−概略・気候−


 
一般にタイの「プラナン(Phra Nang)」と言われているクライミングエリアの所在地は、
クラビー県(Krabi)のライレイ(Rai Lay)というのが正しい地名です。
 ライレイは半島の付け根を断崖とジャングルに隔絶された「陸の孤島」。
この地に行くには船しかありません。
道路はなく、車はもちろんバイク、自転車さえ走っていない(はずれの方は例外に四駆があったりするが)。
ビーチでも、普通ありそうなパラソルさえありません。
これは景観を守るために規制されているようで、派手なビーチパラソルのない海岸はとてもいい。

 「白人のリゾート地」の感は否めませんが、開放的な雰囲気の中でクライミングが楽しめます。
今までにも言い尽くされてますが、私のような平凡なクライマーにとってこの地は、
まさに「楽園」という以外の形容詞が思い浮かびません。
ただ、あまりの心地よさにクライミングという本来の目的を忘れそうになるのが落とし穴かも。

 煩雑な日本の日常生活を離れ、この地で自分を「リセット」できたなら、
また新たな気持ちで、クライミングを楽しめるのではないでしょうか。

 クライミングに適した時期は、タイの乾季である10月から2月が中心となりますが、
それ以外の時期が登れないという訳ではないようです。
 クラビーのあるアンダマン海は10月下旬には雨季が明け、3月くらいまで好天が続くようです。
実際私たちの滞在中、雨は「パラパラ」と数分の雨が二度あっただけでした。
朝晩は涼しく、快適。風がある日は長袖が欲しいほど。
昼間は、湿度がそれほど高くないので、日向は暑いが日陰に入ればそれほど苦になりません。
当然、朝夕がクライミングに適していますが、昼間は日影になるエリアを求めて移動すれば、
一日中登ることもできます。
「King Climbers Route Guide Book」に時間帯により適したエリアの表が載っているので、
参考にすればOK。




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