京都,西と東の旅
2008年6月20(金)〜22日()     同行者:NK
記録
6月20日():
 
23:00京都駅出発ー(嵯峨野線)−保津峡駅(幕営)

6月の第3土曜は恒例の「如水会」の集まりですが、梅雨の時期でもあります。
何時もこの機会を利用して、京都周辺の山登りを楽しんできました。
今回は、西山と東山に出かけました。
都会の近郊にありながら自然がいっぱいのハイキングコースに、感激でした。

JR嵯峨野線は、以前は山陰線と言っていたのが、(その言葉の暗い?響きに反して)現在では(一部の区間ー二条と嵯峨嵐山間ーが単線かながら)京都近郊の幹線として復活している。

今回はその懐かしの鉄道に乗り、(学生時代には無かった)円町駅などを通り過ぎ、保津峡の直ぐ脇で(N君の素晴らしいー彼の自画自賛ーテントで)幕営した。
久しぶりの邂逅(勿論、彼のワイフ自慢がすべてだが)を楽しんでいると、知らぬ間に時間が過ぎてゆく。
雨は漸く小ぶりになって来た

トロッコ鉄道の線路
6月21日():

5:00起床5:45出発…唐櫃越…上桂…嵐山−京都、木屋町で宴会

朝早くから出発です。雨も上がりました。湿気は多いが、何とか登れそうです!
このルートは道標が無く、読図が頼りです。
さて、N君の貢献度は?

起床は定刻。
N君は朝飯も食わないが、私は買ってきた冷麺を食べる.。
朝飯を食わないと元気が出ない。
(昔、彼女と比良に登った際の、苦い経験が思い出される)

朝の霧の中、先を急ぐ。
嵐山トロッコ鉄道(旧山陰線の嵯峨嵐山ー馬堀区間)の路線もよく整備されている。

トンネルの手前から山道に取り付く。
取り付きは分かりにくいが、道ははっきりしている。
何処かのHpに記されているように、きわめて急な登山道である。
植林帯の急登にて

林の中の踏み跡を南東に向かって進む。
かなりの木の枝や草木が茂っている。鬱蒼とした森である。
途中、道を間違えたり、その都度、地図で進路を変更する。
それにしても、読図の甲斐のある、ルートです。
「登山学校の(ルートファインディングの)実習に最適です!」

しかしふと、思った!
「君(N君)は如何して(読図に)参加しないのだ?!」

彼は(埼玉からの長旅で疲れているのか?)読図は私に任せたままなのだ。
まあ、この計画は私の立案ですから、責任は取りますが...
(実のところ、かれの読図力は???)
漸く、唐櫃道に合流
かなりの距離を歩いたが、なかなか唐櫃越の合流点に着かない。明瞭な尾根道を辿ってゆけば間違いないのだが、途中で微妙に分岐、下降する

「いささか不安な気持ちも、出てきますね!」

最後に(斜面の崩壊で)道が怪しくなって行く先を捜し求めると、とうとう明瞭な登山道に合流した。

「此処だ、間違いない!」
唐櫃越に合流しました。一安心です。
緑の林は、素晴らしい森です。

緑の森、素晴らしい森はしっかり残っていました。

此処からは上り下りのある、緩やかな登山道です。。
道標もはっきりしています。

それにしても、結構蒸し暑いです。
でも満足して登山道を下ります。
「あの過酷なルートを何とか踏破して来れましたね」
そうです、神経が疲れました。

それでも、ちゃんと安らぎはあるのですね!
ルートの、最後の竹林は、とても素晴らしかったデス。
「学生時代、この峠越えなんか、考えもしませんでしたね」
年齢を重ねるとともに、思いは万感です。
下山路の竹林にて
唐櫃越に合流してからかなりの下りを経験しましたが、最後は右京区の松尾付近の市街地に辿り着きました。
快適な里山巡りが出来ました。

「ここが松尾神社ですね!」

此処には初めて来ましたが、境内は素晴らしい!の一言に尽きる、立派なお社でした。

松尾神社にて

上桂、松尾の市街地を通り抜け、嵐山に急ぎます。

「久しぶりですが、嵐山の眺望はやはり最高ですね!」
嵐山に来ると、流石に大勢の人と出会います。

「桂川(保津川)も増水していますね」
漸く気付きました。


「何処から行きますかね?」
市バス、JR嵯峨野線、嵐電など、色々あるのだ。

「先ず、入浴を優先しましょう」
時間は十分あるが、清潔と、集合時間に遅れてはならないのである。JRで京都駅に向かった後、例によって京都駅前の京都タワーホテル地下3Fの浴場に向かいました。
京都、嵐山、渡月橋
6月22日():

6:00起床、朝食6:59出町柳出発ー銀閣寺ー大文字山ー蹴上−京都駅経由で上京

昨日は出町柳で泊まりました。今日はじっくりと東山を楽しみます。
(色々時間があった)学生時代にも行かなかったルートでした。

些か早く起きてしまったが、幸いにも今朝は晴れである。
朝食を済ませて、出町柳から今出川通りを東に進む。

「早起きは三文の得!」
懐かしい百万遍の交差点ですが、よく通った店は今は無い!

「諸行無常ですね」

地図を見ながら、銀閣寺の脇の坂を登って行く。
大文字山登山口の標識
ゆったりとした広い道を、横に小川の流れを見ながら登って行く。N君との話も尽きない。

「人生には色々ありますからね」
お互い、色々と波乱の人生を送ってきている。

そうこうするうちに、大文字の台座に到着です。
お地蔵さん
漸く、視界も開けます
「やはり、京都の町は美しいですね!」
雨上がりの朝もやに煙っていますが、懐かしの地は、望郷の彼方に(我々を)誘います!

最近建ったであろう種々の建造物が、(地図読みの目を)楽しませてくれます。
「昨日に引き続き、やはり日ごろの行いの良い我々ゆえですね!」
送り火の神社
このルートは、手軽なハイキング或いは練成コースなので、早朝登山者が大勢見えます。

時間も迫り、下りは、「蹴上へのルートに向かいます。
「この辺りは、ルートが複雑ですね」
京都の市街の景観
大文字山の三角点では、素晴らしい大展望が広がります。
「素晴らしい景色です!」
先に登ったご婦人が寛いでます。

「毎日、此処まで登られるのですか?」
「結構、気楽に登れますからね」


六甲の毎日登山と同様である。
市民の健康管理に寄与しているのだ!
大文字山にてーBergen
此処から南に京都トレールを辿る。
道はしっかりしているし、立派な道標もある。
山科への道を分け、最後に三条通りに出た。

雨が激しく降って来たので、もう東山の縦走は中止だ。
「此処からは京都駅まで歩きましょう」
東山山麓の名所を巡り歩く。
色々な新発見がある。
京都トレールの道標
最後はまた、京都タワーホテルでの入浴だ。
昼食の宴会後は、新幹線で東京に一緒に向かう。
かれは埼玉、私は新潟まで向かう。
しばしの邂逅だったが、楽しい2日間だった。

「これに懲りずに、また来年の会合は、このパターンで行きましょう」
公共交通機関利用の山行も、また楽しいものです。
知恩院の山門