山スキーツアー
2004年4月2〜4日     同行者:SY,TS
ツアーコース 栂池天狗原ー紙すき山牧場ー北小谷

箙岳の下り
 以前から栂池周辺のスキーツアーに出かけていた山スキー同好会であったが、今回代表のY先生の心残りのこのコースに出かけてみた。
 生憎の天候で眺望に恵まれなかったが、その反面素晴らしい雪質で快適な滑降が楽しめた。
 Y&Sさんの、GPSを交えた繊細なルートファインディングと伴に、先行パーティのトレースが時間短縮に繋がり、暗くなるまでに帰還出来た。足並みも揃い、快適なツアーであった。
4月2日():出発

21:30JR大阪駅-阪神高速、名神豊中IC-
名神北陸道-

 例によってYさんが遅刻。
北陸道は空いている。
4月3日(

2:00北小谷道の駅駐車場駐車場(幕営、宴会、仮眠)

 北小谷の道の駅のアスファルトの上にテントを設営し、暫しの宴会だ。明日7:10には電車で移動せねばならないので、3:00で就寝.。
 
4月3日(

6:00起床、朝食-6:30出発-7:10北小谷駅(電車乗車)7:30白馬大池駅ー(タクシー)ー栂池ゴンドラー8:30栂の森8:40ー9:20成城小屋ー10:30天狗原ー11:00滑降開始ー12:00フスブリ山ー13:00風吹大池ー14:00箙山ー16:00下山口-17:10北小谷駅-来馬温泉(風吹荘)入浴
魚津(買出し)ー21:00埋没林記念館(幕営)


道の駅駐車場にて

北小谷よりディーゼルカーに乗る

ディーゼルカーの車中にて、Y先生(左)とSさん(右)
 朝起きると曇り。山並みはガスの中で気合が入らない天気である。まあ仕方がない。昼からは晴との予想なので、淡々と出発準備する。
 北小谷よりディーゼルカー、南小谷で電車に乗り換え白馬大池で下車。30分ほど乗って何と230円。安い!
 Sさんが車中で連絡しておいたタクシーで,
無駄なく栂池に向かう。 
ゴンドラで栂ノ森に向かう頃より小雪が舞いだす。
上がると天気は曇りで雪が降りしきっているが、無論予定通り出発する。

 栂の森ゲレンデからのいつもの林道でなく、沢沿いのトレースを進む。先行するパーティは山スキー馴れしているようだ。所々に大シラビソの木が立っているが、行く先は白い霧に覆われている。

 成城大学小屋の手前の沢は完全に埋まって登り易い。ここからは天狗原の白い斜面がぼんやりと見えるのみである。
 Sさん先頭に尾根沿いにトレースをとる。天狗原の斜面は何時もながらエライ。Y先生も辛そうだ。

 .2204mの天狗原の祠には,単独行の君と相前後して到着した。祠前でお互いに写真を撮り合う。
 天狗原は風が激しく、シールを着けたまま下降点迄移動する。


成城小屋前でY先生(左)と私

フスブリ山より天狗原
蓮華温泉への標識と北小谷への標識を確認。
北向きの広大な斜面を見下ろし、シールを外して滑りの準備をする。

前回の猿ケ馬場山ではシールを忘れてスキーが滑らずに酷い目にあったが、今回はバッチリだ。
 北小谷の緑(エメラルドグリーン)の標識を目標に、進路を確認しながら少しずつ滑り降りる。

 新雪が固めの雪の上に乗っていて、非常に滑りやすい。少しの体重移動で簡単にターン出来る。白馬乗鞍の下部稜線は辛うじて見えるが、旭や雪倉岳は一面の霧の中だ。

2つの快適な斜面を滑り降りるとコルに達するが、ここで4人組のパティーに追い抜かれる。
 
 フスブリ山は一昨年にも来たが、広い山頂である。
右の肩を少し巻いて先を急ぐ。振り返ると、天狗原は尾根の向こうに聳えており、霧の中のせいもあるが、かなり遠くに感じられる。
 時々空が明るくなりそうだが、風はきつく雪も降り止まない。今日は天候の回復が望めないようなので先を急ぐ。
 
 風吹大池へは左手側にコースを取って、風吹岳や岩菅山を目標に進む.。手前に風吹大池の堤の稜線が見えている。大池と科鉢池の間の稜線から池に下りる魅力的な斜面を横に見て、スキーを外してこの稜線を進む。
 
 先行パーティーは池の氷の上で小休止のようだ。我々は先が長いので先を急いだが、池の北端であっさりと先行されてしまっていた。

 箙山(えびらやま)までの尾根はデコボコで歩きづらいが、すぐに山頂に到着した。山頂から北は先の見えずらい急斜面である。Y先生が先頭で滑降し、途中で右の稜線に合流し標識を発見して一息つく。

頂上の祠で
 
 
Sさん

霧の中、進路を確認する。
 ここから蒲原山へ広い尾根を行くが、標識が密に設置してあり安心だ。蒲原山からの進路はわかり難いが、東の広い斜面より右手の尾根沿いを進む。紙すき山牧場への下降点は急な斜面になっており、シュプールと標識が役に立った。

 この辺りの斜面はブナ林が広がる美しい斜面で、雪もやや重くなるがまだまだ快適である。 紙すき山牧場の白い雪原はまるでスキー場のような快適さであった。

 林道沿いに滑れば良いはずであったが、欲を出したのが災いして、最後は急な植林帯と谷の徒渉に汗を流した。ようやく林道に戻ったものの、すぐに林道歩きを強いられた。北小谷まで1時間10分の長い下りであった。北小谷駅で荷造り後、来馬温泉 村営風吹荘で入浴した。


 明日の天候も不良のようなので、潔く帰路に着く為、今夜は魚津まで移動してゆっくりと労をねぎらう。

林道到達点
4月3日():帰路

6:00起床、朝食ー7:40出発ー北陸道魚津IC-北陸、名神、名神豊中IC--阪神高速ー14:00梅田(解散)
(あとがき)
 久方ぶりではあったが、快適なロングツアーであった。林道終点の大平集落は厩舎も閉鎖してあり、無人の様であった。時間切れでHpに記載されていた1004m、809mのポイントを通る快適な尾根の滑降(そのまま来馬温泉まで繋がっている)はせずであったが、積雪状況からも下までの滑降は困難だったろうと思われた。
 
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