金勝アルプス ハイキング&宴会
2004年12月19日     同行者:L/SKさん以下11名
訪問先  金勝アルプス

登山口の看板にて
 今日の登山は金勝アルプスだ。
その名前は聞き知っていたが、こんな近くに、こんな素敵な、アルペン的な山容の山があるのか!と、そのスケールに驚きました。
 その迫力は芦屋のロックガーデンを上回り、鈴鹿の御在所、籐内壁に迫ります。
 でも初心者でも大いに楽しめる、そんな身近さがあります。
 二重の意味で味わい深いハイキングでした。
 8:30JR大阪駅〜9:10草津駅10:00出発(登山口)-11:30天狗岩…13:30キャンプ場(宴会)−往路往復大阪駅(解散〜帰神19:00  今日は薄曇だが、天候の大幅な崩れはなさそうだ。秋の快適なハイキングが出来ました。最後の宴会もすごく盛況でした。YMCCと同様に、飲むとなるとカランクルンの面々は頑張ります。
 
登山口(近江バス上桐生バス停) 
  大阪駅集合であったが、各自三々五々JR草津駅に定刻前に結集。バスで30分ほど揺られ上桐生に着く。
 上桐生のバス停を下りると、そこには老人福祉施設があった。かなりの山奥なので、面会に来る家族も、勤めている職員も大変だろう。登山口周辺はキャンプ場となっている。夏にはさぞ賑わうだろうが、今はシーズンオフだ。立派なトイレで、各自用を足す。
  登山道は最初は踏み跡のようで輻輳して分かりにくいが、要所要所には明瞭な目印、標識がある。また、進入禁止の小径にはテープが渡してある。小さな池を過ぎると、沢沿いの道となり、ジャングルのように両脇にシダが覆っている。

「こんなとこにはキノコは生えないんだよ」

と言いながら、安心して(!?)進む。
沢を何度か渡ると、落ヶ滝への分岐だ。
折角だから、落ケ滝を覗いてみる。
残念ながら水量が少なくて、貧弱な様相である。

「前回来た時は凄い水量だったのにね」

と、SE,SKの両嬢(?)がのたまわれる。
その名残が、磨かれた岩肌にありありと残っており、その様を各自想像する。

 先を急がねばならない。分岐に戻り、登山道を進む。落ヶ滝の上部まで登ると、沢の源頭と言った雰囲気で、登り始めて1時間ほどである。落ケ滝の落口を皆で覗き込む。

 このあたりから山肌に岩が露出した景観となってくる。北峰縦走路と呼ばれている稜線には、ここから岩の露出した沢を詰めながら登る。

 自然の日本庭園の中を沢を詰め上がると、稜線のコルに出た。此処から右すれば天狗岩、左すれば鶏冠山である。

途中から見る落ケ滝

落ケ滝を眺める面々

天狗岩で両手を挙げるKKさん
 大阪労山の、元祖ビューティペアー、SK,SEさんが言う。

「鶏冠山は登りがきつく、山頂からの展望も全然ないんです!」
「行かないほうがヨロシイよ!」


 我々はSE,SKさんの忠告の通り、迷うことなく右したが、小SKさんと山科のAさんは折角だから鶏冠山にも登ってくるという。

 ここで2人を分かち、残りは十重たる縦走路を一路天狗岩に向かう。途中からの展望はそれはそれは素晴らしいものであった。

 前にも書いたように、磨かれた巨大な岩々が豪快な景色を形作っているのである。金勝アルプスの醍醐味をじっくりと味わうコースになる。奇岩や奇石が迫力のある見事な景観を見せてくれる。まるであたかも屋久島の景観である。縦走路から琵琶湖の湖面がまぶしく輝き、その向うに比良、比叡の連山が連なっている。ふり返れば、鶏冠山が美しい三角形のフォルムで私たちを見送っていた。声を掛ければ、小SKさんとATさんの声が返って来た。
 
 
眼前に聳えるのは天狗岩だが、逆光になるのが残念だ。
 天狗岩の頂上には、迂回して南側から登るルートをとる。頂上は一枚岩の巨岩で6畳ほどの広さがあり、ロケーションは最高である。琵琶湖や草津の町が眺められる。比良や近江富士(三上山)の眺めも素晴らしい。

天狗岩にてH隊長と写真をとってもらう

天狗岩から下る
名残はツキネド、腹が減った。
早々に下る。
丁度鶏冠山に寄っていた2人も合流したので、先を急ぐ。頃合の平地は全て先着のハイカーに占領されている。止む無く先を急ぎ、磨崖仏や逆観音などもあっけなく通り過ぎてしまった。
次回はゆるりと参らねば、そしてこの山域が何故「金勝アルプス」と言われるのかも、分かった。
 逆さ観音は、昔は普通の岩に彫られた観音だったが、岩がずり落ち逆さになったらしい。この先の対岸の東屋で大宴会となる。

  金勝アルプスは、やはり素晴らしい山域である!今回はこの思いを実感した。
この山域には幾度となく訪れる価値があるだろう!
この自然は、こよなく愛する人たちの元で何時までも保全せねばならない。
 
その後はほろ酔い加減で全員、一路JRで家路に向かってしまった。

宴は賑わう。