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蛇の後足


17.夢一夜(1)
  この戦闘シーンの回想には、過去いくつかのフィクションで読んだ「しっかりとした記憶が残らないほど必死の戦い」 からヒントをもらっています。
 それと、急速に体が縮んでかえるになる時…本人の視点から見たら、周りの世界が一気に巨大化すると同時に地面が ぐっとせり上がってくるのだから、高速のシースルーエレベーターの数倍は気持ち悪いに違いない…とかねがね思っていたので、 ここでそういう描写を入れてみました。


18.夢一夜(2)
 どうも、コリューンのレオンへの思いを書くと、文章がわかりにくかったり、くどくなったりするようです。  かなり書き直したのですが…。


19.夢一夜(3)
 私は、受験生の頃、「ホビットの冒険」と「指輪物語」にはまったという過去を持ちます。 …そんな訳で、ホビット族(やドワーフ族)が好きで、書いていても、つい肩入れしたくなってしまいます。 (かえほんのホビット族は、「指輪」のホビット族とは違いますが)…で、こんな話が生まれました。
 そうでなくても、食い道楽で底抜けに明るいリュッタは、好きなキャラですけどね。


20.竜とネズミの勝負
 この表題は、「竜と鼠のゲーム」というSFの表題から取りました。…でも、実は、中身は読んだことがありません。 表題だけ見て印象に残っていたのです。
 で、コリューンシリーズを書く時に、「竜とかえるのゲーム」という表題をどこかに入れようと決めていたのですが…  結局、そんな表題にあう話が出来なくて、こうなりました。
 このシリーズ、パロディーで表題を付けようと決めたばっかりに、うまい表題が付けられずに苦労した話も多い中、 表題だけ出来て結局話は出来なかったものも、いくつかありました(「燃えよ剣士」とか…)。


21.2月の小さな話
 ドワーフ族と言えば強い酒とパイプ、斧とハンマーと鉱山…と、いうイメージがあったので、 ロッドのイベントの「チェス」や「どぶろく」は何とも新鮮に感じたモノです。
 ルーからチョコをもらった時は、また別な新鮮な驚きがありました。 「ファンタジー世界に日本独特のバレンタインの行事!」と…
 シェリクのイベントの元ネタ、多分これであってると思うのですが…。 実は、「レ・ミゼラブル」は小学生の頃、子供向けダイジェスト版で読んだっきりなので、自信がありません。 もし間違いを見つけた方がおられましたら、どうかご指摘下さい…


22.決戦は近日
 最初のプレイでは、一年が終盤に近づくと、「呪いがとけた後もかえるの言葉が分かるのだろうか」という心配が出てきて …進めたいけど、進めたくない気分になってました。
 でも結局、エピローグではそういう話どころか、かえる君さえ出てこないんですよね。
 この話を書くに当たって、赤竜編の「最後の戦い」をメモを取りつつやり直しましたが…。 同行を断った時のアルターの台詞、アルターらしいなと思いました。


23.後悔役に立たず
 レオンがらみの話の例に漏れず、これも大分書き直しました。
 分かる人にしか分からない例えですみませんが…。昔のレオンは「ローフル・グッド(社会秩序を重んじる聖人君子)」、 コリューンは、「ケイオティック・グッド(個人主義の、気ままな善人)というイメージです。
 ロンダキオンも「神具」というより、自我のある「マジックアイテム」という気がします。直すのは職人の技ですしね。


24.死んだ剣士の残したモノは
 私は、最初のプレイではレオンを死なせてしまいました。 某ゲームの影響で、 町の人の話はかなり細かくチェックする癖があるのですが…肝心の、図書館で読書しているお姉さんには話すたびに 「話し掛けないで下さる?」と言われるので、遠慮してあまり話し掛けなかったのが敗因だと思います。
 でも、お話としてはそれで良かった気がします…あとで、レオン生存エンドもやってみましたが、その時のレオンの台詞を見て 「これ、コリューンが聞いたら『だからそうじゃないってば!』と、キレそうやな」と思いましたから。


