7月7〜8日  7月19〜22日  7月28〜29日

*7月7〜8日*

7月7日(土曜日)

気象庁め!

 今回は金曜日の夜出発で備中に行く予定だったが、天気予報で「土曜日は雨」の
予報が出ていたため、日曜に日帰りで近郊の岩場に変更した。
しかし、天気は快方に向かい、土曜の朝起きると青空が広がっていた。
今から出発しては、備中到着は午後遅くなってしまう。
登る時間もなくなりそうだったので、道中にある姫路の「小赤壁」へ行くことにした。

 現地に到着したのは午後1時ころ。
暑い・・・
日陰を求め、取り付きの木陰に行ったが、蚊がスゴイ。
とても居られたもんじゃない。
かろうじて日陰となる岩裏に荷物を置き、準備を始めるが暑すぎて動くのも
おっくうになる。

 まず、「ABC 5.9 」のルートを登る。
小赤壁は数年ぶりに来たのだが、新しいルートもできていた。
登ってみた感じは、これも5.9くらいだった。

フナムシは思ったほど多くない。
浅瀬で素潜りをして、ヤスでなにか突いてるオッチャンがいる。
見ていた限りでは何も獲れていないようだった。

 暑すぎてモチが湧かないので、早めに切り上げて備中へ行くことにした。
最後に「がらっぱち 5.10d 」を登って終了する。
日焼け嫌いのヒロコはビレイばかりで登らなかった。

気になる定食屋

 姫路バイパスに入り、西へ向かう。
国道2号線を岡山市に向けて走っていると、備前市を通る。
備前市の市街地を過ぎ、新幹線が平行して走るあたりは
長距離トラックの運ちゃんが常連として使う定食屋がたくさんある。
そして、値段が異常に安いのだ。
とんかつ定食390円。ハンバーグ弁当390円等の、
でかい看板が立ち並ぶ。
私とヒロコはここを通るたびに、「390円の定食ってどんなんやろ」
「一回食べてみたいね」 といつも話題にしていた。
そして、今日はちょうど晩ご飯どき。
吉井川沿いにある一軒の店に入ることにした。
店は昔風のドライブインといった感じだ。
料理のサンプルがあり、食券を購入するシステムらしい。しかもセルフサービス。
390円のものはみな弁当で、この店の定食はみな410円だ。
まぁ、それでも安い。
ハンバーグ、とんかつ、焼肉、キムチ、からあげなどの定食があったが、
私はハンバーグ定食。ヒロコは親子丼を注文した。
 そして、この店ではなんと、11枚つづりのお食事回数券が売られている。
つまり4100円で410円の定食を11回食えるのだ。
コーヒーの回数券はよくあるが、定食でとは恐れ入った。。。
 客は4、5人ほどいる。さすがトラックの運ちゃん。みんな食いっぷりがいい。
ただでさえボリュームがある定食なのに、ご飯をお代わりしている猛者も居る。
 食券を出して10分後、「ハンバーグ定食のお客様!」
続いて「親子丼のお客様!」
ヒロコが受け取り口に行く。
そして、運ばれてきた料理は・・・!

 そのハンバーグはとても色白だった。
肉汁のジューシーさなど、かけらもなかった。
焼く前のマルシン・ハンバーグを思い出した。
親子丼のほうも味見した。
お世辞にも旨いとは思えなかったが、まぁ食えないことはなかった。
これは二人してたいらげたが、ハンバーグは残さず食べることはできなかった。
二人で出した結論は、「次、途中で外食する時は吉野家に行こう」だった・・・。

 小屋に行く前にデッケン方面へ向かった。
蛍を見に行こうと以前から話していたからだ。
しかし、時期が少し遅かった。
見るには見れたが、それなりの数だった。
6月中旬、ここでは蛍の乱舞が見られるそうだ。

<今日のまとめ>
・ABC   / 5.9 ・・・RP
・?   / 5.9 ? ・・・OS
・がらっぱち   / 5.10d ・・・RP


7月8日(日曜日)

アクセス問題

 小屋に泊まっていたのは私たちだけ、キャンプ場には知り合いがいたので、
一緒に遅くまで飲んでいた。
この日はその人たちと一緒に、原瀧山へ向かう。
しかし、駐車の方法で問題が発生したので、権現谷に行くことにした。
この駐車問題については、「最新情報」を読んで欲しい。

 権現谷は貸切だった。
しかし、染み出しで登れるルートはほとんどなかった。
もも」と「ももVar」、右の「五右衛門」くらいが、まずまず乾いていた。

 まず、「トメ吉 5.10d 」を登る。
次に「ももVar 5.11c 」。 濡れている部分もあったが、上部の核心は大丈夫だった。
にもかかわらず、核心部でクリップホールドを見誤り、パンプしてフォール。
もう2手進めば、かかりのいいホールドがあったのに・・・
とりあえず、ハングドッグで終了点まで登る。

