雅楽図書館
〜雅楽参考文献〜
Believe In Snow

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入門雅楽書
入門オススメ『雅楽への招待』 東儀俊美監修 林陽一写真 小学館・近年出版されたもの。値段も、もとめやすくカラーでたいへんわかりやすい入門書。伝統芸能を中心に撮影されている林陽一氏の写真。
入門オススメ『雅楽鑑賞』 押田良久 東京文憲堂 楽理と歴史が網羅的にかかれている近代以降の雅楽入門書の草分け的存在。
入門オススメ『雅楽 壱具』林陽一写真 東京書籍 東儀俊美監修 平成14年発行。大判の写真集。解説も詳しい。現行の舞楽曲を網羅したとても迫力のある写真でせまる写真集。
NEW『楽家類聚』 林陽一写真 東京書籍 東儀俊美監修 平成14年発行。大判
『雅楽入門』 増本伎共子 音楽の友社 入門書でありながら音楽的な立場で詳細に述べられている。歴史的な記述もある。
『日本の音』 小泉文夫 平凡社 文庫本で読める。
『THE TRADITIONAL MUSIC OF JAPAN日本の伝統音楽』 岸辺茂雄 音楽の友社
『図説 日本の楽器』 吉川英史 東京書籍 大判で雅楽器を含む日本の楽器が詳細に写真で紹介されている。全国の音楽の先生方、邦楽教育でお困りの方、図書館に一冊入れておいたら便利ですよ。

『雅楽』 木戸敏郎 編 音楽の友社
『雅楽神韻』 東儀俊美 邑心文庫
『雅楽縹渺』 東儀俊美 邑心文庫
『ひと目でわかる日本音楽入門』 田中健次 音楽の友社 

雅楽研究書
『日本の古典芸能2雅楽』藝能史研究會編 平凡社(絶版)
『中世芸能史の研究』林屋辰三郎 岩波書店(絶版)
『雅楽 伝統音楽への新しいアプローチ』 増本伎共子 音楽の友社(絶版)
『家元の研究』 西山松之助 校倉書房
△『家元の研究』 西山松之助 吉川弘文館
『家元制の展開』 西山松之助 吉川弘文館
△『伝統音楽への新しいアプローチ』 増本伎共子 音楽の友社 
『日本の美術 伎楽面』 西川杏太郎 至文堂
『日本の美術 舞楽面』 上原昭一 至文堂
『日本の美術 行道面と獅子頭』 田辺三郎助 至文堂
△『平安朝音楽制度史』 荻美津夫 吉川弘文館 再販希望。
『日本音楽の歴史』 吉川英史 創元社
『日本音楽文化史』 吉川英史編 創元社 芸能研究者、文学研究者のすごいメンバーの対談集です。
『天平のひびき正倉院の楽器』 岸辺茂雄 音楽の友社
『芸能』 日本近代思想大系 倉田喜弘 岩波書店
『日本の音 総合現代CD版』 音楽之友社 ちょっと内容のわりには高すぎると思うけど、広く浅くわかるCD付。
『説話と音楽伝承』 磯水絵 和泉書院
△『院政期音楽説話の研究』 磯水絵 和泉書院
『中世音楽史論叢』 福島和夫編 和泉書院
『芸能・文化の世界』 横田冬彦 吉川弘文館 小川朝子氏による「楽人」の文章によって近世の終わりごろの楽人の様子がよくわかる。
『中世の空間を読む』 
五味文彦編 土屋恵氏による「舞楽の中世」。中世の童舞について
『原色日本の美術4 正倉院』 小学館
『原色日本の美術23 面と肖像』 小学館
『歌舞音楽略史』 小中村清矩 岩波書店
 

雅楽参考図書(事典)
『藝能辞典』 河竹繁俊監修 演劇博物館編 東京堂 手元にあるのは昭和28年初版発行とあるもの。絶版かもしれない。人名、用語など芸能全般に渡って載せる。
△『古事類苑 楽舞部』吉川弘文館 抜粋であるがテーマに沿った古典雅楽書の引用がある。

古典雅楽書
『新訂 舞楽圖説 右』 大槻如電 六合館 左右二冊組箱入り
『新訂 舞楽圖説 左』 大槻如電 六合館
『教訓抄』  狛近真 日本思想体系 岩波書店
△『体源抄』 豊原統秋 簡単に手に入る翻刻本がない。出版社の方、お願いします。
△『信西古楽図』 藤原通憲 出版社の方、お願いします。
△『楽家禄』 安倍季尚 簡単に手に入る翻刻本がない。以前に日本古典全集刊行会からと、その覆刻版(全5巻)が現代思潮社から発売されていたがいずれも絶版。
 

楽譜
『龍笛譜・篳篥譜・鳳笙譜』天理教同友社 管絃用の譜。明治選定譜を中心にとても使いやすい雅楽譜。再版により値上がり。
△『龍笛譜・篳篥譜・鳳笙譜』香川雅正会 良心的な値段の雅楽譜。
『龍笛譜・篳篥譜・鳳笙譜』天王寺楽所 絶版
南都楽所譜面類は非売品です。

