猫又山スキー登山
2006年6月9〜11日     同行者:SK,OM
訪問先  猫又山
6月9日:出発 昨夜、定刻に大阪を出て、通い慣れたる”魚津・某所”で幕営。

魚津の観光案内板

林道通行止め地点よりー新緑が美しい
6月10日:猫又山

 6:30林道通行止め地点(標高900m?)出発…7:40登山口…1900mでスキーデポ…12:30コル…13:50山頂14:10…15:00スキーデポ地点ー(滑降)…17:00登山口=片貝山荘(泊)
 
猫又山への林道は、途中で通行止め。
林道終点まで辛い登りです。
それでも登りはまだまし。兼用靴での下りは大変でした。

 
 昨夜の宴会は早々と済ませたが、今朝は1時間遅れでに起床。
朝食を済ませ、片貝川沿いの林道を進む頃には流石に遅くなる。
登山口の駐車場まで先を急ぐが、

「うーむ、何としたことだ!」

途中の発電所前で、土砂崩れで林道は通行止めではないか!!
止む無くここから歩きだ。比較的多くの車が止まっている。
何と、スキーだけでなく、山菜取りの地元の人も居る。

今回は出来るだけ身軽に出発したが、装備も多すぎた?
もう少し装備を削れば良かったと思う結果であった?
駐車場の脇から土砂崩れの脇を巻き、踏み跡に入る。
その後は快調な林道歩きであるが、流石に遠い。

漸く登山口(?)の駐車場から沢筋に入るが、いきなりのデブリの高まきである。微妙なトラバースを過ぎると、漸く雪面に辿り着く。
堰堤の基の壁を巻くSKさん 

ここからは快適な(?)雪面登高である。
といっても所々で雪が切れている。
それでもシュルンドはなく、河岸の台地である。
崩落の危険も無いが、やはりどうしても山際を歩く。
そうすると如何しても傾斜が急である。
出来るだけ登り易い所を探して歩く。

「なかなかきつい登りですね!」
「アイゼン着けたほうが登り易そうですね。」


最初のピッチでアイゼンを着ける。
このほうが滑らない分、快適に登れます。
もっとも、結果的には、このくらいの傾斜なら、シールがベストだったのかも知れない?
 
猫又谷を辿ってコルに向かう。

  OMさんは、今回のルートは以前に下降した由。
しかし、彼女のノタマウに、
 「余り覚えてません!」
そうであろう。彼女の記憶力には定評があるのだ。

 途中で単独行のシーラーの女性に追い抜かれる。
そこからは、途中でどうもかなりの急傾斜である。
地形図から判断すると、標高1900mである。
丁度右手に鮮やかな目印が取り付けてあり、デポ好適地点である。

「ここで(スキーを)デポしましょう!」

皆さん賛同頂き、ここからはザックのみで登るが、
デポの趣旨をお話しても、
 「デポしてもスピードは変わりありませんよ!」
と、言われる。

途中、紆余曲折はあれど、最終的には急な斜面を皆さん登りきりコルまで到着。剣岳の眺めが素晴らしい。
猫又谷上部は急傾斜だ。

 猫又谷からの剣岳です。
此処からの眺望は素晴らしいです。
生憎の曇り空が残念ですが、後立山の山並も見事です。
爺ケ岳から北に、鹿島槍、五竜、唐松、白馬三山(白馬槍、杓子、白馬)そして白馬旭、雪倉、朝日岳が見事に並んで聳えて居ます。

黒部川の流れこそ見えませんでしたが(勿論、雪ノ下でしょうが)剣に続く北方稜線は手に取る様に見えました。
あの、長いが急峻と思っていた早月尾根も、意外な長大尾根の面目躍如足るものがありました。
遠くには立山の浄土山から東に伸びる尾根や、大日岳の長い稜線も見えました。

「あそこが室堂乗越ですね。
立山川の滑降も、一度したいものです」


雄大な剣岳を見ていると、夢はどんどん広がります。
コルから剣岳
コルで単独行の女性と話しますと、岐阜から来た由。
故障で4月まで休養の由。なかなか元気で、タフな方です。
前後して山頂を目指しますが、直ぐに先行されました。

雪稜から藪漕ぎで苦しんだ後、稜線に出ると、この北方稜線の東側には、冬季の季節風による多量の積雪が堆積しており、見事な雪田を形成していました。

「こんなことなら、東側を大きく巻けばよかったな!」
(帰りはこのルートを利用して、楽にコルまで下れました。)

最後の雪田を左に巻くと、貧弱だが、偉大な山頂がありました。
ここからの毛勝三山(毛勝山北&南峰、釜谷山、そしてこの猫又山)の展望は、雄大の一言に尽きました。
猫又山山頂にてーbergen
下りは急ぎます。
コルからアイゼンを着けましたが、デポ地点まで急な雪渓をヒタ下りです。
おもむろにスキーを着けます。
ここからの傾斜はそう強くも無いので、思い切り快適なスキーが楽しめました。
今日のトータルのスキーヤーは、総計9名、登山者が1名でした。
やはりこの時期なら、例年はスキーシーズンが終わっているのでしょう。

それにしても、林道終点から土砂崩れ批点までの長かったこと!
山菜取りで気分転換しましたが、兼用靴では大変でした。

「今後の作戦を考えねば!
滑り降りるOM,SKさん(左から)

途中の雪渓の大石、転がり落ちてきていた。 ウド シラネアオイ?
6月11日:帰路
朝から毛勝の登山口まで出かけるが、天候、体調不良でく帰路に着く。
途中寄った黒部の「生地(いくじ)」の湧水や金沢港の魚市場は素晴らしかった。


昨夜の宿は片貝山荘でした!
電気もついて、快適な宿でした。
疲れを忘れるため、宴会に励みました。 
十分に休養しましたが、猫又は少しハーードだった?
10日の疲れで、11日の毛勝山行は止む無く中止となりました。
次回は是非とも山頂を目指しましょう。

止む無く帰りは観光旅行(?)で過ごしました。