< ヌンチャク >

 クイックドロー(以下ヌンチャク)には連結する場合を除き、通常カラビナを2枚使う。
ボルトにクリップする側がストレート・ゲートで、ロープをクリップする側をベント・ゲートにするのが
通常のスタイルだと思う(さらに言えば変型D型のデザインのものが主流だ)。
 しかし、ゲートの向きを揃えるか、反対にするかは人それぞれだと思う。【写 真−1】
反対(A)にする方がシンメトリーで、見た目のバランスはいいかもしれないが、
私は以下の理由からゲートを同じ向き(B)にして使っている。


      写 真−1     写真−2

 斜上するルートの場合、ロープをクリップするカラビナのゲートの向きは、「ペツル」のカタログや
最近の教本にもあるように、登っていく方向と逆の方が安全である。【写 真−2】
もちろん「逆クリップ」は論外!
そこで問題となるのはボルト側のカラビナだ。
 の場合、フォールしたりロワーダウンする時、あるいはトップロープでトライし、
振れ止めとして使う時、 テンションがかかるとカラビナの「アゴ」が岩に当たってしまうのだ。
【写真−3】


      写 真−3     写真−4

 ユルユルで動いているボルトならともかく、しっかり打たれたボルトなら、多少テコの作用が
働いたとしても、抜けるようなことはないだろうが、気分的に良くないし、
カラビナに変な力が作用して最悪の場合、破断することもあり得る。

 のようにゲートの向きを揃えておけば、アゴが岩に当たってしまうこともなくなる。【写 真−4】
今までこの方法で不都合は感じていないが、いかがであろうか。




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