有職
『日本の美術服飾』 日野西資孝 至文堂
『日本の刺繍』 河上繁樹 京都書院
△『雅楽のデザイン』

文学作品(古典)
『枕草子』 新編日本古典文学全集 小学館
『枕草子』 日本古典文学大系 岩波書店 定本としてよく使われるが雅楽関係の記述では補注がいいかげんである。新編では改められている。
『枕草子解環』
 萩谷朴  古態を残すと言われる三巻本系の良書。
『枕草子』 増田繁夫校注 和泉書院 三巻本系、一冊におさまっていて補注が詳しい。
△『枕冊子全注釈全五冊』 田中重太郎 角川書店・語釈は寄せ集めでしかも雅楽の解説はかなり弱いが、伝本三巻本、前田本、堺本を載せているので便利である。
『十訓抄』 新編日本古典文学全集 小学館
△『古今著聞集』 日本古典文学大系 岩波書店
『江談抄』
『校注 文机談』 岩佐美代子 笠間書院 『文机談』は鎌倉時代の僧隆円の作である。この本は、簡単な解説が施されている程度なので、翻刻本として扱えばよいかと思われる。
『神楽歌・催馬楽』日本古典文学全集 小学館 △『神楽歌・催馬楽・梁塵秘抄・閑吟集』新日本古典文学全集 小学館
『源氏物語』新編日本古典文学全集 小学館
『徒然草』日本古典文学大系 岩波書店
『方丈記』日本古典文学大系 岩波書店

南都の雅楽
『秘儀開封春日大
社』上田正明監修・大塚清吾写真 小学館 大変美しい写真集である。春日祭をはじめとする秘儀の写真もあります。
『祈りの舞』笠置侃一 他 東方出版
『BUGAKU舞楽』入江秦吉 他 写真 春日大社宝物殿
『雅楽と奈良』笠置侃一 奈良市 奈良県内の図書館で閲覧することができる小冊子。非売品。
『雅楽』多忠龍 六興出版(絶版) 初版は軍国主義の影響が否めないが、重版によって改訂されている。明治初年ごろの楽人の様子がわかり大変興味深い。春日古楽保存会についての記述などもある。
『図説日本の楽器』吉川英史監修 東京書籍
『教訓抄』日本思想体系 岩波書店 翻刻されたものである。
『春日若宮おん祭り』大和芸能懇話会編集 毎年12月に発行される冊子です。三条通りの奈良観光センターか、東向き北の商店街にある豊住書店でおん祭りが近くになると、発売されます。 また、当日のお旅所前で販売しています。毎年笠置侃一楽頭の雅楽についての記事が掲載されています。
『芸能の場(トポス)』森永道夫 法政出版 南都の雅楽やおん祭りについての随想風の記述あり
『春日大社のご由緒』春日大社 共同精版印刷
『日本藝能史ノート』 折口信夫 中央公論社(絶版)おん祭りの記述あり
『法隆寺』
『舞笛絹塵』 社団法人南都楽所編(非売品)
△『楽所補任』 「がくそぶにん」とよびます。南都楽所の楽人の任免にかかわる貴重な記録。春日大社蔵
△『春日権現験記絵巻全20巻』高階隆英・鎌倉時代
『法隆寺の四季と行事』 高田良信監修 小学館 南都楽所の説明と写真などあり
『「春日験記絵」と中世』 五味文彦 淡交社 〜絵巻を読む 歩く〜というサブタイトルがついている。南都楽所の祖とされる狛姓の楽人が登場する『春日権現験記絵巻』のわかりやすく詳細な考察と解説。類書は他にもあるが、なかでも信頼のおける作者による良書です。
『祭りと歳時記』入江泰吉 小学館 おん祭のふるい写真がある。
△『雅楽のおけいこ』岡田真由子(非売品) 絵本 板絵作家の岡田さんの絵と笠置侃一楽頭の巻頭言
『舞笛絹塵 第四集』 社団法人南都楽所編(非売品)
『春日若宮社の秘宝』 春日大社宝物殿編

雅楽関連本
『語源の快楽』萩谷朴 新潮文庫 国文学研究(平安文学)の大先生、朴先生が語源について述べたもの。雅楽を典拠とする語源は多く面白い。楽人の立場から見ても雅楽関係の記述にまったく間違いがない。
『俳人の大和路』田中昭三 奈良を舞台に作られた俳句を写真とともに紹介する。おん祭の蘭陵王などの写真もある。P51細男とあるのは和舞の間違い。

雅楽関連図録
『法隆寺シルクトード仏教文化展』法隆寺1988年
神々の至宝』島根県立出雲歴史博物館 平成19年2007年開館記念特別展 第3章 春日大社の舞楽

郷土芸能
『郷土の伝統芸能』カラーブックス 芳賀日出男 保育社 おん祭りの写真南都楽所の舞楽「地久」がある。天王寺、厳島の舞楽ものっています。その他の地方にある舞楽がいくつか掲載されています。
『日本芸能史』 芸能史研究会 法政大学出版局
『日本芸能の起源』山上伊豆母 大和書房
『日本藝能史六講』 折口信夫 講談社学術文庫
『国文学解釈と鑑賞列島の芸能』
至文堂
『ひょうごの民俗芸能』 兵庫県民俗芸能調査会編 神戸新聞総合出版センター
『民俗学の方法』 井之口章次 講談社学術文庫

その他の古典芸能
『國文學 中世の芸能』學燈社
『職人と芸能』 網野善彦編 吉川弘文館 田楽についてなど。


雑誌論文
『雅楽界第48号』小野雅楽会(絶版)です。私が持っているのは48号のみ、このシリーズを再販して欲しい。


『黄表紙考』 兵庫県立香寺高校研究紀要 拙著
『国語教育における古典芸能の可能性』 西播国語 拙著
『雅楽と私』 兵庫教育 拙著


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ここで紹介した本は、参考文献であると同時に信雪の蔵書目録の一部です。蔵書でないものには△印をつけています。ほとんど自分の整理のために作っているといった感じなのですが、参考になればと思います。注意書きはメモ程度なのでまだ工事中です。(^o^)丿諸本に対する評価は信雪 の独断によるものです。