに来た、
思い出の広場(川べりの小高い平地)もそのままだ。

川に沿って遡ると、雲取峠は思いのほか直ぐだった。
此処も素晴らしい雰囲気の峠だ.。
NK君の到着を待って、直ぐ全員で山頂に向かい、
そこで大休止とした。残念ながら名前負けで、視界は開けていない。
二ノ谷か三ノ谷か?何れから下るか?
迷ったが、純に最短路でなく、傾斜の緩そうな南向きの三ノ谷のコースをとった。
これがなかなかの」曲者で、途中の急傾斜には
トラロープがしっかりと張り巡らされれている。

私以外の皆さんは、ストックを持っており、着きながら下山する。
私は倒木を利用して、転がり落ちるのを防いだ。
次第に傾斜は緩やかになり、極めて美しい沢の源頭の景色となる。
気分の良いのも此処まで。
これからは無粋な林道を下る羽目になる。

途中、芹生の集落の手前で、有名な寺子屋跡で休憩する。
小さなお社と標識、そして其の前の広場がかろうじて其の謂れを語る。

「すまじきものは、宮使え!」

胸に、グサッと突き刺さります。

集落は昔と変わらない落ち着いた佇まいで、家々の庭の花々も美しい。
川に沿って上黒田に下る道と分かれて、芹生峠に向かう左の道に入った。

三ノ谷から林道を下る


寺子屋跡

芹生の分かれ道にて、左 芹生峠、右 上黒田

貴船神社入り口にて
芹生峠からは、嫌になるほどの単調な舗装路の下りだ。
奥宮を過ぎると、急に人里近い印象だ。
大勢の避暑客が行き交う。
まるで四条の繁華街のようだ。

貴船神社は久しぶりだが、華やかな中にもしっとりした雰囲気が宜しい。
大きなかつらの木も、なかなか見ごたえがある。
貴船神社本殿

貴船神社の神水を汲んでいる人々に混じって、物見高く我々も汲んで行く。




神水を求めて集まる人たち
今日の山行のもうひとつの目的は、
貴船のこのお店に寄ることです。

河鹿
〒601-1112 京都市左京区鞍馬貴船町
phone : 075-741-3632

女将のHさんが素晴らしい女性です。
私の京都時代からの友人です。
今回の打ち上げは此処で行いました。

「乾杯!」

川の上に設えられた床は、流石に涼しいです。
四方山話に話が咲きます。

「寛げました。どうも有難う御座いました」

Hさん、お世話になりました。
芹生峠からの長いくだりで疲れた脚も、
生き返りました。
は貴船口まで散歩して、電車で出町柳まで向かいました。此処の電車は以前は緑色でしたが、今では明るいクリームとパープルのラインが印象的です。
車窓の風景を飽きずに眺めます。
昔とかなり変わっています。

名残は尽きねど、出町柳で解散しました。

なかなか懐かしく、且つ有意義な北山散策でした。


叡山電鉄貴船口にて