ミヤマキリシマ巡りの(霧の)旅 | |
2004年5月27(木)〜31日(月) | 同行者:KK隊長以下15名 |
記録 |
今回は旬のミヤマキリシマをめでる山行です。主催は例によってYMCCのKKさんです。 いつも欲張りな隊ですが、マラソンは割愛し、山中、下界での幕営も無しと言う、些か寂しい(?!)ツアーです。 ああ!前回が前回ですので、やや気楽すぎて気落ちします(ホンマカナ?)。 |
5月27日(木): | |
18:30大阪南港集合−宮崎行きマリンエキスプレス出航---船中泊22:00消灯 |
例によって大阪南港集合。 私は少し遅れて到着し、皆さんに気をもませた由。御騒がせしました。それにしても地下鉄、ニュートラムの乗り継ぎは時間が掛かります。 乗船後は例によって早速入浴。 戻ると皆さん車座になって大宴会開始。遠慮して場所を譲って下さる方も居られて、いつもどおりの広い場所が確保できました。 消灯後は例によって廊下で協議(宴会の別名)継続は、1月に同じ。歴史は繰り返す。例によってが多い日でした。 |
5月28日(金): | |
6:00起床6:30朝食7:20宮崎港到着(レンタカー受け取り)9:00出発ー11:00小林IC11:10夷守岳登山口13:20夷守岳山頂、昼食15:00 大幡池17:30新湯ホテル(3名/車:回送)18:30他のメンバー新湯到着20:00保養所着、夕食23:30就寝 |
今回はレンタカーのトラブルもなく(営業所まで取りに行ったから当然と言えば当然だが)、順調に運ぶと思いきや、そうは問屋がおろさじ!? 何と、1台が行方不明に! これは焦りましたね。天候は晴れで、絶好の登山日和なのに、1時間ロスしました。これが最後までこたえますが、何とか暗くなるまでに全員下山できました。その代わり、宴会開始が21:00と遅くなりました。 |
当初の遅れももののかわ、予定通り夷守岳登山口に向かいますが、時間も迫っているのでレンタカーの回送は止めました。1時間は確実に掛かるからです。 登山口から山頂まで、一切の妥協を許さない一筋の直登道が伸びます。流石に日陰となり直射日光は射さないのですが、急勾配に宴会明けの体はこたえます。その代わり木立の合間から垣間見える小林の町の眺望がどんどん広がります。 山頂前にヤブレガサの群落が有りました。「ヤブレガサ」とはうまい名前をつけたものです。葉が開いていないとその名にいっそうふさわしいと言います。 急傾斜が緩くなってからも、頂上までは遠いものです。地形から確実にkの山が火山の外輪山の1つのピークであるのが分かります。 |
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夷守岳山頂にて |
頂上で一休み。折角の展望台ですが、ガスに覆われて眺望が利きません。皆さん残念がること頻り。しかし自然には勝てません。 頂上からは一旦急な下りを降ります。コルから丸岡山まで又登り。ここで初めてミヤマキリシマの群生が出てきます。 上り下りを繰り返し、ねとねとの足元を気にしつつ進みます。それにしても美しいブナ林です。霧が一層幻想的な雰囲気を醸し出します。 |
水平道を大幡池に向かいますと、道標脇に何やら鮮やかな人工物が見えます。近くになるとザックだと見えて取れます。こんな所に何故?と思うまもなく、男性の姿が見えました。 何と、九州を50ccのバイクで登山旅行中の、KKさんでした。彼は我々と同じ山の会で、昨年のリベンジで再度挑戦の旅です。 彼とは下山口の新湯で合流の予定でしたが、此処まで登ってきたそうです。でも2時間待っていたそうです。 また途中の獅子戸岳からの下降路で踏跡が不明で、1時間ほどもウロウロした由。また日を間違えて新湯で2泊もした由。懐かしい邂逅に話も弾みます。 大幡池では視界が全く利きません。大きさも不明です。 でも水際まで近づけます。 水は澄みきって飲用可能のようなので、7778氏がお湯を沸かしてコーヒーを入れて下さいました。 天候はイマイチですが、皆さん至福の時を過ごします。 |
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獅子戸岳をバックに7778さんと |
大幡池からがキリシマのメインルートです。 ここは人通りも少なく、隠れた穴場だと、隊長が言います。 しかし時間も迫っているので2隊に分け、先発隊3人が車を取りに先行します。 後発の面々に別れを告げ、分かり難いキリシマの花の海をかき分け、霧の中を進みます。人通りに比例するのでしょうか?キリシマの枝が体に当たるほど狭い回廊です。所々、見事な群生が見られます。生憎の天候ですが、道々写真も撮って進みます。 早く着かねばと、早足で先を急ぎます。下りは殆ど小走り状態です。それにしても林道の長かったこと。最終的に御二人のKKさんと私の3人は、後発隊より1時間も早く新湯に到着しましたが、携帯電話で呼び寄せたはずのタクシーが居ません。 |
呼び寄せた筈のタクシー営業所の手違い(何と40分も遅れてきた)で、後発隊は40分も待つ羽目になりました。 しかしかろうじてスーパーの空いている時間内に買い出しが出来ました。 宿泊場所は霧島高原の保養所で、天然温泉付き。建物の前には芝生が敷き詰められ、テニスコートも完備の立派なのもでした。 その夜の宴会は遅がけからでしたが、大いに盛り上がりました。皆さん、一仕事成し遂げた満足感は持たれたと思います。 |
