鈴鹿南部の名山、仙ケ岳&鬼ケ牙
2007年11月2〜4日     同行者:M
訪問先  仙ケ岳&鬼ケ牙

今回の山行はCOWACのSKさんの希望で計画したが、彼は急遽参加中止!
第1木曜日の山の会のミーティングに山行計画を提出したが、誰も参加希望者が無い。
止む無く言い出しっぺのBergenとOMさんのみの参加だ!

この連休は快晴の予想だったが、案の定、天候に恵まれた。
この山域は1000mにも足らない標高なのに、スケールの大きい山容が我々の心を非常に感激させたのだった。



鬼ケ牙の岩塔
11月2日(金):西宮出発

17:30WH集合-阪神高速、名阪国道ー20:00亀山(買出し)−21:00石水渓(幕営)
 
出発予定を勤務終了直ぐにしたが、やはり遅れる人がいる。
殆ど休憩せず亀山まで進む。
買出しの後、林道脇で幕営。例によって宴会だ。


この脇からも鬼ケ牙に登れる、3日夜の幕営場
例によって集合時間に少し遅く到着。
時間的に阪神高速は混んでいる。西名阪の西行きも事故渋滞だ。
反対車線を、亀山まで休み無く走る。
亀山ICから市街地で買出し。
此処から暗い道をあてずっぽうに内陸部に入るが、
ルートの選択は意外と正解であった。

東名阪のオーバーブリッジを越すと谷あいの道となる。
池山も大きな集落だ。坂本の入口を過ぎると、右に曲がる。
ここからは茶畑の中の細い道を行く。
次第に渓谷沿いの林道となってくる。
林道脇で幕営。小宴会の後、就寝。
11月3日():仙ケ岳&野登山

7:00起床-8:00出発…8:30造林小屋跡…9:30稜線(不動明王)…10:40仙ケ岳…12:00御所平…(ガンサ谷)…14:00造林小屋跡…駐車場所ー野登山ー石水橋脇(幕営、宴会)


天候は素晴らしい。心も軽く出発。
少ない睡眠時間であったが、登山準備を済ませて林道を歩く。
やがて造林小屋跡に到着。
ここ脇の南尾根登山口から登り出す。
いきなり最初から、谷沿いの九十九折の急傾斜である。

「OMさん、気を付けて登らんといけませんで!」
本当に危険な登りなのです。

「最初は薄暗いですが、次第に明るくなってきますね。流石に照葉樹の林はいいですね」
この天気では眺望はさぞ素晴らしいに違いない、というものだ。
まあ取り敢えずは、稜線まで辿り着くことです。


造林小屋(荒廃しており、立ち入り禁止)
自然林の林は素晴らしい。
峠までは傾斜がきついが、1時間ほどの頑張りで稜線に到達する。
木々の紅葉も頃合である。
所々の巨大な露岩とマッチして美しい。

鞍部の少し南の稜線を登ると、不動明王の石像が鎮座している。
「不動明王様に登山の安全祈願を致しましょう。」

その上は展望の良い岩峰だ。
岩峰に設えられた木の階段を登ります。

それにつけても良い天気に恵まれ、視界は抜群ですなー」

不動明王の彫像
伊勢湾の高大な風景を、眼下に楽しみながら休憩します。
亀山の町、建設中の第二名神高速道路の橋梁群が圧倒的に伸びています。
「あれでは、(建設費が)高くつきますな」

はるか遠くに見えるのは、大台辺りの山々だろうか?
周りを見渡してみても、一面の山々です。
東北に遠く、四日市や名古屋らしき市街地も見えるようです。

「まあもう少し上がって、仙ケ岳の山頂からなら、御在所も見えるでしょう」

野登山は一番近くに見えています。
山頂にNTTのアンテナが立っています。

亀山、鈴鹿方面と伊勢湾の大眺望
鞍部に戻り、急傾斜の露岩交じりの登山道をひたすら登ります。
上り下りが連続するのが鈴鹿の山の特長とかで、ピークに達しても、更に高みに急傾斜が伸びます。

「今日は素晴らしい好天なので、こんな苦労もへの河童です」
なんせ、登るごとに展望が開けてくるので、感激です。

「この天候で、これ以上の眺望は望めませんね!」


やがて東峰、ついで白谷へ下るコルからわずか10分で西峰です!
此処からの眺望も最高です。
休憩していると、方々から大勢の人が登ってお出でです。
皆さん口々に、「此処は良い山だ」と仰ります。

昼食の後、御所平から、ガンサ谷経由の下山路を急ぎます。

仙ケ岳山頂にて、Bergen
ところが、如何でしょう!
途中の岩峰で話し合う2人の登山者に出会いました。
お一人は、幕営地で追い越していかれたご老人(失礼!)です。
もうお一方は、見知らぬお方です。
我々がガンサ谷を下ると知って、同行を求めて参らせました。

「以前に一度仲間と登って、もう一度挑戦しようとしましたが、機会に恵まれませんでした。少し前には稜線まで来て帰りました。
是非とも下降を御一緒させてください」

当方は何時もながら深く考えることなく、同意。

しかし、谷筋は遠い。踏み跡もかすかです。
ルートファインディングを楽しみながら降りました。!

御所平のススキ
「ルートファインディングの勉強になりますね!」
やばい所も数々ありましたが、読図通りに降りてきました。
最後は、ばっちり、造林小屋跡に合流です。

同行の彼氏の、なんと感激されること!
体力やルートファインディング!
(我々にとっては普通であっても)驚きそのものだったようです。

車で野登山を登頂(?)し、石水渓の奥の幕営地に向かいました。

登山口にて、Bergen(左)、OM(右)
11月4日():鬼ケ牙

6:00起床-7:00出発…8:30稜線(鬼ケ牙南峰)…9:00北峰…10:00駐車場所ー11:00帰路ー14:00西宮


今日も晴れは確実です。鬼ヶ牙を偵察しますが、岩登りルートには挑戦できませんでした

鬼ヶ牙南峰で、Bergen
朝から快晴です。
予想していたが、これまで激しい晴れとは!
今日は鬼ケ牙の山頂行けると考えていましたが、
岩登りルートの同定は困難なようです。

「詳細な記録がないと、ロックは無理やデ!」
結局、今日は一般ルートを登る方針で決定。

最初は気持ちの悪い、沢沿いのルート。
ついで、岩尾根の登りである。
所々で、虎ロープが出てくる。
結構な高度感である。
しかし、あっけなく高度を稼ぐ。

偵察した、「右スラブ」は、これか?
いよいよ鬼ケ牙の山頂です。「南峰」のようです。
此処は眺めも最高です。左手にかなり低いピークが見えていますが、
あれが「東峰」でしょう。此処までかなりの上り下りがあるようです。

「此処から往路を下るのも大変ですから、西の登山道を下りましょう」
誰も登って来るわけないと思っていると、大勢の人と出会います。
石水橋から登ってきた男性は、松茸採りでした。

「私らも探さないと!」
しかし、努力は報われなかったでした。(当たり前か?)

最後は、岩場ルートの偵察をしましたが、今ひとつ不明瞭でした。
次回は、岩の記録を報告します。

「まあ、岩を登れなかっTのは、戦術の誤りだった?
お山は十分な資料が無ければ、冒険は出来ません!」