思いがけず「荒地山」アイゼンハイキング(?)の旅
2005年12月10日( 同行者:ST,HT
12月10日():

11:00集合、出発…13:00荒地山(昼食)14:00…(奥高座谷)…15:30高座滝16:00…17:00阪急芦屋川…18:00帰宅
アコンカグアの高度順応目的の、2回の富士登山。
前回は山頂での宿泊は叶わず、8合目が最高到達点。
残念でした。

今回が富士高度順応訓練のラストチャンスであった。
その遠征前の合同訓練も、ひょんな加減で中止の止むなきに
至った。
突然の不幸に襲われたTさんには、慰めの言葉も...

心を切り替えて、10日に荒地山のアイゼン訓練に出かけました。
Bergenと2名(ST,HT)の3人が参加しました。
今年の暮れから正月にかけて、槍ヶ岳登山を狙っています。
それにしても天候に恵まれた、楽しい訓練行でした。。

「まあ、皆さん!良い訓練が出来ました!」
阪急芦屋川駅に11時に集合する。
自宅から歩いて1時間弱なので、プラブ-ツを履き慣れるためにも
歩いてゆく。舗装路では、プラでは結構窮屈な歩行である。

今回は
「城山ー荒地山ー風吹岩ー金鳥山ー岡本」
のコースを考えた。
OMさんも昼から参加するというが、13:00から合流だと行動時間は
短い。

城山登山口から急な登りになる。
STさんは非常なハイペースで登って行く!

「な、なんだ!このペースは?!」

思わずどっと汗が出る。
彼らはウインドブレーカーも着ており、更に汗をかくので、城山手前で一服。服を調整する。

荒地山の「岩梯子」と言われる巨石帯の登りに掛かるコルで、3人組の女性登山者に道を聞かれる。
奥高座谷への下降路の分岐点である。
「あの〜、”キャッスルウオール”は何処ですか?」
皆さん良くご存知のように、”キャッスルウオール”は奥高座谷左岸にある岩場である。この分岐からは直ぐ左手になるはずだ。)
「この坂を下って行けば、左手に見えるはずですよ」
軽く言ったが、意外な返事が返ってきた。

「えーっと、そこから登ってきたのです」
結局、地図を検討してそこで間違いないと結論付けた。
女性達も納得。先を急ぐ。
それに付けても、失礼ながら御年○○歳に(60後半?)なられる
と思われる方々。
「何しに(まさかロッククライミング?)”キャッスルウオール”へ?」確認してみると、我々の共通の疑問であったようだった。

岩梯子はやはりアイゼンでは登りにくいが、これも練習。
重荷を背負った(ボッカ訓練)のSTさんは苦労していたが、
我々二人は要領で(?)突破!
次第に傾斜が緩くなり、山頂に到着した。


芦屋川から、いざ出発!正面は城山。

城山付近

岩梯子

荒地山の山頂で昼食

奥高座谷の砂防ダムの広場で、猪!恐れを知らない!

紅葉の奥高座谷、キャンプの女子大生群が進む。
取り敢えず昼食とする。
全員がコンロを持参。
ラーメンやお湯割り(当然、”焼酎”)作りに励む。
STさんはビールだ。
STさんが言う。
「さー、モヤシ入りのラーメンを食べてや!」
なるほど、うまそうなラーメンである。
遠慮なく頂く。
「美味しい!温かいのは最高です」
山での手作りの食事は最高なのだ。

満腹になると帰路を急ぐ。あたふたと後片付け。
頂上からは多岐にわたる登山道がある。
風吹岩から東お多福山に向かう登山道に出る下降路は、
此処だろうと思った道が間違いでした。
些か滑りやすいざらざらの下りをやり過ごすと、どうも谷に向かって下っているではないか!?
「こらおかしいで!」
といっても、皆さん(自分も含め)今更戻る気はさらさら無し。
歩きにくいトラバース気味の登山道を、ひたすら下る。
時に川原を歩く。

漸くロックガーデンの基部に到着した。
此処で”3匹の子豚”ならぬ、”3匹のイノシシ”に遭遇。
金髪と白髪の中間色の毛色をした、丸々と太った猪である。
人馴れしているのか?段々と迫ってくる。
「これはヤバイで!」
STさんも言う。。
「MTさん(我々の山仲間)が猪に噛まれたことがある!」
実感です。さっさと逃げ出しました。

しばらく下ると、今夜のキャンプを予定している女子大生(?)山登りグループに遭遇。
「猪が出ますよ。食べ物は外に置いておかないように!」
と。注意します。

高座の滝は渇水にも拘わらず水が流れています。
ここから阪急芦屋川に下ります。

途中また家まで歩いて帰るため、山芦屋町辺りで解散しました。

次は槍ヶ岳です。
皆さん、正月山行は頑張りましょう。
今日はどうもご苦労様でした!」