大台、大杉谷支流西谷遡行
2006年6月24()〜24日()      同行者:KK,ST
記録
6月24日():

 13:00JR大阪駅桜橋口前集合-阪神高速ーKK宅(pick-up)−15:30大台ケ原ー(幕営)

月末の日曜日はSTさんも野球試合が無い。我々Y山岳会も参加者が少ないのは残念だが、雨模様の予想の中、気楽な(?、と考えていたが?)渓流の旅に向かった。
この沢は初めてであるが、下降してから遡行する沢も面白い体験である。
 

今日は遅い集合時間であるが、KKさん宅までは近い。
pick-up後、食料を買い込む。
週末は雨模様とかで、大台ケ原の駐車場も車は少ない。
少し戻って、
林道脇で幕営。
明日の晴れを祈って乾杯。
暫くは宴会、明日は昼までに登ると決めて就寝。

「豪雨地帯の晴れ間はあるのだろうか?」

朝、大台駐車場で
7月23日(土):

3:30起床、朝食ー5:00出発…7:00入渓(西谷橋)…10:40日出ケ岳
…12:00駐車場ー入浴ーKK宅(パソコン講習)−18:00帰神

 
何とか晴れであるが、これも昼までだろう。
車を駐車場に停め、川上辻まで戻り、一路下降する。
きっちりと昼から大雨になりましたが、予想が的中する経験は楽しい。

  車を駐車場に停めて、川上辻までドライブウエイを戻る。
ここから筏場に下る登山道を降りるのだが、大台辻から筏場までの橋が落橋しているので,通行禁止の看板がある。

今日は大台辻から東へ向かうので、構わずどんどん下る。
緩やかな傾斜のトラバースに近い下りである。
途中、金明水がある。

「岩の割れ目から水が貯まっているようですね」

(このあと、銀明水や銅明水(?)も期待したが、なかった。)

大台辻を過ぎると、西谷の源流部に至る。
西谷橋から少し登山道を戻り、なだらかな合流部から入渓する。

最初は何と言う事の無い河原だ。
概ね、膝までの流れである。
沢筋は原生林  
 
そのうちに初めての本格的な(!)滝が出現してきた。
唯一名のある「土倉滝」である。

「気だるい河原の遡行よ、さようなら!」 

これは一見難しそうですが、左の壁が簡単に登れます。

「どこかのHpでは右端にしか流れがなかった。」

KKさんがしっかりと指摘されます。
流石(!)、頭の鋭さの衰えない高齢者です。
土倉滝
ここで谷が再度二股になったが、左はすぐ先で急な壁になり右奥から小さな流れが注いでいる。
左を進めと言う遡行記録もあったが、ここは迷うことなく右俣を進んだ。本流は、3m、3mの滝があり、その上で一旦伏流になる。ルンゼ状になった所で再び水が流れ出す。

傾斜もややきつくなり、斜7m、2mを越えて行くと、前方に圧倒的な滝が見えるではないか!

「うーむ、あれは何だ。」
「これが核心部ですね!」


面々に緊張の色が走る。
10mの滝、左を高巻く
そこまでも多段の連瀑である。
5mは水際を直登、3mを2箇所些か強引によじ登ぼると、10mの滝が出現した。これが圧倒的な壁に見えていたのだ。

みんなが譲り合いする中、ここはKKさんが左の草つきをトップで進む。30mのロープだったので、途中の微妙な場所でビレーし、そこからはSTさんがトップで行く。
トラバース気味に進むので、滑落は許されないが、流石はSTさん!難なく進んでゆく。
最後は立ち木にシュリンゲを掛けて、ズリ降りた。
結局、かなりの高巻きになった。


「ここが核心部でしたね」

沢筋に降りると、流石にほっとする。
10mの滝、KKさんがリードで高巻く

これを越すとあとは難場はなく、いくつも小滝をやり過ごす。
出来るだけ日出ケ岳に出るように左へ、左へと分岐をとる。
源流帯のガレ場は何時もながらエライ!

「これは大概疲れますね」

喘ぎながら詰め上がり、獣道を辿る。
選択が良かったのか?そう酷いブッシュj漕ぎもなく、日出が岳のピークにひょっこりと出た。
雨滴が時折落ちてくる。

折角の1等三角点であるが、生憎の曇り空で、眺望はきかない。2階の展望台の地図では、晴れた日には富士山が見えると言う。
大台ケ原、日出ケ岳三角点前で
山頂の避雷所で昼食を取っていたら、漸く雨が降ってきた。
食事が終わる頃には、本格的な雨である。

「流石、日本一の多雨地帯だなー!」

妙に感心するとともに、沢内で降られなかったので、ホッとする。

この雨の中、4パーティー程登ってこられた。
流石百名山である!
またまた感心する。
思ったよりも時間はかかったが、楽しい沢でした。

なんと言っても、
「登り切ったら帰るだけ!」
は楽です!
大台ケ原、日出ケ岳避雷所で昼食、STさん