25.闘竜伝
 この話は、岩波文庫の完訳版「西遊記」と「水滸伝」のあちこちに挿入されている詩に影響されて書きました …で、 文語体風にしてみました。
 が…古文の文法なぞ、ろくに勉強もしなかったうえ、乏しい勉強の成果も、今となってはすっかり忘れ果てています。 間違いなく、文法はぼろぼろです。でも、ま、文語体の文法は、明治の文学者でも間違えるほど難解だそうなので、 私はもう開き直って文語体「風」で通すことにしました。
 投稿当時、初めてスキャナで読んだイラストを入れてみたのですが…これがまた、とんでもなく大変な作業で往生しました。 イラストをたくさん入れたサイトの運営者さんは、ホント尊敬しています。


26.十年一日、十年半昔
 投稿当時の題が、やたらと長ったらしいので短く変えました(でもやっぱり長い…)
 個人的には、十年もかえるでいるという経験をしたのだから、主人公にもこれくらいの成果(?)が残っても いいんじゃないかと思います。


27.宴の後
 出迎えのリュッタの台詞に「そうこなくっちゃ!」なんて思っていた、食い道楽の私は、 エピローグに、祝宴のシーンがないのがちょっと不満でした。…で、こんな話が出来ました。


28.僕の名は
 「名前の掟」…元ネタは、ゲド戦記をはじめ、「名前」や「真の名」が力を持つファンタジーと伝説の数々です。
 一時期の日本にも、男性が本名をあまり使わない慣習があったそうで…。名前を秘したのは、主に呪いをかけられないためだった …という話も聞きますが、コリューンは、名前に関係なく竜の呪いをバッチリ受けてます(笑)。
 レオンが最後まで名前も姿も(ゲーム画面では)そのまんまの主人公の正体に、どうしても気付こうとしない訳を、 いろいろと考えた時に思いついたネタです。
 十年前にコリューンが使っていた通り名は、もう本人も忘れてしまっています(…というより、私が考えていません)


29.あまきゆめみし
 「幻のシフォンケーキ」の後日談です。
 あのシナリオでは、万難を排して完璧に仕事をこなして、ダルトンさんのために極上のシフォンケーキを持ち帰ったというのに、 ダルトンさんはケーキを分けてくれなかったみたいです。私は、「君もどうかね」と言ってもらえるのを待っていたのに (お茶の時間にフクロを訪ねたくまのプーよろしく)…ケチ。 きっと、コリューンも当てが外れてがっかりしたに違いありません。
 …で、こんな話が出来ました


30.幻獣の秋
 投稿当初は2話でした。「野生きのこは美味しい」と言う話を書きたくなったので、前半が長ったらしくなりました。
 コリューンが旅を続けるわけは…と、コリューンシリーズ全体の流れを考え始めた頃に浮かんだネタです。
 ユニコーンへの恋…と言う設定は、私の趣味ですが、 同時に「こうすればラブを書かないですむ」というせこい逃げでもありました。
 題名は「幻獣の森」という、ちょっと素敵なファンタジーが元ネタです。


31.小暑の夜の夢
 実は、これがティシア伝でのおなじみ、「かえる君視点、二十四節気入りの題」第一作です。
 コリューンも、恋に身を焦がすこともあるんだよ…ってことを書きたくなりまして。 でも、本人視点では書きづらいので、急遽かえる君にご登場願いました。
 最初は、夜の街を徘徊する話にしよう、とも思ったのですが…短くまとめたほうが良かろうと、今の形になりました。


32.そして伝説の世界へ…
 コリューンみたいな、ちょっと浮世離れした漂泊の主人公には、リュッタみたいな、陽気でちょっと俗っぽい連れ が似合うような気がします(ドン・キホーテとサンチョ・パンサとか、エルリックとムーングラムのように…)
 題の元ネタは、もちろんドラクエ3です。あまりにぴったりで、そのまんま使いたいくらいでしたが、 さすがにそれはちょっとまずかろうと、投稿時には頭に「ユニコーンクエスト」とつけ、 ここでは短く纏めるため今の形に変えました。



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