9月19日(金):恵庭岳

7:00ポロピナイ野営場出発…9:00九合目…(偵察)…10:15山頂…下山ー12:30キャンプ場-比羅夫、半月湖キャンプ場(幕営)

今日は恵庭岳です。
13年前に樽前山から眺めて、是非とも登りたかった山でした。
此処も幸いに天候に恵まれ、楽しい山登りでした。

昨夜はポロピナイ野営場に宿泊しました。
入り口のゲートは夜間閉めるので、朝は8時からの開門でした。

しかし、親切な管理人さんが7時に来られ、開門して頂けました。
「こいつは朝から、縁起が良いわいなー!!!」
少し出発時間を得したような、快
適な朝です。

今日は天候も晴れ、
「なんという晴天の連続なのだ!?」)、
車で一路、登山口を目指します。(と、言っても直ぐ!
ポロピナイ野営場
「これが(札幌に向かう)中山峠への国道453号線ですね。
ここが丸駒温泉の分岐点ですね」

ヘアピンカーブの先、丸駒橋の手前に、小さな登山口の案内板がありました。


「此処から登り2時間半ですね。今日も晴れそうで、眺望が楽しみですね」
登山口には10台ほどの車が停めれそうですが、勿論、我々が一番乗りです。
「楽しみですが、こんなマイナーな山、誰も平日に登りに来ないよね?」(でもない!?結構人気のある山なのでした?−恵庭岳の名誉のために訂正しておきます)
五合目付近にて、ISとKK氏
最初こそ沢沿いの樹林帯の中の道ですが、次第に傾斜が急にになってきます。
途中で、植生が明らかに変わります。針葉樹林から広葉樹林です。
登山道が一挙に明るくなります。流石に平日なので、登る人は少ない。

途中からは、ロープを引っ張っての、急な登行ルートです。
下降路と登路は、ご丁寧にも分かれています。
「こんなルート分けは必要なのだろうか?」
(それは下りで実感しました。かなり距離が長いので、2ルートで無いと混雑します)

漸く露岩帯に出てきますと、周囲の見晴らしが素晴らしい。
そこが七号目でした。
上部は溶岩ドームのような、山頂ドームの景観です。
八合目付近から山頂ドーム
振り返れば、登ってきた樹林帯の上にすっぱり切れ落ちた火口壁が見えています。その内側は沢筋で、所々で噴煙を上げています。
さらにその奥には、支笏湖を通して、山々が素晴らしく見通せます。

行く先には、立派な岩塔が見えて来ました。
「左手はすっぱりと切れ落ちていますが、どこを登るのでしょうかね?」

心配な登り道だが、右手の樹林帯の中の斜面を巻きながら登ってゆくのだ。
「九合目まで標高差150mくらいでしょうが、あまり高度感を感じませんね
火口壁ー火口原には噴煙が!
漸く、見晴らしの開けた九号目に到着です。
立派な案内板があり、ここが暫定的な山頂だと記されています。
「登山道の崩壊で、これより上部は入山禁止らしい!」
暫く休憩し、「お神酒」なども頂きます。
久しぶりにスケッチなども描く気になりました。

「天候がよく、見晴らしもよいので、最高の気分ですね」

ISさんは、
「時間は早いし気持ちも良いので、しばらく休んでいこう!」
早速、お休みモードです。
九合目山頂から見る山頂ドーム、ISさん(左)とbergen
なかなか落ち着かないのが、KKさん。
現状(最高峰に居ないのが?)に居心地の悪さを感じているようです。
「上まで行けないのがむしゃくしゃするなー」
(その気持ち、よく分かるのだ!)

「どこで道が崩壊しているのか?偵察が必要ではないか?」
それは大事だ!と、Bergenも同意。
「一度、修復箇所の検討のために、見学してみましょう」

山頂は指呼の間に見えている。
右から樹林帯の道を辿る。
恵庭岳山頂
登山道の崩壊は、比較的軽微でした。
踏み跡もシッカリしていました。
ロープを伝わり、漸く山頂のお社に着きました。恵庭岳の最高所です。

最後の岩塔が少し被っており、捨て縄が設置してありました。
思いのほか狭い山頂で、高度感は抜群です。

「あっ、ISさんが見えていますよ。
北にはオコタンペ湖も見えていますよ」

といいながら、急いで岩塔を降りて行きます。
恵庭岳山頂よりの下りの核心部ーKKさん
九号目からは下る一方です。
のぼりに苦労したフィックスロープの箇所も、どんどんと高度を下げてゆきます。
登りの方がちょうど来られたので、登降分離の登山道は、極めて有用かつ安全でした

「登りの距離より、長いように思いますが!」
最初はもう直ぐだと思っていましたが、結構な距離があります。
「なかなか良い山でしたね!」
まったくもって来て良かった!
登山口にて、ISさん
登山口まで降りてきましたが、折角ですから、支笏湖畔の秘湯と言われる「丸駒温泉」に向かいました。
鄙びた温泉を思い描いていたのでしたが、その立派さに吃驚!
多くの観光バスも停まっておいででした。

湖畔で写真撮影の後、野営場まで戻り、撤収です。
「早くに戻れて良かったですね。これから比羅夫までですね」

途中、100円キノコ汁で昼食。美笛峠を越すと、羊蹄山が見えてきた。
「山頂は、(不気味にも)曇っておりますな!?」
さて明日の天気は、如何でしょうか?
丸駒温泉ー立派さにビックリ
9月20日(土):羊蹄山

5:00比羅夫登山口出発…9:00外輪山縁…(お鉢巡り)…10:45山頂…14:30半月湖…キャンプ場(幕営)

今日は比羅夫(倶知安)口から羊蹄山のピークハントです。
こんなに晴れるのは珍しいと(!)、地元の人が言う。

昨夜は、比羅夫登山口の近くの、半月湖のキャンプ場に宿泊しました。昨夜は満天の星でした。
「今朝は、なんという好天なのだ!」
と、感激新たです。
(前回も快晴で、しかも紅葉の盛りでしたが、今回紅葉は?)