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5月29日(土): | |
5:00起床、朝食6:00出発6:30大浪池登山口9:00韓国岳 12:00新燃岳13:25高千穂河原15:00高千穂峰16:00登山口 18:00保養所(宿泊/宴会) |
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韓国岳山頂で 大浪池は1月の山行の際には、奇麗な湖面を見せていましたが、今日は何も見せてくれません。池の周りを右回りに回ると、韓国岳の避難小屋です。 そこからは次第に傾斜が緩やかになり、樹木の低い吹きっさらしの岩礫の斜面をしばらく登ると、韓国岳の頂上でした。各自思い思いにここでしばらく休憩し、写真を撮ります。 この風雨の中を韓国岳登山口から登ってきた人も数組いましたが、皆さんこの天候なので元来た道を戻られます。 我々は、当然進むのみです。 |
今朝は早起きだ。それもそのはず、韓国岳から高千穂峰まで縦走しようと言うのだから。我々の山仲間のKKさん(大勢KKさんが居てややこしいが)次の山に向かってバイクで旅立つと言うので、ここで別れる。我々は取りあえず大浪池の登山口に急ぎます。 今日も生憎の悪天候。山の上は霧と雨です。地面はぬかっています。大浪の池までも急な階段状の木道が続きます。滑りやすい斜面を、皆さん慎重に進みます。 |
キリシマの海を歩く(本当に霧だ!) |
ここからは1月にもたどった道ですが、生憎の霧で足元も、ましてや山々の眺望は望めません。 霧の中にキリシマの花が咲き誇っていますが、今年は裏年のようで、しかも花の時期も少し遅いようです。晴れていれば一面の真っ赤な斜面だろうと、想像しながら進みます。時折激しい雨が襲います。 新燃の御鉢道も一面の霧で、火口のエメラルドブルーの池や沸き立つ噴煙も見えずでした。まあそれも山登り。 それでも中岳の下りで高千穂河原が見えると、流石に視界が開けてきました。どうも山の上のみが悪天候だったようです。 高千穂河原から登ってくる人たちも大勢で、急ににぎやかになりました。 |
高千穂河原で懐かしい方に御会いしました。 今回もお約束していたのですが、鹿児島労山のSさんとKさんです。前回の菜の花山行でも高隅山登山で大いにお世話になりましたが、今回もご案内頂ける由。 一同大いに再会を喜び合います。 中岳の下りから見ると、高千穂の峰は頂上部がガスで覆われ、どう考えても眺望は利きそうも有りませんでした。一同大いに高千穂峰登山に後ろ向きの発言が相次いでいましたが、Sさんの「如何して行かないの?此処まで来て?行きましょうよ!」の発言に背中を押されたのか?結局は殆どが頂上を目指しました。 |
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高千穂河原に到着したKKさん(左)とMYさん |
それにつけてもなかなか大変な登りです。最初は整備された石の階段ですが、そのうち赤茶けた火山岩、火山弾や火山灰の急な斜面になり、まさしく「一歩登って二歩下がる」の世界になります。 御鉢の縁に出てからの緩い登りの後は、また頂上までの急斜面です。まあ、高度がどんどん稼げるので精神衛生上は良い、と考えれば良いのです。MSさんとどんどん登ります。 |
頂上はあの「天孫降臨」の地です。岩の重なりの隆起に剣が突き刺され、周りは囲われています。 生憎の眺望ですが、苦労して登った甲斐が有ります。 帰りは御鉢の中の噴煙や火口壁に堆積した火山灰の縞模様が良く見えていました。遅れ馳せながら頂上を目指した他のメンバーと行き違い、早々に高千穂河原まで下山し、登山口に残した車を回送しました。 今夜の夕食は鉄板焼きでした。今夜はSさんやKさんも御一緒で、例によってまたまた盛り上がりました。 |
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5月30日(日): | |
6:00起床、朝食8:00出発霧島神宮参拝9:30えびの高原(散策) 19:00フェリー乗船(宿泊/宴会) |
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昨夜はSさん手作りのキビナゴの刺身をおいしく頂きました。別れは辛いですが、また来る時まで暫しのお別れです。 今朝はえびの高原で寛ぎます。池巡りに飽き足らず、白鳥山にも登る意欲的な人達もいましたが、我々男性群はゆっくりと初夏の森めぐりです。 鹿たちが余りの近くにいるのには、吃驚しました。 Sさんを霧島神宮駅までお送りし、高原(たかはる)ICから宮崎に向かいました。幸いにも、帰りには迷子車は出ませんでした。 |
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5月31日(月): | |
6:00起床、朝食7:20大阪南港到着、解散 |
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お名残惜しいですが、南港到着です。皆さんご苦労さまでした。今日も仕事に頑張らなくっちゃ!十分気分転換が出来ました。有難う、皆さん! | |
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