頚城、放山、空沢山周辺、山スキー
2007年4月6〜8日     同行者:NT,OM
訪問先  空沢山&放山
4月6日:出発
定刻に西宮を出発。
北陸道を0:00過ぎに能生ICで出て、マリンドリームでNTさんと合流。
明日の予定を考え、早々に宴会終了。
明日は晴れそうだ。
雪の少なさに、期待と不安半分。
火打山-焼山溶岩台地ー笹倉温泉
4月7日:空沢山、北東尾根

 5:00起床6:00出発(車 笹倉温泉に回送)7:30シャルマン火打スキー場
8:30リフト乗車出発(登山口)…10:00 放山着12:00 空沢山12:30 滑降開始14:30 林道16:00 シャルマン火打スキー場


定刻に起床。
朝食を済ませると気合が入る。
重い雪の下りで苦労しました。

 
残りの2人は何度か来ているが、シャルマン火打スキー場は
私は初めてである。
ざっと見ても、なかなかいいスキー場である。
オフピステも滑れるようなレイアウトになっている。

今日は天気が良いので、気分も良好である。
今日の予定は、空沢尾根、放山の北のJPから
笹倉温泉に降りる計画である。
車を1台回送して、始発のリフトで上まで到着。
スキーパトロールのお姉さんに計画書を渡す。 
シャルマン火打スキー場駐車場にてーbergen

シールで山頂小屋の脇から放山に登る。
最初は池脇のカリカリの雪面だが、疎林の広い斜面である。
次第に傾斜をあげると、新雪が積もったようなので、雪は比較的深い。

急傾斜と緩傾斜の連なる、滑降に最適な快適な斜面が続く。
先行パーティーが先を進むが、皆さん、お上手である。
トレースを辿りながら、どんどんと高度を稼ぐ。 

「晴れているので気持ちが良いですね。
今日は時間があるので、(笹倉温泉に降りないで)空沢山から
北東の斜面を滑りますか?」


それにつけても、天候には恵まれました。
山の神さまに感謝ですが、雪はもう腐りかけ。

 
先行パーティーのトレースを辿って山頂に向かう
もう直ぐ、放山の山頂です。
大勢の人がおられます。

到着した放山からは焼山、火打の山々が壁のように見えます。
天候に恵まれご機嫌ですが、
(急遽下る予定の)空沢山の北東尾根を偵察してみます。
「下りは如何下ったら良いのか?」
末端は迷うルートのようです。
放山山頂で憩う人たち
「JPから空沢山への稜線が見えていますが、概ね登りですね」
そうです。空沢山の登りはかなりきついようです。
それまでは緩やかな登りで、一部滑降出来ますが、
シールは離せないようです。

だんだんと焼山が近づいてきます。
荒削りの急な斜面が目の前である。
焼山
稜線を上り下りして、空沢山のコルから最後の登り。
先行に20人ほどの2グループがおられる。
一部は空沢山へ、残りはその基部で休憩。

「ここからでも降りるのみですが、(折角ですから)空沢山の上まで
行きましょう」


山頂まで登ると、焼山、火打の眺望が素晴らしく、
(此処まで苦労してきた)満足感に満たされる。
下る斜面は目の前である。
「ワーッ、快適そうな斜面ですね!」

空沢山直下に集う人たち
空沢山山頂から、滑降開始します。
先行者のシュプールを追います。
最初は快適な斜面だが、次第に重い雪となる。
途中の急傾斜では雪崩れているところもある。

「これはなかなか大変ですね」
1人ずつ、さっと通り抜ける。
所によれば、木々の密集した、横滑りでしか下りられない所もある。

「こんなところは極ごく一部なのだが、記憶に残るノダ!
何事も経験です」


急斜面の上部ののやや重い雪面
次第に木々が密になり、最後は植林帯になります。
「流石は北斜面ですね。最後まで雪は切れませんね!」
そのうち谷筋になり、樹木が密集した急傾斜を下ります。

体も何とか慣れてきました。
最後は、地図上の668mの東側の谷を下ったら、西飛山ダムサイトだった。
「ラッキー、(心配してましたが)神のご加護で?ダムサイトまで滑れました!」
と言うより、先行パーティーの方達のおかげですね。
暫し休憩
水量少なく、沢の渡渉は飛び石伝いに簡単でした。
しかし、ダムの脇を階段で、林道まで上るのが大変デス。
14:30に林道到着 
ここから長い林道のシール歩行(最後は滑走可能)に疲れました。
16:00 シャルマン火打スキー場 到着。

「今回も、無事に降りて来れたのが幸いです」

山スキーでは、安全は第一です。
ダムサイドの遺構?
4月8日:放山北西尾根&帰路

 8:45出発(登山口)…9:30 其処から林道をシールで進み-11:45 1079mピーク(滑降)-14:00登山口)-12:00 林道到着ー24:00帰神

翌,8日は放山よりの下降ルートの偵察に行きました。
笹倉温泉から、放山南方のJPから北西に伸びる(1079-832)尾根を目指しました。

林道は途中まで除雪してあり、722mピークの東まで車で登る。
其処から林道をシールで進み、右手の樹林帯の尾根に取り付く。

手ごろな傾斜の、針葉樹帯の中の斜面である。
左手には開けた広い斜面も見えている。
天候は下り坂である。
樹林地でシール登行ーを担ぐ
11:45 1079mピークまで到達。
この頃からだんだんと雲が低くなり、辺りは薄暗くなってきた。
「今日は此処までですね」
天候悪化でスキー滑降に移ります。

最初は雪崩そうな急な重い雪の斜面である。
「さっさと1人ずつ行くしかない?」
時間も迫っているので、先を急ぎます。

途中からは重いながらも、何とか強引に滑ります。
気がついたら、林道でした。
皮肉なことに、お日さんも照っています。

「下ってきたから天気が良いので、山の上はガスですものね」
(途中は雨の不安で必死でしたが)大いに楽しめました。
急いで下りてきたが、怪我もなく、これだけ遊べたのは、幸運である。
上部の切り開きの斜面で

:シール、:滑降

重い雪だが、放山からなら、この下降ルートは安全で楽しいルートだろう。
尤も下部の針葉樹林植林帯は少し鬱陶しいが、あと2週くらいは利用が可能と思えます。なお、上部からの観察で、焼山北面台地に登る、九十九折の林道もシール登行、滑走可能でした。