2015 3月 南東北、のんびり(?!)山スキー行
宮城(蔵王樹氷原&不忘山)&福島(安達太良、箕輪山) 
2015年3/12〜15日  同行者:NM&Bergen
記録
 
Bergen単身で、NM先生との東北山スキーです。
男2人、気ままな自炊生活ですが、さて!どんな料理が?検証しましょう。

今回前半は、天候不良、モチベーションの低下で、途中退却。
「晴耕雨読」ならぬ、「晴走雪読」!
最後は晴天に恵まれ、不忘山に登頂。
とても充実した旅になりました。

大阪、伊丹空港
3月12日(木):仙台空港から神室庵に

10:45仙台空港集合ーー神室庵ー蔵王白石スキー場(ゲレンデ練習)ー神室庵(泊)

さて、仕事の合間をぬっての、待ちに待った山スキーです。
ANAで仙台空港に到着し,NM先生の車で
神室庵へ直行です。
伊丹空港の出発時間は午前中である。
少し早いが、現地でゲレンデ練習も出来るかもしれない?

無事に仙台空港に到着し、久しぶりにNM先生とお会いする。
「お久しぶりです。またお世話になります」
残念ながら、今日の蔵王の山々は,山裾から山頂まで雪雲に覆われている。

神室庵での昼食の後、
「時間がもったいないですから、白石スキー場でゲレンデ練習でもしますか?」
どうしても貧乏性が抜けきれない?

しかし、期待はずれでも?、と訪れた白石スキー場は、
最高のパウダースノーで歓迎してくれた!

今夜は男2人の自炊、NはNM先生、BはBergenの作である。
メニューは、イワシの煮付け(B)、豚しゃぶ(N)
日本酒(「蔵王」、浜福鶴の「純米吟醸」)が旨い!!
神室庵のある別荘地(ゲート)
3月14日():澄川スキー場ー樹氷原コース(途中敗退)




今日は定番の蔵王 苅田岳へ。
樹氷原を登ることにする。
「前夜の積雪で、神室庵も雪下ろしが必要です。そうは言ってもたいしたことありません」

澄川スキー場に到着すると、生憎の天候でリフト乗り場も埋没。最初のリフトだけ運転している。
気楽に高度を稼ごうという目論見はあえなく潰えた!?
神室庵にて、NMさん
今日もイマイチの天候であるが、何とか視界は開けている。
しかし、山頂付近は矢張り霧の中だ。
「前回はリフトが動く前に、ゲレンデを登ったのでしたね」
このルートを夜明け前に登ったので、きれいな日の出が見れましたね。
「今日は(こんな天気ですから)山頂に拘りませんよ」

昨夜の多量の積雪で、厳しいラッセルを余儀なくされるかと思いましたが、樹氷原は(風で飛ばされているのか)吹き溜まりを除いて、足首までの積雪である。

樹氷原にて、Bergen
観氷用のブル道横切り、樹林帯を真っ直ぐに進む。
「このルート取り傾斜も緩やかで歩きやすいですね」

やがて傾斜も次第に増してきました。
所々にアイスバーンの斜面が開けます。
ここからはアイゼンを着けて?ですが、行く先の稜線は霧の中です。風も次第に強くなります。NM先生のお言葉!
「まあ、このあたりで引き返しますか?」
Bergenも同じ思い。即座に賛成!!

さっさとシールをはずして滑降です。
あっという間に樹氷原を滑り降ります。
「苦労してきましたが、滑るとあっという間でしたね」

神室庵に帰り、昼食の代わりに「お好み焼き」をこさえる。
ビールがうまい。温泉に入浴し寛ぐ。
夕食は、カモ鍋(N)、サンマの干物(H)、大根のサラダ(N)
NMさん
3月15日():箕輪スキー場から箕輪山(途中敗退)

6:00起床8:00出発ー箕輪スキー場出発…箕輪山(途中)ー(滑降)−スキー場
ー神室庵(泊)


昨日はあまりの天候にモチベーションも沸かず。
滑りでも不満足!
今日は少し足を伸ばし、福島まで移動です。
しかし、福島市内と異なり、会津地方は天候不調と...
サテ、首尾は?