「今日の紅葉は如何ですかね!
少し早そうですが?」
比羅夫の登山口
最初は、巨大な蝦夷松、椴松林の中の、平坦な登山道である。

今回の北海道山行のメーンエベントの1つですから、ISさんも気合が入ります。
「まあ、登ったことのない山ですから」

次第に、九十九折の傾斜の急な登利道になります。
対面には、例によって「ニセコアンヌプリ」の山が見えます。

「山肌のスキー場(ニセコ比羅夫、東山)の切り開きが無残ですね」
ニセコアンヌプリ山頂
大体40分毎に合目を重ねてゆきます。
日差しは強いのですが、登山道が溝状になったり、樹林の影で比較的快適に登れます。見上げるとスケールの大きさは、流石、百名山である。「山頂の外輪山の縁が見えませんね」

じっくりと下を見ながら登ってゆくと、九号目の分かれ道である。る。
「紅葉は、うむ、???山頂はいざ知らず、紅葉はまだですね」
折角来たのに、(前回の紅葉を堪能した身にとっては)いささか残念である。
火口壁の縁にて、手前が小噴火口、奥が山頂
ここまで来ると、急に人影が多くなる。
流石は北海道一、眺望の良い、しかも登り易い百名山の山だ!
「多くの登山道から登ってこられるのですね。
また、九号目の避難小屋に泊まれるのもいいもんだ」

避難小屋に宿泊できるなら、体も楽ですね。

今回は時間も十分あるので、お鉢巡りしてみる。
山頂に一番近いので、ニセコや真狩から登ってくる人たちが多いのか?お鉢をめぐると、洞爺湖が見えてきた。
その底は極めて深そうな水色をしている。

噴火湾まで一面の広がりだが、開拓の名残の田畑の模様が美しい。
「これは素晴らしい景観ですね。」

いやになるほど上り下りを繰り返すと、漸く、最高点である。
山頂にて
本当に遠くまで見渡せるものだ。
大沼の駒ケ岳、積丹、雷電の山々、増毛山塊、支笏湖周囲の山々、そして遠くには大雪や阿寒周辺の山も見えるのか?

「最高ですね」
お出会いする方も例外なく、素晴らしい好天だとおっしゃる。
居たいのは山々だが、下りの時間も考えねばならない。

途中の斜面で、三角点の標石を発見。
「最高点に置かれているのではなかったのですね。おそらく、岩塔で標石が埋められなかったのでしょうか?」
早速、愛と敬意を払ってタッチである。
一等三角点の山頂にて
下りもそこそこの時間がかかる。
ISさんが計算すると、1合目20分だと言う。
KKさんとBergenは、15分で降りる。
2合分下って、ISさんを10分待つ繰り返した。

「下りも大概時間がかかりますね。コンナトコ降りましたかね?」
人間の記憶は、曖昧なものだ?
(あるいは短期記憶障害???!)

今夜はじたばたせず、ここでもう一夜過ごす。
早速、買出しだ。
草紅葉の九合目付近を行くKKさん
9月21日(日):移動日

比羅夫ー中山峠ー札幌市「定山渓自然の家」(幕営)
早朝の、影のない羊蹄山もいいもんだ。
手間の畑が引き締まる。
「今日も好天なんて!素晴らしい!
麓の人、登山にくる人に、乾杯だ!」

無いですよ、こんな好天、この時期!
我々は、幸運であった。
羊蹄山、比羅夫から
さて、続いては、羊蹄山の自然の恵み!
そうです!
吹き出しです!
此処には以前にも来ましたが、
五色町と思っていました、
今では、京極町!
如何してでしょう阿?
でも、しっかり水を汲みます。
京極町ふきだし公園
今夜の宿は、札幌市の定山渓、自然の家です。
立派なキャンプ場ですが、利用料金はわずか500円。
立派な設備が整っていて、至れり尽くせり!!

テント1張りが500円ですよ!
何人いようとも!これぽっきり!!
「信じられない〜」
ですね。

流石、札幌市、教育委員会!
「お見事です。でも、シーズン中は混むのでしょうね」
定山渓自然の家の炊事棟
テントを設営すると、買出しと入浴です。
幸いにも、心安いお風呂が見つかりました。
定山渓温泉の「白糸」!!
ここはお勧めです。

風呂も良いが、接待も心からのもてなしでした。
「定山渓温泉は、『白糸』に限る!!?」
入浴した旅館「白糸」
9月22日(土):移動日

定山渓ー札幌ー(旧道庁)ー白石ー千歳空港
翌日は定山渓を巡ります。
この温泉の名前が、人の名前とは知りませんでした。
「不覚じゃ!穴があったら、入りたいくらいじゃ!」
自他共に許す(?)、物知り博士のBergenとしては、不覚の限りです。
定山の石像
最後に北海道一の大都会、札幌によります。
旧道庁の赤レンガは久しぶりですが、流石に立派です。
開拓してきた人々の、心意気を感じました。

さて、私もそろそろお暇の時期です。
お二人とお別れして、白石から千歳空港に向かいます。
途中の新札幌で快速に乗り換えると、あっという間につきました。
仕方なく、ラウンジで時間を潰します。
旧道庁ー通称「赤レンガ」
幸いにも日本海側は晴れで、空路の下界が良く見えました。
この前登った東北の山々も良く見えました。
圧巻は雲の上の鳥海山でした。
日本海側に、孤高の高峰でした。
「流石は鳥海山です。素晴らしい山です」
飛行機より鳥海山