自然壁と人工壁

 最近、自然の岩とご無沙汰だったので、人工壁でボルダーやルートで、
自分では頑張って登っていたつもりだった。
しかし、そんなチンケな自信は見事に打ち砕かれた。
ジムのルートを初見で登っても、こんなにパンプすることはないだろう。
たとえフォールしたとしても、前腕がカチカチになるまでの登りを
普段 しているだろうか。
今日、あらためて人工壁と自然壁の差を思い知った。

 他に登るところもなかったので、「むこう傷」の出だしのボルダーを
トップロープでやってみる。
何度かやっているうちに、最後のランジの体勢まではいくようになった。
おそらく、この日は10数回トライしたが、ランジしてリップのホールドに触れたのは
一度だけだった。

途中、羽原さんがやってきた。
しかし、濡れた壁を一瞥して去ろうとしている。
あわてて引き止め、原瀧山の話などをし、
「ニューエリアが涼しい」 という情報を聞き出した。
そういえば、マッチーもそんなことを言ってたっけ。
夏はニューエリアか・・・
しかし、あの急登のアプローチを思うと、躊躇してしまうなぁ。

 最後にもう一度「ももVar」にトライ。
よれていたが、なんとかRPすることができた。

 久しぶりの生岩に満足して帰路につく。
Y田夫婦さん、医師のFさん、ありがとうございました。

<今日のまとめ>
・トメ吉   / 5.10d ・・・RP
・ももVar   / 5.11c ・・・HD
・むこう傷のボルダー   / 1級くらい? ・・・×
・ももVar   /  〃 ・・・RP

 



*7月19〜22日*

7月19日(木曜日)

二度目の鳳来湖

 自宅を21時に出発。
高速代を安くあげるため、名神高速は使わず、
吹田から近畿道−西名阪道−名阪国道−東名阪道−東名高速、というコースで行く。
少し遠回りになるが、800円ほど安くなる。
豊川ICで降りて国道を北へ走る。鳳来町に入ったあたりで、適当なところに駐車し、
朝まで仮眠をとる。

7月20日(金曜日)

 6時に起床。乳岩の駐車場に向かう。
さすがにまだ車は少ない。しかし、我々と同じような前夜発組の車が数台止まっていた。
ここで軽く朝食を摂り、鬼岩へ向かう。

 歩いていると、足元を蛍が飛んでいた。
もちろん光は見えないが、けっこうたくさんいるようだ。
鬼岩に到着は10時。

 まず、アップに「あんこ 5.10b 」を登る。
TRの支点を作り、ヒロコのフォローで、ヌンチャクを回収してもらう。
少し、混んできたので空いていた「留年 5.11c 」を登る。
終了点直下、少し危うかったが、RP。
河原の広場の「アフター・ザ・レイン 5.12a 」にトライしてみる。
すでにムーヴは見たことがあったので、初見ではない。
しかし、下部のムーヴをクリアできない。
右手のピンチで取る部分を保持できなかった。
何度かハングドッグしてみたが、無理と感じ、敗退。
鍛えなおして出直しじゃ。

 パートナーの体調が思わしくなかったので、早めに下山することにした。
最後に「めばえ 5.10b/c 」を登り終了。

 風呂と買い物をし、鳳来湖キャンプ場へ。
晩飯は、このくそ暑いのに鍋ものをしてしまった。
さすがに食欲はわかなかった・・・
明日はもう少し、あっさりしたものにしよう。

<今日のまとめ>
・あんこ   / 5.10b ・・・RP
・留年   / 5.11c ・・・RP
・アフター・ザ・レイン   / 5.12a ・・・×
・めばえ   / 5.10b/c ・・・OS

7月21日(土曜日)

早朝出勤

 朝、6時(!)に起床
食事も摂らずに乳岩峡へ向かう。
この早起きの理由は駐車スペース確保のためだ。
6時45分に駐車場に到着。それでも先客がいた。
車を止め、朝食を食べ、顔を洗う。
8時頃出発。鬼岩には9時過ぎに到着した。
今日も多そうだ。

