< テーピング >


 今回は、クラック・クライミングで使う「テーピング」のティップ。

 鈴木英貴氏のような達人ならいざしらず、私のような凡人には痛みから守るテーピングは必要不可欠なものだ。
しかし、丁寧にテーピングをするほど、その消費量が増えてしまう。
例えば、小川山に4、5日滞在し毎日クラックを登ったら、テープを何本も用意しなければならないだろう。

 そこで、ここに紹介する方法は、4、5日の使用なら充分使える巻き方だ。
雑誌等にも紹介されたことがあるので、すでに知っている方もおられるだろうが、
今一度この方法を見直しては。

☆☆ メリット ☆☆
 1.繰り返し使えるので、経済的。ゴミも少なくなる。

 2.手の甲を効果的に保護し、手のひらのフリクションが犠牲にならない。
抜け口のスローパーも安心。
 3.2回目からは巻く時間を大幅に短縮できる。

★★ デメリット ★★
 1.最初、丁寧に巻かないと長持ちさせるのは難しい。
 2.丁寧に巻く必要があるので、初回は巻くのに時間がかかる。
 3.手のひらが弱い人は、痛みを感じるかも。

1) 端を補強するため、手の両横(親指と小指の部分)に
   10cmずつ張る。 (写真=1)


<写真=1>

2) 最初に張ったテープをつなぐように、手の甲に上から順に2〜3枚、
  少し重ねて貼っていく。(写真=2、3)
<写真=2> <写真=3>

3)  これから各指に巻いていく。
    右手の場合で説明する。
     テープを25cmほどで切る。
    手首にテープの端を付け、 人差し指と中指の間に通し、
    中指と薬指の間から、
    最初のテープの端まで丁寧に貼っていく。 (写真4、5)
<写真=4、5>  

4) 親指に巻く。3と同じ要領で内から外へ貼る。(写真6)
<写真=6>
5) 薬指も同じように、内から外へ貼る。


6) 小指も内から外へ。


7)  最後に手首の部分が外れないよう、3周ほど巻く。
   (写真7)

 

8) 指へのテーピングは省略。

<写真=7>



コツはとにかく丁寧に!
縦向きに貼るので、シワができやすい。シワを作らないように貼ること。
端がある程度めくれてくるのは、仕方ないこと。(そのために、最初に補強をしている)
手のひら側は、使ってるうちにクチュクチュと丸まってくるが、
それほど気にならないと思う。
一度、二度ではうまく巻けないはず。何度か巻いて、コツがわかれば丁寧な仕上がりになり、長持ちするだろう。

<手の甲> <手のひら>

クライミングの後は、手首に巻いたテープは破棄し、
手の甲のテーピングを丁寧に剥がす。
両方の糊面を合わせて保管すれば、粘着力が長持ちする。

<剥がしたところ(右手手の甲側)>




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