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MOON・感想

 これは、人から勧められて買ったソフトですが、今までやったゲームの中で、1,2を争うくらいにハマりました。
(と言っても、ゲームと言うもの自体、それ程たくさんはしていませんが…)

 主人公は、テレビゲームをしているうちに画面の中に吸い込まれた少年。
 ゲームの世界の中では、少年の姿は透明になって、誰にも見えません。 で、この世界に住む盲目のおばあさんにもらった服を着て、服だけが歩いているような格好で世界を歩きます。
 そんな主人公の夢の中に、月の女神様が現れて、この世界に散らばる「ラブ」を集めて欲しいと頼みます。
 最初はすぐくたびれて、ベッドを離れて遠くまで歩けない主人公ですが、ラブを集めると、レベルアップし、より長く、 より遠くまでこの世界を歩けるようになるのです。

 さて、実際にゲームの中の世界を歩いてみると、住民は一風変わったヒトばかり。 少年がゲームしていたときとは全く様子が違います。それに、典型的な悪と戦うヒーローだったはずの「勇者」も、 どうも変です。妙に頭悪くて、TPOが分かってなくて、乱暴で…。


 このゲームには、戦闘がありません。
 その代わり…と言いましょうか、勇者に殺された動物たちの魂を助けてまわることになります。
 エンカウントに邪魔されず、思うさま世界を調べて回れるというのは、私にとって夢のようでした。 助けられない魂や、行けない場所は、何らかの条件を満たすことで助けたり、行けたりするようになります。 あれこれ試行錯誤してみるのが、とても楽しかったです。
 登場人物もみんな、個性的でユニークなヒト(人間とは限りません)ばかり。しかも、 それぞれに自分の生活が(悩みや夢も…)あって、毎日24時間…あるいは、曜日によって… それぞれのスケジュールで動いているんです。

 画面やキャラクターのデザインも独特で味があって、見ていて飽きませんでした。

 途中から、BGMも自分で(ゲーム内で買って)選んでかけられるようになります。 どれもオリジナルの、いろんな分野の曲がよりどりみどり。お気に入りをいくつか選んでぼーっと 座って流し続けたこともありました…。(先日、サントラが出ていたのを知って即注文しました。 いい曲入ってるのに、限定版なのが惜しいです、ホント)

 ゲームを進めていくうちにどんどん謎が解けていって…勇者に殺された動物たちを助けるとどうしてお金がもらえるのか、 といったことまで謎解き出来て…。とても楽しくて、でも、最後にはとても考えさせられるエンディングが待っていました。

 欠点としては…このゲームをやると、しばらくはキャラの上方にダメージが数字で 出るような戦闘のあるRPGは出来なくなることでしょうか。
 それと、戦闘こそRPGの醍醐味だ…という人には、全くお勧め出来ません。

 蛇足ながら…このゲームは、「オープニングでテレビゲームをしていた少年」になりきり、 名前も「ゲームをしていた少年の名前」にしておくと、最後が分かりやすくなる…と、思います。


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