天城、三ツ峠山&霧が峰、美ヶ原の旅
2007年9月2日() 〜5日(水)    単独行
記録
9月2日():

3:30自宅出発ー(名神、東名道)−三保の松原ー沼津ー伊東温泉(泊)

後半の夏の休暇は、家庭旅行です。
この機会を利用して、宿泊地周辺の山登りを楽しんできました。
思い付いて出かけたが、感激の山々でした。

旅と山登りを兼ねて出発。

9月3日():
 
5:00起床ー5:20出発ー5:50天城高原ゴルフ場駐車場…7:00分岐…6:40万二郎岳…7:30万三郎岳ー9:00駐車場


天城の山は余り期待してなかったのですが、霧で眺望は利かなかったが自然林が素晴らしく、雰囲気は最高でした。

朝早く起床し、宿舎から登山口に直行。
霧の中をどんどんと高度を上げる。
やがて天城高原ゴルフ場の看板が。
その直ぐ脇には、登山者用の駐車場がある。
平日でこの時間なので、僅かに先客1グループ。
それも出発を渋っておいでだ。

構わずお先に出発。
分岐点からは次第に傾斜が急になるが、快適な山登りだ。
時間が緩やかに過ぎてゆく。
霧は晴れず、山頂からの眺望は望むべくもない。

天城山登山口駐車場の霧と愛車
万二郎岳の山頂は、ちょっとした瘤だけだ。
そこから少し下り、更に馬ノ背を歩く。
この辺りがアセビのトンネルである。
噂通り、素晴らしい景観だ。
心が非常に癒される。

「こんな霧の日ですから、山の自然に深く抱かれている感覚を、
一層強く感じますね」

流石に平日である。
何方ともお会いすることはない。
こういった場合は、自ずから早足になる。
それでも周囲の景観はじっくりと観察する。

「道はしっかりしているが、思わぬ伏兵(道間違え)があるやも知れない!」

単独行の場合も、何事も油断大敵である!
アセビのトンネル
万三郎岳は、急登の上にあった。
ガイドブックに記されているように、木々が邪魔して眺望は利かない。
昨日、伊豆長岡からその山容を見かけていたのだったが、
今山頂に立っていると、感慨も一入である。

セルフタイマーで記念撮影だ。
今回初めてタイツで登ったが、筋肉への適度の圧迫の具合が快適である。
「山の用品は、日々進歩していますね!」
万三郎岳山頂にて
山頂の広場の真ん中に、三角点が設置されている。
「これが三角点ですね。
うーむ、一等(三角点)ですね!」
なかなか値打ちのある山頂であるが、残念ながら何も見えない。

北に延びる稜線の登山道が閉鎖されているので、帰路は少し西へ下った新道を下る。
丸太で作られた階段が快適だが、濡れているので滑りそうで緊張する。
嫌に成るほど下ったら山腹の巻き道になるが、これがまた長く、しかも結構な上り下りがある。漸く、分岐に到着してほっとする。

「百名山と言えども、平日だと空いていますね」
思わず感心したBergenでした。
一等三角点
9月4日():

04:00登山口出発…14:45三ツ峠山14:55…15:25登山口

三ツ峠山は、木無山、開運山、御巣鷹山の3つの山の総称だと言う。
此処からの富士山の展望で有名である。
近くを通りかかったので、寄ってみる。
昼遅くから出発で、急な九十九折の登山道を登ります。
最後は、緩やかな稜線を辿ります。
山頂近くの電波塔が興ざめでしたが、マツムシソウが綺麗でした。

御坂トンネルの手前を右折し、旧道に入る。
くねくねと道は延び、どんどんと高度を上げてゆく。
途中で左に登山口に向かう林道が分かれる。
終点は、5台ほど停まれる駐車場も完備である。

用意をしていると、下ってくる人たちと出会う。
所要時間を聞くと、登り1時間半だと言う。
ガイドブックだと1時間なのだ。

「よし、1時間半で帰ってきます!
それにしても(此処が有名である)富士山の眺望は?」


霧模様のすっきりしない天候の中、先を急ぐ。
自然林の美しい登山道だが、なかなか急である。。
登山路の自然林

喘ぎながら先を急ぐ。
下りの数パーティーと行き違う。
富士山は見えるのだろうか?

「見えていましたよ!」
と言われますが、霧が出ています。
上に行けば更に濃くなって来ます。
それに引き換え、登山道は緩傾斜です。
視界は悪くとも、体は楽です。

漸く、立派な小屋が見えてきました。
お客がいないので暇なのか?主が電話でお話中です。
木無山にて
最後は霧の中、砂礫の急な登山道を登りきると、山頂でした。
山頂から期待するのは勿論、三ッ峠山よりの富士山の大展望ですが、今日は絶望的です。

「まあ、思い立って来たのだから、登れただけで満足です!」

ここでもセルフタイマーで記念撮影です。
マツムシソウの美しい、山頂でした。

折角の歩道も、木の階段が雨で流されていました。
「砂礫帯の歩道の維持は困難ですね!」

下りも長担場でしたが、駆け下りるように下りました。
約束通り、90分での往復でした。

三ツ峠山山頂にて
9月5日():

10:45駐車場(木下小屋)…10:55美しの塔…11:25王ケ頭…11:45王ケ鼻…(往路往復)…12:30駐車場

今日も霧模様ですが、途中で晴れ。
しかし、最後は雨に濡れながらの下山でした。

霧が峰の散策を済ませて、美ヶ原に移動だ。
ビーナスラインを走る車は少ない。

「それにしても霧模様ですね」

木下小屋からの登山口は、道路そのものである。
「此処からですね。それにしても間違いようの無い登山道ですね」

両脇の牧場のフェンスの間を、歩いて登って行く。
木下小屋の脇を抜けると、直ぐに「美しの塔」である。
話に聞いて、写真でも見ていたが、なかなか立派である。
早速、鐘を鳴らしてみる。
美しの塔
ゆったりとした広い道を、放牧の乳牛たちを横に見ながら登って行く。気のせいか、心持ち、周囲が明るくなってくる。
「次第に晴れてきそうですね!」

「あれが王ケ頭ですね!」
多くの電波塔とホテルの建物が密集している。
異様な光景である。

此処まででも良いのですが、折角だから先端の王ケ鼻迄出かけてみました。へさきが特徴ある岩の頂でした。

「古い仏像が飾られていますね」
此処も、マツムシソウが美しい。
王ケ鼻
流石に素晴らしい大展望台が広がります。
「振り返ると、素晴らしい景色ですね」

高大な、2000mの高原が広がっています。

昼食をそそくさと済ませて、帰路を急ぎます。
これがなかなか長い。

最後は王ケ頭から雨模様になり、びちゃびちゃに濡れてしまいました。
しかし本当に満足しました。

「この3日間、達成感で一杯です!」
王ケ鼻より美ヶ原を見る