天候はあまり期待出来なかったが、思い切って最初の計画通り安達太良山の箕輪山に向かう。
「高速のIC(白石)は神室庵からは一番近いICですね」

東北道はすいている。
福島西ICで降り、国道115号線を会津若松に向け進む。
「安達太良山の北、吾妻山との間を通る山岳道路ですが、なかなか立派な道路ですね。結構長かったですが、意外とあっけなく到着出来ましたね」
NM先生が言うには、ここ数年前に土湯トンネルが出来たので、大幅な時間短縮になったそうだ。
東北道を南下
「矢張り雪が降ってきましたね!」
トンネルを抜けると、目的地の「箕輪スキー場」はすぐである。
些かバブルの名残の残るスキーハウスが迎えてくれる。

眼前のリフトは動いているが、またもや!最上部のリフトは(除雪が間に合わないので)休止しているという。
「仕方ないですね。途中から歩いて登りましょう」

この時は、上の状況を全く心配もしていなかった。
最初のリフトを降りて 暫くは、平坦な地形だ。
少し傾斜が出てくると、圧雪した狭いバーンだ。
一番南寄りのリフトの終点からの滑走コースだ。
些かバブリーなレストハウス

「登りは矢張り、このリフトの終点からですかね?」 
(あとから考えると、もっと手前の樹林帯の脇の吹き溜まりが正解だった?)

リフト終点まで到着すると、天候は降雪模様になり視界も良く効かない。おまけに強風が吹き荒れて来た。


安達太良が強風の通り道だというのは、以前に沼尻温泉から登った際にしっかりと経験していた。
「あの時は、沼平から稜線に出た途端に強風に襲われ、生まれて初めて強風で撤退したのでしたね」
今日もしっかり掴まってないと、飛ばされそうになる突風が吹きます。おまけに雪面はひどいアイスバーンのようです。
無理は禁物です。

「おーい、引き返そうか?」
NM先生のお言葉。
こちらも思っていましたから、すぐに同意。
霧の中、シールと」スキーアイゼンのまま、急ぎ足で来た道を下ります。
「明日に挽回ですね?!」

昼過ぎには神室庵に戻り、ピラフの昼食(B)
夜は「マーボ豆腐」(N)「鱈のフォイル焼き」(N)
NM先生が貰いものの白ワイン(2010)を空け、酒宴は尽きない。
3月15日():不忘山&帰神

6:00起床8:00出発ー蔵王白石スキー場ー不忘岳ー(滑降)ースキー場ー神室庵ー帰神

さて、天候は珍しく晴れ上がっています。
今日は蔵王白石スキー場から、前回悪天候の中に登頂した不忘岳を再度目指します。あの時は、下りの洗濯板雪面で大変苦労しました。
さて、首尾は?


スキー場のリフト運転時間に間に合えばいいので、「神室庵」をゆっくりと出る。
マツダのCX-5は白石蔵王スキー場への道をひたすら駆け登る。
やがて左手にスキーセンターの黄色い建物が見えてくると、スキー場である。
「まあ、日曜日だからなのか?結構混んでますね」
蔵王白石スキー場

今までの憂さを晴らすかのように、今日は快晴である。
以前の(スキー上部の樹林帯での)道迷いでの経験から、左手のリフト終点から取りつくのが正解と判断。

リフトを乗り継いで、一気に標高1130mまで高度を稼ぐ。
稜線上の美しいオオシラビソの疎林を、シールを付けて進む。
「此処も、ルート取りが決め手ですね!」
蔵王町の開墾地を見下ろす
今日は天候に恵まれ、登りも快調である。
「スキーのデポ地点からアイゼンに履き替え、快晴下での
登頂を心行くまで楽しみましょう」

以前に登頂した際にも、悪天候だったから、尚更である。

「天気が良いから、ルートファインディングも楽ですね!」
遠くに不忘山の山頂が見えている。
麗らかな気持ちの良い無風状態の中でのアイゼン装着は極めて快適である。
スキーデポ地点からから不忘山頂目指して登るパーティー
残り標高差150m程の地点で、急なやせ尾根の上にごつごつの山頂が見えている。
登りはかなり急の様だが、今日は妙に山頂が近く感じられる。
登頂に執着はないが、NM先生がしきりに勧めてくれる。
「まあ、往復1時間もかからないでしょう。行きましょうよ」

実際は15分で登頂出来た。余りの天候のよさに、思わず足もとも軽くなったのか?
山頂でNM先生とがっちり握手。
「やっぱり登ってよかったですねr。ゆっくりと眺望を楽しみましょう」
不忘山頂にて、Bergen
下りはルート取りが大切である。
でないと無駄な登り返しや下りラッセルが必要になってくる。
「先ずは左の稜線沿いのルートです。取り敢えず慎重に下りましょう」
NM先生が申される。
「了解です」

朝のゲレンデと異なり、新雪混じりの快適な斜面です。
やがてスキー場トップに合流。
ゲレンデを一気に滑り下りました。
「いやー、今日は今までの鬱憤晴らしの一日(実は半日!)でした。登り滑りとも大満足でしたね」

神室庵には昼過ぎに帰りつき、オムライス(B)を作り食する。
夕の便で帰神したら、20時過ぎになってしまった。
「最後に報われたから大満足な東北遠征になりました」
NM先生ありがとうございました。
NMさん