 アップに「桃太郎 5.10a 」を登る。
出だしはガバガバのハングで、のっ越した後は易しくなる。
ヒロコはこれをTR。

次にもう1本アップに「めばえ」を登る。

 レストして「卒業 5.12a 」にトライしてみる。
5月に一度トライして以来、2度目だ。
 1本目のボルトは遠いので慎重に登る。
途中、手順を間違えたが、持ち替えでなんとかクリアし、下部の小核心へ。
右手の丸っこいスローパーから体を振って左手を伸ばす。
今日は一発で届いた。
クリップをし、中間のレストポイントへ。
ここで、ほぼノーハンドに近い体勢でレストする方法を試してみる。
確かに腕の負担は減るが、足や体幹のパワーを使ってしまう。
5分ほども休んだろうか、最後の核心へ向かう。
しかし、既に力尽きていた。。。
最初の小さいカチを取るところでフォール。
後はテンション交じりで終了点へ。
 最近の調子からして、下部で落ちると思っていたが、
そこはクリアできたので、ヨシとしようか。

 「桃太郎」のヌンチャクを回収するため、もう一度登る。

 今日も早めに下山する。
晩ご飯のおかずは「野菜炒め」。
昨日よりは食欲が出た。
明日も早起きするので、9時過ぎには寝てしまった。

<今日のまとめ>
・桃太郎   / 5.10a ・・・OS
・めばえ   / 5.10b/c ・・・RP
・卒業   / 5.12a ・・・HD
・桃太郎   / 5.10a ・・・RP

7月22日(日曜日)

最終日

 今日は帰る日だ。なんとか「卒業」をRPしたいもんだが。
昨日より早く起き、テントを撤収。
管理人に利用料を払い、6時半にはキャンプ場を出発した。

 昨日と同じように朝食を食べ、身支度をし、出発。
だんだん鬼岩へのアプローチも慣れてきたのか、だんだん辛いと思わなくなってきた。

 到着して、まず「めばえ」をアップで登る。

 次に順番待ちが4人ほどいる「鬼岩入門 5.11a 」に「予約」を入れる。
1時間ほど待ち、やっと順番が回ってきた。
アップのためにこんなに待つのは、時間がもったいなかったと、後で反省。

 「卒業」も順番待ちだった。
自分の前に3人いる。

 待ち時間の間にヒロコが「桃太郎」をリードしRPする。

フォールそして・・・

 そして、「卒業」。
昨日と同じように、下部は問題なく登る。
手順を間違えた部分も、ムーヴを変えてうまくこなせた。
そして小核心。右手スローパーから左手を伸ばす。
しかし、今日はこのムーヴをこなせなかった。
フォールする。
自分では判らなかったが、グランドフォールに近かったようだ。
そのまま右に大きく振られ、壁が目の前に迫ってきた。
足で突っ張ろうかと一瞬考えたが、間に合わないと感じたのだろう、
右手で頭を守るよう、手で壁を突いた。
このときは大きなケガではないと思ったのだが、
ロワーダウンして右手を見ると手首から血が出ていた。
前腕を強打して、握力もダウンしている。
ホールドを保持できそうにない。

 この日はこれでクライミングを中止し、下山することにした。
まだ登れそうだったヒロコに申し訳ない。。。

 コンビニで氷を買い、アイシングをしながら運転した。
帰路も名阪国道を使い、自宅に戻ったのは22時ころ。
 翌日、整形外科で診察してもらったが、骨には異常なく、打撲で済んだようだ。
しかし、来週は島根でクライミングするのだが、快復するだろうか。

<今日のまとめ>
・めばえ   / 5.10b/c ・・・RP
・鬼岩入門   / 5.11a ・・・RP
・卒業   / 5.12a ・・・×



*7月28〜29日*

7月28日(土曜日)

はるばる島根へ

 この週末は島根県の島根半島でのクライミングだ。
備中でよく一緒に遊んでくれる島根軍団と、以前から一度遊びに行くと約束していたのだ。

 早朝に自宅を出発。
中国自動車道を走り、米子道の最初のICで国土に降りる。
あとは米子市まで快適な田舎道だ。
米子市に午前9時に到着。
まず、ヒロコの友人(米子市在住)と会う。
久しぶりの再会とおしゃべりを楽しんでもらう。

 11時にI氏がバイクで迎えに来てくれた。
米子から境港市を通り、島根半島に向かう。
走ること、約30分。「七類」という港に到着した。
車を止め、岩場のある海岸まで歩く。
アプローチタイムは約15分だった。
後で阪井さんから聞いたのだが、I氏は私たちが来るというので、
わざわざアプローチのヤブを刈って、歩きやすくしてくれたそうだ。
深く感謝・・・m(__ __)m

七類の岩場

 岩場に着くと、いつものメンバーがもう登っていた。
初めて会う人も2人いた。
海岸沿いの岩場なので、すぐに泳ぐことができる。
みな、水中メガネ、シュノーケル、足ひれを持ってきている。
そして、なぜか金属のカギ状の棒が???
何に使うかはここでは言えない(^^)

 まず、「ダッチワイフ 5.11a/b 」を登る。マスターでOS。
初登者のネーミングセンスはちょっと・・・
なんか、この手の名前が多そうだ。

 2本目は名前を忘れた。(後日調べます)
5.10bくらいのグレードだった。
この頃、阪井さんが現れた。

3本目はプロジェクトルート
トポによると5.13a以上らしい。
亮ちゃん、マスモッチ、私と交代でトライする。
結局3人ともRPできなかったが、グレードは5.12b−cで落ち着きそうだ。

海の幸

 暑くて登るモチベーションがなくなった数人が泳ぎ始めた。
水中メガネで水底を見ながら・・・
ときどき海中に潜る。
上がってきた彼らの海パンのポケットには、「★◎#」 や「◇☆▼◎」が詰められていた。
この物体を岩で割り、生で食べてみる。日本海の塩味が効いて旨かった♪
 ヒロコはこれを楽しみに、島根に行きたいと言っていたのだ。
彼女の食い物に関するモチベーションはスゴイの一語に尽きる。

 この後、左端の易しい5.6のルートを登り、最後に5.10bのルートを、
ヌンチャク回収のため、もう一度登る。

 この日はI氏の家の近くの居酒屋で食事の予定だったので、早めに切り上げる。
皆生温泉で汗を流す。
行ったのは「オーユーランド」という、最近良くある外湯の施設だが、
なんと言っても安い!
鳳来の「ゆーゆー・・・・」の倍以上広くて、値段はたったの310円なのだ。
どこもこれくらいの値段だったら、嬉しいのだが・・・

 安来市の居酒屋で飲み食いし、カラオケに行く。みんな歌が上手い。
11時頃解散し、ここで泊まるメンバー6人はI氏の別宅(車庫の二階)に行く。
車庫の二階とは言っても、和室でエアコンもあり、とても快適だった。

<今日のまとめ>
・ダッチワイフ   / 5.11a/b ・・・OS
・?   / 5.10b ・・・FL
・Project   / 5.12b/c? ・・・HD
・?   / 5.6 ・・・FL
・?   / 5.10b ・・・RP

7月29日(日曜日)

片句の岩場へ

 8時頃起床し、F川さんに先導され、「片句」のエリアへ向かう。
ここは「岩と雪」の最終号に発表されたエリアで、その後、ルートが何本か増えている。

 まずエリアの右の方、「バカボンのパパ 5.10a 」を登る。

続いてその右「たそがれ世代の危険な愉しみ 5.10d 」。
これはボルトの左を登るという限定ラインだが、
そこは登れず右のカンテに逃げてしまった。
阪井さんが言うには、「そのルート、おかしいよ。5.12はある。」という。

 次は「ドンガバチョ 5.10d 」。
ロケーションのいいラインを登る、おすすめの★★ルートだ。
これも一撃。

 この後、ヒロコが登ったあと、「潮風に吹かれて 5.9 」を登る。

「密漁」核心手前の“十神の黒豹”・I氏
「密漁」核心手前の“十神の黒豹”・I氏


 休憩して、最後に★★の「密漁 5.11c 」にトライ。
終了点の手前が核心のルート。
最後はギリギリだったが、
潮でヌメるホールドに耐えて完登。

 この後、少し泳ぐ。
久しぶりのシュノーケリングをするが、
2・3メートル潜るのがやっとだった。
★◎#を獲るどころではなかった。

 ヒロコは足ひれの動かし方がよくわからないようで、
マジで溺れかけてた。
見ると、ばた足でなく平泳ぎのキックを
一生懸命している。 それじゃ前に進まんちゅうねん。
 用事が有って先に帰るマスモッチが岸から、

「お先に帰りますけー!!」

と、大声で叫んでいたらしいが、
水面でもがく二人には聞こえるはずがなかった。

「なんか、挨拶どころじゃなさそうやけー、帰ろう・・・」

と言って帰ったそうだ。
私はなんとかヒロコを掴んで岸に上げた。

 一人でもう15分ほど泳いで帰る準備をする。
みんなが獲ってくれた大量の★◎#がお土産だ。

 往路と同じ道程を走り、
自宅に到着したのは22時ころ。

また来年も行きたくなるような、楽しい2日間だった。
島根のみんな、ありがとう!

<今日のまとめ>
・バカボンのパパ   / 5.10a ・・・OS
・たそがれ世代の危険な愉しみ   / 5.10d ・・・×
・ドンガバチョ   / 5.10d ・・・OS
・潮風に吹かれて   / 5.9 ・・・FL
・密漁   / 5.11c ・・・OS

 


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